神無月の会話

磐長怜(いわなが れい)

神無月の会話

今年中も続くかと思われた暑さは白き風に流され、

ご先祖を思い彼岸花が咲いた。

そうして神無月がやって来る。



出雲の神議かみはかりに土地神様がお出かけあそばします。

ご準備はしゅくしてお見送り。

して、ご不在の間はどうするか。

良からぬものが隙をついて我らを侵すのではないか。


案ずるな。

三重、滋賀のような土地でなくとも、留守神様がおわします。

かまどの神、道祖神、命あるものにも作られたものにも。

留守神様にはお見通し。


お天道様に恥じぬこと。

我々は見守られているのだから。

白き風の吹く道を歩もうぞ。

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神無月の会話 磐長怜(いわなが れい) @syouhenya

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