第6話『チート能力がチート過ぎた②』

コウは身体が弱り、入院生活になった際、ゲームや読書に明け暮れていた。

幸い時間はあった。

コウが神にファンタジーの知識を与えたのは最後に得た知識がゲームや本だった事が大きい。


(ゲームみたいにトライ&エラーってわけにはいかないけど、ある程度知識を活かして立ち回れるはず)


ページをめくっていくと、種族の紹介ページを発見した。


人族:この世界の多くを締める種族。

身体的強度は高くないが、マナの扱いも出来るバランスの良い種族と言われる。

逆に長けた部分がないと言われてしまう事もある。


エルフ族:白い肌と尖った耳が特徴的な種族。

身体的強度は低く、人族に劣る者もいる。

長命な種族であり、2,000年近く生きると言われている。

高いマナ操作力に長け、長い年月を掛けて実力ある魔術師を多く排出している。

他種族に対して排他的な者もいる為、旅の間に見かけたら対応に注意。


ドワーフ族:背が低く、筋肉質な身体が特徴的な種族。

男性は髭を伸ばす事で魅力を上げるらしい。

女性は男性と背が同じ位だが、多種族から見ると子供の様な見た目をしている。

長命な種族だが、エルフ族と違い数100年程度。

手先が器用で力がある為、物作りや採掘を生業とする者が多い。

大の酒好きな為、奢る際は注意。


魔族:青白い肌とエルフ族より小さい尖った耳が特徴の種族。

身体強度が高く、マナ操作力も高い為、他種族を下に見る者も少なくない。

長命な種族であり、1,000年近く生きている物がいる。

魔族のサキュバスが提供する娼館は他種族にも人気である。


獣族:動物の特徴を持つ種族。

他種族よりも多種多様な見た目をしており、人族に獣の耳と尻尾を生やしただけの者や、体毛を有し、顔も獣のままな者もいる。

身体強度が高く、交戦的な性格の者が多い。

長命な種族だが、エルフ族と違い数100年程度。

動物アレルギーを持つ者でも獣族は平気らしい。


龍人族:龍の角と尻尾、硬い鱗に覆われた身体が特徴的な種族。

人族の顔をしているが、頭部に龍の角を生やし、龍の尻尾を有している。

身体強度が高く、手先が器用な為、武芸者を目指す物が多い。

長命な種族であり、この世界が出来た時より存在している種族と言われている。

女性は鱗があるが柔らかいらしい。


妖精族:小さな身体と尖った耳、羽根が特徴的な種族。

成人でも身長が20cm程度しかなく、鳥とは違う羽根を持ち飛行が可能。

身体強度は低いが、高いマナを有している。

世界樹のある場所を好み、人里で見る事はほぼ無い。

魔素まそに敏感で、魔獣や魔物が近づく前に察知出来る為、妖精族が近くに住む村は被害が少ない。

妖精族が作るハチミツには強い滋養強壮効果があり、精力剤として人気である。


「なんか、所々いらない情報が載ってるんだが・・・」

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