帰国〜果穂ー8

 姉の娘のケイト。

見るからにハーフの顔立ちの可愛い赤ちゃん。

クシャクシャの髪の毛に、おしゃぶり、黒の革ジャンの様なジャンバーを着ている。


「可愛いね!美人さんだね!」


そう言うと、姉は嬉しそうに微笑んだ。


 すると、レイのパパが、


「カーリーは、俺たちの娘みたいなものだから、この子のことを孫と呼んでもいいかい?」


と言ってきた。


 私には、姉とここの一団の関係性が全くわからなかったので、戸惑うばかり。

「はい」と言うしかなかった。



 すると、八木さんが、


「こんな遅い時間に、みなさんありがとうございました。

みなさんもお疲れでしょう?」


と締め始めた。


「私と黒川は、カーリーと一緒にホテルに泊まります。」


と言うと、美人のレイのママが、

「うちに泊まればいいのに?」と何度も残念そうに言う。


 そして、私に、


「お姉さんのことで何かあったら、いつでも相談してね!」


と言って、携帯番号を交換することになった。


 哲治さんが、ホテルまで送ってくれると言う。


「果穂さん、もう少しお付き合いしていただいても大丈夫ですか?」


と八木さんに言われ、私はなぜか断れなかった。

だって、姉とまだ何も話してない。

何もわからない。

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