・・・・・どうしよう、これから
二回目の現状確認
・・・・ハッ!!
「平原・・・か、」
・・・とりあえず周囲の状況を確認するとしよう
今更だけど安全確認って結構大事な事だからね。
人影はない、殺意も感じない・・・・
安全確認ヨシ!!!
さて、安全は確保されたものだと思いたい。
・・・・・そうであってほしい。
まぁ、そんなことはいいんだ。
なんやかんやで身体の崩壊が止まり助かったんだ。喜ぼうじゃないか。
そうだ、身体といえば・・・・
「えっとー?対象を自分で鑑定?」
すると、そこにはいつか見たステータス画面があった。
内容は前のとは全然違っていると思う。マジで面影も無いくらいに。
「さて、肝心の内容は・・・・」
――――――――――――――――――――名前:ルナ
種族:獣人 (猫)
称号:『災害』『ラフィーナ《生命神》の友達』
Lv➡レベル?なにそれ!ないよ!!
スキル
「
メッセージ
・
――――――――――――――――――――
・・・・・・・ふむ
話、聞いてやらんでもない
――――――――――――――――――――
ルナへ
まずは、謝罪をさせてほしい。
レベル、なくしちゃった!!(ゝω・)๓
ごめんね!!
・・・・・えー、それでは次の説明に移ります。
まず世界の説明でもしようかな。この世界の名前はケイオスっていうんだ。
このケイオスでは魔術とか剣とか、まぁざっくり言ってしまえばとてつもなくファンタジーな世界、かな!
ちなみに君が今いるところはホロミラ山脈っていう山だね。冒険者たちの間では『霊山』って呼ばれて、今では立ち入り禁止区域になっているはずだよ。
え?なんで立ち入り禁止になっているかって?
うーん、多分だけどそこらへんって確か・・・・
あー、なんだったかなー?
うろ覚えだけど確か『地獄門』があって〜
なんか〜?なんだ?
うーん、まぁいいか。僕って結構忘れやすいし、大丈夫でしょ。
とりあえず門があったら入ってみるといいよ。君なら大丈夫だと思うから。・・・多分。
そうだな、2つくらい説明したいことがあるんだ。
1つ目は君の前の器。あの人形ってさ、僕が用意したものじゃないんだよね。
部下に取ってきてもらったというか、なんかそういう感じのやつだと思ってくれていいよ。で、あの人形だけどあれって元はドールマスターの物なんだよね。で、そのドールなんちゃらさんが帝国にいるの、ちなみに帝国は軍事国家だからね〜、兵士の4割くらいかな、それぐらいは全部使い捨ての人形でできているんだよ。これが帝国が強い理由だよ。覚えていて損はないかもね?
あとは君には強くなって貰いたい。理由は君が死なないようにするため。あとは〜、もう二度と君を・・・・・っいや
なんでもないよ?
あ、もうひとつの伝えたいことは君が強くなる方法について。
うーん、まぁ、なんていうんだろう。
能力的な強さはスキルがあるから問題ないとして、君の場合は技術的な問題があるからね。修行とかしてスキルの昇格とかすればいいと思うよ。
あ、ついでに言っておくと帝国には行かない方がいいよ。
・・・・いや、ほらあのなんとかなんとかさんのお人形壊しちゃったから下手すれば戦争になるかもだから。
今帝国と戦争になったら困るからね。
頼んだよ!!
それじゃ!
ラフィーナより
――――――――――――――――――――
この手紙を読んで思ったことがある。
『神様ってなんか色々考えているんだな』って、そう思った。
言いたいことが山ほどある
ねぇ、神様。なんでレベルなくしたの?
ねぇ、神様。なんで帝国と戦争になるの?
ねぇ、神様。『地獄門』ってなに?
と、考え出したらキリがないほどに。
そして・・・
「強くなって・・・か、」
レベリングはできない。
魔力を感知する方法だって分からない。
それに、戦争だって起きてしまうかもしれない。
ただ、一つだけ分かったことは――――
「―――――面白い」
やってやろうじゃないか
右も左も分からない、この世界で。
『強くなる』
この時、退屈だった人生に『未知』というものが僕の心の中にあった。
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