光弥の切り抜けた危機は、苛烈ながらも序章に過ぎなかった。

平凡な日常は暗転し、強大な闇は突如として牙を剥く。

意思も望みも、全ては散り果てるのか。

人の心は、無力なものか。

無限の夜闇に逃げ場は無い。

混迷、逃走。

そして闘争。

目覚める"力"が告げる。

抗え――――未来はその手の内にある。

第２章

「対時（タイジ）」

「生きてるって事を、生命を・・・・暴力で軽んじるのを認めて堪るか！！」

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