第13話 そうだ、バックレよう

俺はミサ姉さんにじと~っと視られたとかと思うと次の瞬間、思いっきり胸倉をつかまれた。


「オマエナァ、ジブンノオカレテルジョウキョウ、ワカッテイルノカ・・・!」


ひーっ!ミサ姉さんが怒っていらっしゃる!


ここはウィットにとんだジョークで和ませるしかない!


「落ち着けよ、ミサ姉・・・生理?」


ギラリと光る眼光、その目はスマートなこの俺を黙らせるのに十分であった。


そこへ我らがメシア、匿ちゃんが現れた!


「おいコラ、なにしとるか」


匿ちゃんはまだ半分しか済んでないぞとぼやいた。


匿ちゃん登場!


あ~助かった、これで一旦この話、おしまい。


そう思ったのに・・・彼は私を助けてはくれませんでした。


「いま、ちょっとお話してんの・・・サガッテチョウダイ・・・」


「Oh!Im sorry:)」


匿ちゃん、英会話できたのね。この状況下で仲間の新しい一面を知ることができて良かった。ほんとうに良かった・・・


さーっとメシアは去った。希望は無くなった。目の前には怒れる獅子。


どうやら俺に残された道はコレしかないようだ。


「あっと、いやコレはふざけてるだけでして!」


俺は突然、わめきだす。はぁ?と二人は首をかしげる。俺は思いっきりわざと声を張り上げる。


「べつにもめごとなんて、おこしていませんよ、ええ、起こしませんとも!」


ミサ姉さんは、ポカンとして俺の胸倉をつかんでした手を離す。


「お前・・何だ突然・・・落ち着けよ」


匿ちゃんは俺が気が狂ったとでも思ったのが、険しい顔で見てくる。


「いやあ、そんなこのふたりにいじめられてるなんて、そんなことあるわけないですよ!ねぇ、サティアンさん!」


俺は二人の後ろのほうをみて叫ぶ。


とたんに顔色が青くなる二人。

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