人の形をした人の間という私たち
何故、我々人間を、人の間と表すのであろうか?
正しく文字通りの動物と人間の間の存在、私たちの上には人が存在する。
私たちは動物と異なるのはまず、言語を持ち高い知能を有するのであるが
元々の起源は私たち動物であり、進化の過程で言語を持ち徐々に
高い知能を得ていったのだが、幾ら進化の過程を経ても進化する瞬間には
何らかのきっかけが必要になってくる。所謂突然変異という現象だ。
その突然の変異の要因は何なのか?偶然?結果的には必然なのだが、
その突然変異も十分な考察と調査を成せば解明可能かもしれないが
実際にその進化の過程を再現する事は実は困難なのである。
その突然変異のきっかけをもたらすのはまるっきり外部の存在、そう
人なのである。私たちの上の存在である彼らは高度な文明と歴史を持ち
遥かに人間を超えた存在であり、既に人間のおよその情報は全て
手に入れているのだ。人間社会でいう所の自然な流れ気象やそれらが
関連する災害も彼らにとっては既に解明された事項であるのだ。
それらを意図的に防ぐ事も起こすことも彼らは可能なのだ。
つまり人間社会に起こる自然災害、或いは人的災害も容易に
予測出来るのである。つまり私たちは人の為のある意味の情報提供者
であり一種の協力関係にある。それは人からの一方的なものではあるが。
彼らは人間に対して様々な試練を与え、謎を残し、そして人間が
右往左往、所謂学びの場を提供しているとも言える。
端的に言えば人間はそのままではとても愚かな存在である。
同じ種族、人間同士で争いを起こし同族同士で命を奪いあっている。
ただ単に土地争い、精神的優位性の誇示からなる殺傷、殺戮、
細かい所で言うと、進行方向にいる者が邪魔だから排除、
争いの理由なども人間が最たる愚かな理由は自己満足、金、地位、権力、
保身、薄汚い目先の欲望のなどの塊といっていい。それらの集合体の人間が
どう行動するかを研究、観察する為のただの二次的な存在に過ぎない。
ほんの小さな試みで人間が変わる事が出来るのにその術を知らないのだ。
人は当然ソレを承知しているが教師の如く丁寧に教えたりはしない。
至る所にそのヒントはそっと置かれているのだがただ単に人間が気が付いて
いないだけである。愚かな人間はソレを見つけるには時間を有する、とても。
ソレが見つけられ、周り回って自分に返ってくる頃には人間の世界は
滅びているかもしれない。でも安心してほしい。
人は滅びない事に既にベットしているのだから。
シーア期、ペールゾネ章 287003
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