余命宣告

《やっはろー!もしもしー?》


え、誰


《突然ごめんねー♪ちょっとこっちきてくれない?》


まだ心の準備ができ、


﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌



「てないんだ・・け、ど」


あーあ、できてないって言ったのに

めっちゃ展開が急すぎる!

デリカシーのない奴め、生き急ぎ野郎が、絶対モテないだろ


「あははっ、酷いなぁ、これでも君の大恩人なんだけど?」


恩人?こんなアホに見覚えはないはずなんだけど・・・・


「君のその肉体・・・緊急で依代を創ってあげたんだから!」ドヤァ


「いや、そんなドヤってるアホに言われてもちょっと信じられないというか・・・・・?」


「なんでさ!!?僕は君の救世主なのに!?!?」


ふむ・・・だだ叫んで喚いている阿呆にしか見えないな・・・

というか喋り方からして阿呆・・・


「ちょっといま失礼なこと考えてたでしょ!!」


「いや?可愛いなーって思ってた」


嘘だが


「え、いや、え?あー僕がね?可愛いッてね?当然のことだからね!?」


お・・・?これは・・・・?

お手本のような攻めに弱い小悪魔的なやつだな・・・

その瞬間、僕のIQ340の知能が


「お持ち帰りいけるな、これは」


「・・?ここには何も無いけど?」


「いや、ちょ〜っとほんの少し気分が良くなっただけ

気にしなくていいよ♪」


「ふぅーん・・・ってこんなことしてる場合じゃないって!?!?」


「どした?」


「はぁ・・話を戻すけど、君の肉体、もうすぐ崩壊するから」


崩壊・・・?

・・・ほぉ、これはまた人生ハードモードで殺しにきてるな?


「おい、どういうことだ説明しろ」


「今する・・・おっと、その前に条件があるんだけど・・・僕と協力してくれない?」


「分かったから、さっさと話せ」


「君結構ドライだよね・・?まぁいいや、つまるところ君、魂が強すぎるんだよ」


「魂が強いとかいうパワーワード」


「そして分割した君の魂にその器が耐えられなかったってわけ」


「へぇ・・・・・っておい、魂って分割しちゃっていいの!?」


「今回ばかりはあまりにも異常だったからさ、分けちゃった♪」


分けちゃった♪じゃねぇよ!?!?


「ちなみに60個くらいに分けたから」


え〜、うそぉ・・・

、、うっ、めまいが


「そして君には60個の魂を見つけてきて欲しい、というか取り込んで欲しいんだ」


うっ、頭痛が・・・、それに、心臓、が・・

き、ょうは、や、すみま、す、


「じゃないと肉体が崩壊する」


だ、大丈夫だ・・!

ま、まだ猶予は、あ、あるはず!!


「30分後に」


知ってた!!

猶予くらい無いこと知ってましたけど!?

だって体の節々がギッシギシ言ってんの!!

口も回らなくなってきたし!?!?

でも少しくらい時間あっても良くない??


「そしてここに登場するは1つの君の魂、そしてー、これをー、エネルギーに変換しマース」


人のタマシイが!!

粘土でもこねるようにエネルギーにしやがった!?!?!?

これってプライバシーの侵害でしてよ??

昔っから手錠ってのに憧れてたんですわー!

こんなの、もう現行犯逮捕ですわ


「そしてー、このエネルギーを使ってー、」


お?


「君に必要な器を作成します」


おぉ、

なんか、ちゃんと神様してるって感じがする

まったく、やれやれだぜ


「あ、そうそう。なんか欲しい能力とかある?エネルギー余ったから、サービスしてあげるよ?」


なんとも魅力的なお誘いだな

僕は自分で言うのもなんだがロマンチストだからな、妥協はしないのだよ

・・・うーん

なんだろな。できれば汎用性が高い能力がいいんだけど。

創造に合う能力・・・・・・・・・・お?





﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌



「少し、疲れたかな?」




「まさか、あんな能力があるなんてね。

ちょっと想定外だったかな?

あれの制御が完璧にできれば帝国にも勝てそうな気がするな・・・」



「ふぅ、まぁ、いっか。帝国よりも厄介な国もあるにはあるし、ふふっ」






「これからが楽しみだ。ね?」




ルナ――――――

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