第25話「体重」
「あれ、西森さん、昼ご飯食べないの?」
昼休み、いつも速攻で売店に行ったり弁当やパンを取り出す西森さんがいきなり小説を読み始めてる。どうしたんだろ?
「今日は食べない。最近…太ってきて…」
え、ダイエット?
「んー、そうかな?見た感じ全然わからないんだけど?」
「いやいやいや!昨日体重計乗ったら1kgも太ってたんだよ?そりゃ身長が170cmもある村上くんなら1kgくらいでさほど変わらないかも知れないが150cmしかない私の1kgはかなり影響あるでしょ!同じ1kgでも文字通り重みが違うよ!」
あー、確かに背が違えば同じ重さなら影響は違うか。でも見た感じそんな違和感ないし太くは見えない。元々西森さんは細身だしな…。
「ん、でも太くは見えないから大丈夫じゃない?」
「いやいや数字は嘘つかないから、絶対太ってるから。男子はすぐ見た目をいうけど女子は数字を気にするから!」
そう言われるとそうか。見た目が変わってなきゃ気にしない男子と数字で気にする女子、か。極端な話、数字的に10kg、20kgと太ってたとしても見た目が変わらなきゃ気にしないかもな、男子は。
「でも食べないダイエットは身体に悪いよ、リバウンドとかあるかも」
「ぐぬぬっ」
「ん?西森さん、体重、昨日の前に測ったのは?」
「え?半年くらい前?」
けっこう前だな…。
「今気づいたけどさ、太ったんじゃなく背が伸びたのでは?」
「!?ちょっと保健室で測ってくる!」
今日の西森語録「体重は男子は見た目で、女子は数字で気にする」
やっぱ西森さん、身長が150から153になってたらしい。その分体重も増えたんだな。
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