輪廻転生と約束

底が知れるというものよ!




「・・・・・・・まじでどこだよここ。」



・・・いやほんとにドコなの!?

いや、落ち着け!

冷静になれ! 冷静に・・・・・冷静・・・・。



刺されてからの記憶無いんだけど!!

どういうことだってばよ!?


師匠も師匠だ!!

こんな可愛い弟子を無情にも刺すかな!?

僕ならベットにインするぞ!?


なに? 一人称『僕』は違和感すごいって?


急だな!!


やかわしいわ!!!

ハゲろ! 子孫末代まで一生ハゲろ!!!

体毛なくしてやる!!!


ああ〜、うどんが美味しい。

じゃなかった。恋しい。


食べたいなぁ。あのロマンの麺。

うん! 美味しい!


うどんと言えばロマン! ロマンといえば未知! 未知と言えば――――



「――――――ココドコぉぉぉぉ!?!?」



うっううっ・・・・・・っ!!



泣きたくなってまいりました。

ううっ、泣く。

オギャっちゃう。


助けて〜〜〜〜、ママー!!!



『呼んだかい!? 頼ってくれて嬉しいよ!! ルナ――――』


「あ、呼んでないです。」


『・・・・・・・でもっ、』


「呼んでないです。」


『あっ・・・、え、その・・・・・、』


ジョークだよ、ジョーク。

話聞きます。

なんかやらかしたんかなーー?

・・・一応聞いておくか。



「・・・・・・どしたん。」


『っ、ルナぁっ!!』


「どしたん。」



あぁ、僕の神様のイメージが崩れていく・・・・・・・。

これからは残念ラフィちゃんって呼ぼうかな。



『そんな可愛いキミにプレゼントをあげちゃうぞ!!!』


「急だな。」


『キミの前の依代だったお人形さんでぇーす!』


「おおぅ、急だな・・・・・・・・使い道なくない?」


『あるよ! 神の根源を宿した依代だよ!? 使い道しかないよ!?』


「・・・・ふーん。」


『・・・・それにキミの中に巣食ってる泥棒猫を追い出さなきゃだし・・・・・・。』


「ん? どしたん?」


『ん! ゴホン・・・・・。神の根源だよ! か、み、の!! 凄いことなんだよ!!』


「へー。・・・・ちなみにどんぐらい?」


『三日で帝国以上の国を造り上げる・・・・かな。』



「三日、かぁ・・・・・・・・・・・・キツくね?」


『そのぐらいスゴイってことなんだよ!』



へー! すっごーーーい!!



「って、根源ってなに? 魂なの?」



今までスルーしてきたけど重要っぽくない?

重要だと思う! 僕は!



『んーまぁ、魂みたいなもんだと思ってくれていいよ! 正確には根源のカケラが集まって魂ができてるって考えが正しいね。』


「じゃあさ、残念女神ラフィちゃんには魂ってあるの?」


『残念・・・・・、おいっ! 失礼だぞ!いくら心を許しているからと言ってそんなこといっていいのか〜!』


「いや、なんか、その、イメージが・・・・・・」


『え? ・・・・・・・・イメージ? 神々しいとか?』



仕方ない。お手本を見せますか!



「おすわり。」


『わんっっ!!』


「ダ女神、ハウス。」


『うぅぅぅわんっっ!』



・・・・・・儚く、散ったね。

ラフィちゃんのかっこいいイメージ。

崩れ去るのはあまりにも一瞬で、息をつく猶予すらもらえなかった。


そして僕、猫派だし。

そもそも犬って、苦手なんだよね。


あ! そうだ!



「はやく服を着替えさせなさい。この駄メイド。ちゃんと奉仕してよね? 役立たず。」


『あぁっ!! もっと! もっとです!! ご主人様! 惨めで哀れな私めをもっと罵ってくださいっ!!』


「気持ち悪いわよ。さっさと準備をしなさい。」


『かしこまりました! ご主人様っ!』



・・・・・・確定、だな。



「ラフィ。」


『ん? どうしたんだい?』


「確定申告しようか!」


『・・・・・・なにを勘違いしているのか知らないけど、僕は変態なんかじゃないからね?』


「え!? ロリコンじゃなかったの!?」


『どうしてそうなったんだい!?』


「え、だって身体ロリだし、人形もロリだし、僕のこと好きなんでしょ? ・・・・・発育わるくてごめんよ。」


『こんな幼女の身体になったのは種族的なアレ! 人形は帝国のおじいさんに聞いて! ルナのことは・・・・・・、気にしないよ・・・・? あの、その。』



・・・・・・ふーん。



「ベット行こうか・・・・・、ね?」


『ベ、ベットっ!? そ、そんなものっ、ここには――――』


「神様なんでしょ? 創れる、よね?」


『ひぅっ!は、はいっ//。』


「その人形。使っちゃおっか? ラフィの依代に、ね?」


『ひゃ、ひゃいっ//』


「ふふ、チェックメイトっ♪」

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