第10話 巣立ち

 巣立ちの日が近いかもと書きましたが、まさかまさかの今日ですよ!今朝飛び立っていきましたー!

 !Σ( ̄□ ̄;)子つばめー!!


 ばあが言うには、今朝4羽(親2子2)が作業場内で飛び回り、鳴きまくっていたそうです。そこで、じいが作業場の大きなガラス扉を開けると、勢い良く子つばめが2羽飛び立ったそうです。

 空を見上げると10羽以上のつばめの群れが飛んでいて、その中に溶け込むように合流したそうです。親との別れに、ダンスや歌を歌っていたのかな?


 ツバメの巣は空っぽで静かでした。


 しんみりしているとつばめが3羽帰ってきました。

 Σ(゚∀゚ノ)ノ

 笑いのわかるツバメ達です。2羽は親。もう1羽は後から生まれた子つばめらしく、まだ上手く飛べないので戻ってきました。というか、親と一緒に来たということは、親が連れ帰ったのかも。

 その後、親は次の巣作りに大忙し。子つばめにエサをあげることが無くなったので、新しい巣があっという間に大きくなっていきます。

(//∇//)楽しみです♪


 夕方、ツバメの声が作業場に響き渡りました。なんだ?と思って外に出ると、また3羽ではしゃいでいます。

 じい、外の椅子に座ってビールを飲みながらツバメを見ています。なんだか幸せそうです。


「親がまた子つばめ連れて帰ってきた」


 じい嬉しそうに喋ります。この子つばめは、まだ上手く飛べません。つばめの飛び方は風に乗るように、すーっと飛びますが、この子はまだ立て飛びです。溺れているようにバタバタと飛び上がっているのです。これではエサも取れないし、飛べてるとも言えない。今晩は作業場に泊まるようです。

(*^ω^)明日には飛べるかなぁ




 そして次の日、子つばめ出戻りしました。

 ( ̄▽ ̄;)ははは


 今朝、こちらは珍しく大荒れの天気になりました。朝っぱらから雷雨です。


「昨日巣立った姉だか兄のツバメは大変だね、いきなりこんな天気じゃ……」


 台所に朝ごはんを取りに来たばあに言いました。しかし、返事が無いのでばあを見ると固まって目を丸くしています。


「……いるよ、4羽」


「!!」

 ( ̄□ ̄;)!!は?


「今朝(外に)出たら、軽トラの下(コンクリート)のとこ4羽で歩いて、床つついて遊んでたよ」


 先程自分の目で確認しに行きました。4羽います。昨日の合流は、合流の練習?

 !Σ( ̄□ ̄;)…なのかなぁ


***

 巣立った後もしばらくは巣に戻ってきて眠ります。親鳥と一緒に過ごして親から飛びかたやエサの捕り方を学ぶそうです。

***

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る