番号93
――そして僕達は捕まった。
間違いなく千馬の手下なのだろう。
脅されるとか、追いかけられるとか、そういう過程が全くなくて、気付けばバンに放り込まれていた。
トマさんも同じ目に遭っているのかすらもわからない。
目隠しをされ、猿ぐつわを噛まされて、これからどうなるかもわからない。
ただ、出来ることは後悔。
ひたすら後悔。
僕はどこで間違えたのだろう?
トマソンに関わってはいけなかったのか?
トマさんに関わってはいけなかったのか?
それとも最初から……もっと前から間違っていたのだろうか?
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