「おはよう村上くん…」

「うわっ西森さん、ひどい顔だね？」

　朝の下駄箱で出会った西森さんの目の下にひどいクマがある。寝てないのかな？

「面白いネット小説を見つけてね…読んでたら気づいたら朝だった」

　一睡もしてないのか、無茶やるなあ…そりゃクマも出来る。

「思うに1日24時間って短すぎると思わないか？村上くん」

「わかる。ついつい夜更かししちゃう気持ちも超わかる」

　僕も漫画やラノベ読んで寝不足はよくある事だ。さすがに朝まではないけれど。

「でも上手いこと出来てるよね、24時間で綺麗に1日終わる。季節や場所で誤差はあれど綺麗に24時間で地球は一周してる」

「そうだね」

「じゃあだよ？もし地球がもう一回り大きくて一周が30時間だったらもっと時間があるのではなかろうか！？」

「なるほど…地球の直径は約4万kmだから、5万、10万kmあれば1日が24時間以上に…？」

「そうそう！地球がもっと大きかったらもしかしたら1日30時間以上あったかも知れない！それなら朝まで読まなくても明け方までに読み終えて寝る時間がとれたかも！」

「代わりに授業も12時間に増えてたかもな」

「……1日24時間で良かった」

　今日の西森語録「地球が大きいと1日30時間」

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