第19話『やっちまった転生者③』
「あ・・・ギルドマスター、学園に行くっていくら位必要なんでしょうか?」
現在、コウは神よりもらった僅かなお金しかない。
それも考えて冒険者になったわけだが、学園に行くとなれば日常生活に加え在籍中の学費の支払いも必要になるはずである。
「先程もお伝えした通り、講義に出ていただく必要はありません。冒険者として依頼を受けていただきたいと思っていますから。ですので、学園内を自由に出入り出来る様に掛け合います。学費はいりませんよ」
(神かこの人!?)
「ありがとうございます!」
「それでは、学園への手続きはしばらくかかります。まずは冒険者として、『適正ジョブ』を確認しましょう」
「え?ジョブって、自由には選べないって事ですか?」
「いいえ、この世界には『適正ジョブ』と『選択ジョブ』があります。」
適正ジョブとは、10歳を迎えた者が受けられる自信の最も適したジョブである。
各国にある教会や神殿にて『
ステータスの各パラメーターに影響があり、未発見のジョブに選ばれる事もある為、義務では無いがほぼ100%の者が10歳を迎えた誕生日に受けに行くらしい。
「おそらくは、コウ君も適正ジョブを一度は確認した事でしょう。一度きりと言うわけではありませんし、改めて自分の事を知るのが良いでしょう」
選択ジョブは、自信のステータスに表記されるジョブであり、こちらはステータスやスキルに影響を与える。
「実際には、適正ジョブを選べば、そのジョブの為のステータス向上が他の者よりも高くなります。例えば、魔術師の適正ジョブに選ばれれば、MPの向上にバフが付きます。ですが、戦士を選べば、スキルを多様出来ると言うメリットもあります」
(適正と選択でステータスに影響があり、
「選択ジョブは、何を選んでも良いんですか?」
「特殊ジョブと呼ばれるユニークスキルに起因するジョブ意外であれば好きに選んでもらって構いませんよ」
(特殊ジョブ・・・そんなのもあるのか、
コウの脳内にピースする神の姿が浮かぶ。
コウ自らが興が乗ってドンドンファンタジー要素やゲーム要素を盛り込み始めたわけなんだが・・・
「話しはわかりました。すぐ受けられるんですか?出来れば、今日泊まる所を探したいんですが・・・」
「そうでしたね、随分と話し込んでしまいました。良ければ、私がおすすめの宿を紹介しますよ?」
「ありがとうございます!」
コウは、シルバより持ち金にあった宿を紹介してもらった。
地図を頼りに王都を歩く。
治安が良い事もあり、子供達が遊ぶ姿や屋台も多数並んでいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます