第ⅩⅤ章 魔法訓練
僕達はリリィをエデル帝国から助け、その後リンドヴルムと契約交わした。
そしてリリィを新たな住人として家に招待した。
家に戻ると海の住人達はメイドをしていて家も初めて見るほど綺麗になっていた。
それから数日後…
「おーい!!」
「どうしたんだ?朝から叫んで」
「どうしたも何も数日前エデル帝国に行ったよね。理由って魔法の強化遠征するために行ったのに結局何も出来てないじゃん…せめて少しでも新しい魔法の練習とかしたかったな…とほほ…」
リリィが眠たそうにしながらリビングに来た。
「おはようございます〜さっき聞こえたんですけど、良かったら私が魔法の訓練しましょうか?」
「リリィさん!いいんですか!それだったらお願いします!」
そして前のように庭で練習をするのであった。
「まず初めに魔法は6種に分類されてます。それは知ってると思うから…」
「あ!初耳です…」
「え!?知らないのにあの時あんな魔法使ってたの!?」
「いえいえ、あの時はただただ魔力が暴発しただけです…」
「そっか、颯斗君って守護獣と契約してるからその分魔力も多いんだもんね。まぁいいや!それじゃあ6種のこと説明するね。まず、基本は第1種魔法、第2種魔法、第3種魔法の3つ。それぞれ1からあがるにつれて魔法の能力も凄いことになると思ってくれて大丈夫。第1種は軽い物を浮かせたり、少し風邪を起こすとか弱い魔法。第2種は植物を操ったりする魔法。第3種はワープとかかな。第4種はあまりないんだけど天気を操ったりとか。第5種は災害を引き起こしたり、例えば竜巻とか地震とかを起こす魔法、こんな感じかな?」
「第6種…はどういった魔法なんですか?」
「第6種は………守護獣さん達に説明してもらった方が早いかも。ウロボロスさん説明お願いします」
「なぜ突然我にふるのだ…、第6種は、平行世界の移動、選んだ対象の破壊、世界の終焉、の3つだ。この際だから禁忌の説明をしておこう。第Ⅴ禁忌カタストロフィ、大きな破壊。第Ⅳ禁忌テトラクレイス、厄災の鍵。第Ⅲ禁忌リライトコスモス、世界の書き換え。第Ⅱ禁忌マギアケーラ、禁忌魔法の使用。第Ⅰ禁忌ホロフロノスフィーニス、時空の破壊。今言った禁忌をしてしまえば世界は破滅、終焉へ導いてしまうから禁忌として禁止しているんだ。第6種魔法は禁忌と思ってくれればいい。これでいいか?」
「ウロボロスさん説明ありがとうございます!と言う感じなんだけど、基本的に今の魔女は第3種で限界なんだよね。けど昔の魔女は第6種を使って禁忌を起こしたんだよ。それがⅠカタストロのきっかけなんだ。まぁ、安心して?第6種を使える程の魔法使いはいないから!守護獣さん達でも使えない程だからね」
「魔法ってそんなにもやばいものだったんだ…。今後禁忌が起こらなければいいけど…」
「大丈夫だよ!さぁ!第1種から練習しましょ」
そして守護獣達に見守られながらリリィにひたすら魔法を使えるように学んだ。
最初は暴発して何度も失敗したが、練習するに連れて出来るようになっていく感覚を感じた。そして数時間後。
「颯斗様!守護獣様!お昼のお食事出来ましたのでいかがでしょうか?もし良ければリリィさんもご一緒にどうですか?」
「わ、私もいいんですか…?」
「リリィさんも一緒に食べましょ!みんなで食べるご飯は美味しいですよ!」
「我もちょうど腹が減っているな。リンドヴルムは初めて人間の料理を食べるんだろ?」
「うん!人間さんの料理ってどんなのかな?」
僕達は部屋に入り食卓へ向かった。たどり着くとそこには色とりどりの美味しそうな料理が沢山並んでいた。
「お、美味しそう!これは?」
「これは、イタリアンだよね?」
イタリアンという言葉についてメイド達は理解していなかったようだった。
この世界にはイタリアンなどという概念がないのだ。
「私たちは料理ができなかったのですが、買い出しに行った時酒場の料理長が色々教えてくださったんです。それでここまで上達しました。もしお口に合わなければ言ってください!また学び直しますので!」
「いただきまーす!」
みんなで一斉に掛け声を出し、ご飯を食べだした。
「なにこれ!めちゃくちゃ美味しい!」
「こんな美味しいご飯初めてです!」
「ん〜なかなか美味い!」
「人間さんの食べ物とても美味しい!」
僕はみんなで食べているこの瞬間が何よりも楽しかった。
「こんなにも喜んでいただけて良かったです!」
「ご馳走様です!またご飯楽しみにしておきますね!」
メイド達はとても嬉しそうだった。
「さぁ、腹ごしらえもした事だし特訓の続きしよっか!」
それからひたすらに特訓をし、僕は第3種までの魔法を使えるようになった。
気がつけば日は暮れていた。
僕らは晩御飯を終え風呂で疲れを癒し各部屋のベッドに横たわった。
僕は手の平を今までの事を振り返っていた。
「颯斗、どうしたんだ?」
ナミは少し心配そうに聞いた。
「え?あぁ、この世界に来た時のこと思い出してただけだよ」
「あの時は大変だったなぁ…アステラの森の事件にグランデ王国に襲撃が来たり…」
「確かにあの時は大変だったね。でも今になってはこの世界に来れて良かったと思ってるよ。前の世界じゃ周りの人と話すのもしんどかったし、生きてることに退屈を覚えていたし…」
「そう言っていたな。我も颯斗と出会う前は1000年以上あの森に一人でいたからな…とても退屈だったのを覚えてはいるな」
「まぁ、今が1番ってことだよ!今日は魔力も沢山使ったしそろそろ寝よっか」
「それもそうだな」
そうして僕たちは月明かりに照らされる中眠りについた。
現在のステータス
名前:宇積 颯斗
年齢:16歳
スキル:メゲトス、コルセラピア
全体レベル:25
魔法適正:風、植物、天気、水、地
契約魔獣:ウロボロス、レヴィアタン
リンドヴルム
あとがき
第ⅩⅤ章を最後まで見ていただきありがとうございました!やっと魔法の特訓が出来た颯斗君ですがこの先どうなっていくのでしょうか…
それではⅩⅥ章もお楽しみに!
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