番号3
約束の時間は、午後六時半――
夏場とはいえ陽もかなり傾いて、それなりに暗くなっている時間帯だ。
当然、気温も落ち着いて……なんて事も無く、暑いままだった。今年の夏はまったくどうかしている。
そして、我がサークル「推理小説サークル」が会合に使う居酒屋は、大通りから少し入り込んだ場所にあったので、そのせいで暑さも増しているような気がする。
そもそも狭い空間に無理矢理ねじり混んだような入り口を構える店なのである。
入ってみると結構広いんだけどね。最近はそれがバレてきているのか、なかなかの混雑ぶりだ。
もちろん店内は冷房も効いてるし、普通に過ごしやすい。
座敷席を選んで、トマさんと僕を含めて総勢五名。
それでわかってくれると思うけど、うちのサークルは実に小規模だ。
実際僕は、部長とそのファンで成立しているサークルなんじゃ無いかと考えてるぐらいだ。
そんなサークルのメンバーは――
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