第23話「魔法」
「魔法と超能力は何が違うんだろ?」
昼休み、サンドイッチを片手に小説を読むちょっとはしたない格好で西森さんが聞いてくる。読んでるのハリーポッターじゃないか、わかりやすいな。
「そりゃ、呪文とか唱えるのが魔法じゃない?」
「でもアメコミのヒーローとかはさ、超能力っぽいけど何か叫んだりしない?ファイヤー!とか…」
「アレは呪文て言うより技名だとか気合いだとかの部類だと思うよ」
「そうなのか。しかし日本人は魔法が好きだよな?今読んでるハリーポッターはイギリスの小説だけど日本でも人気だ。他にもなろう系とかラノベもファンタジーなら超能力より魔法を使う話が多い」
「あー。ほら、超能力ってイメージ的には個人の資質である事が多いじゃん?生まれつきって言うか…それこそアメコミとかだと色んな能力があるけど同じ能力者はあまり出てこない。その点、魔法って何か体系があって勉強したら誰でも使えるってイメージあるじゃん。フリーレンでも魔導書を手に入れてその魔法を使える、みたいな感じだし」
「なるほど、個人的な資質に左右される超能力よりも、努力すれば皆んなが使える様になるかも知れない魔法の方が確かに日本人は好きそうだ!」
「あと魔法はファンタジーぽいけど超能力ってなるとSFぽく感じちゃうかなぁ?」
「あー!それは確かにそうだわ!何かSFよりもファンタジーの方が日本人好きそう!」
「いやさすがにそれは偏見過ぎない!?」
ジョジョとかヒロアカとか実質超能力バトルな作品も日本でも人気だしな…。
今日の西森語録「日本人は魔法が好き」
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