第57話 

トンネルの中で盗賊は打ちのめさていた。


ぐっ・・・なんだ・・・なんなんだ


何が私のいうことだけ聞いていればいいだ?・・・ざけんなっ・・・!


僕がラミアスの剣を勇者から借りてくるのにどれだけ苦労したと思っている・・・?


―前日―


「なぁ~盗賊ちゃんよ、いい女がいる店教えろよ~」


「ははっ知らないよ」


「だったら調べてきてよ~盗賊ちゃんのそっちのほうの索敵能力も見せてみろよ~」


勇者は酒のせいか、いつもより饒舌だ


「お前さぁ~実は人さらいとかもやってたんじゃないの~」


勇気ある発言だ。さすがは勇者である。


盗賊は酒を一気に飲み干し、壁に立てかけておいたラミアスの剣を勇者の首に突きつけた。


「お前、何を言ってるんだ?俺は盗賊だが、人さらいなんかじゃない。人さらいは最低のクズだ。俺はそんなことをしたことはないし、するつもりもない」


「おい、落ち着けよ仲直りしようぜ」


勇者は酒の入ったグラスを盗賊の前に突き出す


盗賊はラミアスの剣を引っ込めると、そのまま部屋を飛び出した。


「あ、おい!俺の剣どうする気だ!?この泥棒!」


暗い女が


「ゆ・・・勇者さん・・・それ・・・元から」


と振り絞るような声で突っ込む


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勇者の行動を王様に報告する係員をやるハメになった。 おおやましのぶん。 @ooyama-shinobun

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