第4話 思えばこの日がターニングポイントだったんだ。
店の外が騒がしい。ほかの客も、何だ何だと外を見ている。ちょうど、食事も終わったので、外に出る。すると、人が倒れているではないか。血を流している。鉄砲で撃たれたみたいだ。
さっきのズドンという音は銃声だったのか。とても苦しそうにしている。
よし、仕方が無い!
かかわると面倒だ・・・妄想しながら避けて行こう!
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ふっ、一手遅かったな
この俺に決闘を挑むとは
だが、この早撃ちマクドに敵うものはいない
ばかな・・・・・・男だ・・・・・・・
そして、夕日を背に、静かに当てもなく歩きだすのであ
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ガシッ!と足を掴まれた。もちろん倒れた男に!
うおーマジか!
かなり力が強い、俺はひっくり返ってしまった。
そして男は俺に向かって何かをぶつぶつ言ってくる。
「え?なんだよ?」
なるべく落ち着いた声を出そうとしたが、恐怖と緊張でかなり上ずってしまった。
男は、目は血走り、口から泡を吹き、必死で話してくる。
「勇者が・・・・王様。 ホウ コク は・・・ヤク 」
「ケン・・・マズイ」
なるほど、さっぱりわからん。
何がいいたいのだ?
ヨタヨタしながらも、かばんを差し出してきた。
受け取るとその場に突っ伏してしまった。
もう息が無い。兵士たちが駆けつけてくる。
やばい、面倒なことになりそうだ。
近年国内の情勢は不安定で、取締りは厳しくなっている。
冤罪で捕まり、厳しい尋問の末、亡くなった人もいる。
立ち上がると、すぐ裏路地に駆け込む。
兵士たちは死体を検分しはじめた。
こちらには気づいてない。
あー良かった。
はっ!このかばんをどうしようか?
とりあえず、職場に戻る。
なぜかうちの鍛冶屋に行列ができている。
どうやら、剣を抜くのに挑戦をしたいものは、金をとることにしたらしい。
たぶん親方だろうな、こんな事はじめたのは。
どんだけ強欲なんだよ、あの親方・・・
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