閑話6 『早霧日記その6』
七月二十六日(火)
毎日暑いよね、早霧ちゃんです。
ママのバカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!
……手書きで叫ぶと、手が疲れるだけでした。
そういう訳で今日も日記を書いていこうと思うよ。
えっと、今日はね。
蓮司とくっついて、蓮司とくっついて、蓮司とくっついた一日だったなぁ……。
えへへ、えへへへ、えへへへへへへへへへへへへへへへへへ。
やっぱり手が疲れるから止めよう。
気を取り直して。
今日もみんなとラジオ体操をしました!
アイシャちゃんと厚樹くんのことが気になってたけど、その前に来てる三人も早霧ちゃんの恋愛レーダーがビンビンに働いてて要注目な感じです。
ちなみに、恋愛レーダーは今作りました。出来立てほやほやだね。
アイシャちゃんは来月イギリスに行って、大好きな厚樹くんと離れちゃう。
好きな人と離れ離れになるのは、絶対に嫌だし悲しい。
だけどどうしようもないこともあるんだって、二人を見て思ったの。
だからアイシャちゃんも厚樹くも、とっても強いよ。
私だったらきっと、泣いてるだけで何もしないと思うから。
でもそんな私にも蓮司は絶対に手を差し伸べてくれるんだろうなぁ……えへへへ。
うん……そうだよ。
蓮司とも話したけど、二人にとって最高の思い出を作らなくちゃね!
私が蓮司にいっぱいの楽しいと嬉しいを貰ったように、アイシャちゃんたちにも私たちの楽しいと嬉しいをあげちゃおう!!
……。
…………。
………………。
……………………えっと。
話は変わりまして、その……今日も、なんだけど……。
また蓮司に、裸を見られちゃいました……。
でも今回は絶対に私、悪くないよね!?
またねってバイバイした後にお風呂入って部屋に戻ったら蓮司がいるとか絶対に思わないじゃん!
ま、まあその後は……いっぱい甘えちゃったし、その……蓮司も、男の子なんだなって思ったっていうか、わ、私でその……ああいう風になっちゃうのは嬉しいっていうか……。
うーん、駄目だなぁ。
蓮司とキスするとつい夢中になっちゃう。
でも止められないんだよねぇ。
女の子だもの。
さぎり。
ママはママでお節介っていうか、あの時なぁ……。
期待しちゃった私と、何で今日にしちゃったのって私が、頭の中で戦ってる。
そうです約束の時間より好きが暴走しちゃったのが私だよ。
うーん、焦りすぎなのかな……?
でも蓮司に会うたびに、話すたびに、キスするたびに……どんどんどんどん好きになっちゃって止められなくて……。
で、でも流石にあの自撮りはやり過ぎたかな!?
ママが絶対に蓮司くんが喜ぶわって言うから買ったけどさ、ちょっとこの下着エッチすぎない!?
ブラはすごく透けてるし、下なんてほとんど紐だし!!
家に帰って、履いてみたら、す、すごかったし……。
……うん。
今度、蓮司の自撮りも送ってもらおう。
よし、気持ちの切り替え終わり!
明日はラジオ体操の後に久しぶりのじぶけんだ!
ゆずるんや長谷川くんと会うの楽しみだなぁ……!
でも早く、蓮司と会いたいなぁ……!!
――――――――――――――――――
第六章 俺たちは幸せを分かち合いたい 完
次回
第七章 俺たちはもっと仲を深めたい
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