番号18

 佐久間さんに連れて行ってもらったのは大学がっこうからそんなに離れていない場所にある喫茶店だった。

 半地下みたいな作りで、通りに面した箇所には下へと向かう階段があるだけ。秘密基地みたいな喫茶店だ。


 半地下でありながら採光には気を遣っているようで、はめ殺しの窓に設えられているのはステンドグラス風。

 恐らくはそれを鑑賞するために、光が上から注いで来る角度を保つために半地下を選んだように思えた。


 そして「お昼をとる」と言いながら、佐久間さんが注文したのはブレンドだけ。

 佇まいに何だか雰囲気がある。


 けれど僕達はお腹がすいていたのでトマさんがカレー。僕がナポリタンをお願いする。それを食べ終わるまで待ってくれるのかな? と思ったけど佐久間さんは話を先に進めてしまった。


 何だか時間が無い……?


 そんな微妙な空気を察しながら、僕も協力することにする。

 改めてトマさんが記憶を失った経緯と、そのあとに先輩達とトマソンを巡った話。それから隠居所の襲撃について説明した。


 そして、今何をしているのかを説明したわけだが、我ながら改めて意味不明な行動であることを再認識してしまう。

 しかし佐久間さんは、驚くことも無く僕の説明をそのまま受け止めてくれているように思えた。


 そこに当たり前に違和感を感じたが、今度は佐久間さんがこちらの質問に答えてくれるらしい。確かにその必要はあるだろう。

 何しろ聞きたいことはたくさんある。


 そこで僕は――


・トマさんと佐久間さんの関係を聞く。番号38へ


・今、駕籠市で何が起こっているのか聞く。番号65へ

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