冒険者ギルドに行こう!!
「えーと、じゃあ次の質問。なんで僕のこと追いかけてきたの?」
不思議なのよ、マジで。
なんかヤバいことしたかな〜って思ったりもしたけど覚えなんてないし。
あぁ、後でネルには常識というものを知ってもらう必要があるかもしれない――――っていうか強制的に教え込む、うん。
絶対にそれしかない。
それか首輪付けるか。
と、まぁそれは後で考えるとして。
今はネルを探すことに集中しようかな?
「それはだな、ギルドからの依頼だ!」
「・・・・依頼ぃ? またなんでそんな事に?」
「うーん、それが不思議なんだ」
「へー、不思議って?」
この展開! 知ってる!!
なになに? 僕のすばらしい観察眼や知識で華麗な名推理をしてしまうパターンだ!!
この僕に依頼を持ちかけてくるとは、見る目あるじゃないか!
この名探偵におまかせあれ!!
どんな事件や不思議なことでも、綺麗さっぱり解決してあげようじゃないか!
「あぁ、依頼主がな? あの『白い悪魔』なんだよ!! まったく、初めてのことなんだぞ? 今はリオネスの学院長をしているらしいが・・・・」
「へぇ〜『白い悪魔』・・・・・・、ごめんだけどよく分からんわ」
うん、分からん。
まぁでも、その『白い悪魔』って呼ばれてる人が何をしたか〜とか、まったく知らんし。
仕方ないでしょうよ。
学院長ってのは少し気になるかな?
「はぁ!? あの『白い悪魔』を知らないのか!? 世間知らずにも程があるぞ?」
「近い近い、いきなり詰め寄ってくるな!!
むさ苦しいだろうが!! 」
「『白い悪魔』って言うのはな、圧倒的な強さで戦場を混乱に陥れ、血まみれになりながらも傷一つ負わずに駆け抜ける、
「圧倒的な強さ・・・・・・ん? 見覚えあるなぁ」
「はぁ? 寝ぼけたこと言ってないでしっかりしたらどうだ? そんなんじゃ、不意をつかれておしまいだぞ?」
「いや、マジで見覚え聞き覚えあるんだって!!」
そう、例えばうちの師匠とか師匠とか師匠とか!!
笑うと可愛かったあの師匠!
さっきのお話も師匠が言ってたものとなんか似てたし!!
共通点、あるんじゃないの?
「容姿とか分かる? これだけでも結構分かることあるんだよ」
「・・・容姿かぁ、うーん。・・・聞いた話によると、紅い目をしていて、お前と同じような白い肌と髪を持っていたと聞いたぞ?」
「っ・・・・・・・・マジで言ってる?」
「・・・? 嬢ちゃん、どうした? おい? 大丈夫か?」
・・・急がなきゃ、リオネス学院に、行かなきゃ!!
「うわっ・・・!? ん? え、あれっ? 嬢ちゃんの姿が・・・・・・消えた?」
――――――――――――――――――――
もうアイツらに用はない。
早くネルと合流して、学院に行かなきゃ!!
本当に師匠が、夜久がリオネス学院にいるのなら、確かめたいことがある。
早くしないと、手遅れになるかもしれない。
だから、急がないとっ!
・・・・・・いや、落ち着け、焦らなくていい。
まだ猶予はある。
だから今、自分ができることを最大限していけばいい。
「え〜っと、どうしよう」
未だに自分の能力よく分かってないんだよね。
だってもともと『創造』の能力があることを前提にして取得したものだし、『虚飾』の能力は今のところ感じられないし。
というか色々めちゃくちゃで何が何だか分からなくなってきたんだけど?
・・・・・・なんだかラフィに一発ぶちかましてやりたい気分になってきたな。
『ちょ、ちょっと待ってよ!? 変な言いがかりはやめた方がいいと思うんだけどな? それに説明させてもらうけどさ、『創造』は消えてないの、統合されただけ。『虚飾』も同じだよ? ていうか、そもそも
時間? ・・・いや、早いって! もっとルナと話した――』
いっつも前触れもなく出てきやがって。
そして当然のごとくイチャイチャ要求もしてきやがって・・・・・それは別にいいか。
というかさ、結構重要なこと話していった要な気がするんだけど?
なに? 統合?
創造消えてないってこと?
あぁ、クソっ!
ちょ、ちょっともうあとでにしよ、本当に時間が無い。
疲れたな、今日は。
寝たいけど、寝たらもう間に合わなくなるかもしれないな?
・・・・・頑張ったらいけるか。
うん、大丈夫そうだな。
・・・・・・・少し、寝よ。
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