第3話: 女神降臨(真実)
Q.何を怖がっているのか分からない、女神の身体を持つ貴女は飛ぶことが可能では?
A.可能かどうか、問題なのはそこじゃない
Q.大気圏外だとしても、関係ない。飛んで降りられるのは可能では?
A.何言ってんの? こんな高いところから降りるとか、頭おかしいんじゃないの?
Q.でも、飛べるはずだが?
A.水泳飛び込み出来るやつが、スカイダイビングも平気な顔でやれると思うの?
Q.似たようなものでは?
A.うるせえ燃やすぞ正論パンチ本が!
Q.そのように作ったのは貴女様でしょう?
A.うるせえばーかばーか!!
以上、賢者の書との心温まる対談であった。
対談のおかげで、一柱と一冊の心の距離はだいぶ縮まったのだろう。30分も立つ頃には、互いを遠慮なく罵り合うような関係になっていた。
まあ、ぎゃあぎゃあ叫んだところで、状況は何一つ改善しない。
まあ、女神ボディという実質公式チートのようなボディのおかげで、生物ならば即死の大気圏外という環境でも平然としてはいられるのは不幸中の幸いだが。
で、だ。
しばしの間、賢者の書と喧嘩(?)を繰り広げていた彼女は、さすがに現実逃避する元気も無くなり……心底嫌そうな顔で、そ~っと枝葉の崖より眼下を見下ろした。
……とっても美しい、青い星が宇宙の中で輝いていた。
だが、問題なのはそこではない。いや、この場合、問題の一端を担う事になっているのだが、核ではない。
権能にて作り出した柵より手を放し、生まれたての馬のように腰をびくつかせた彼女は……枝葉の根元まで四つん這いで向かうと、ベタッと樹木に抱き着いた。
「──こわっ! 超こっわ!! 玉ヒュンでしょコレ!?」
ガタガタガタ、と。
誰が見ても分かるぐらいに震え切った彼女……そう、もうこの時点で分かると思うが、彼女が直面した問題は一つ。
それは、あまりに高過ぎて降りるのが怖くなってしまった──である。
おまえ女神なのに……と思う者がいるだろうが、これも人間ソウルがインストールされたデメリットだ。
なんというか、アレだ。
高さ30cmの平均台なら難なく渡れる人が大多数でも、高さ3kmの平均台の上だと、無風でも腰が引けて動けなくなってしまう、アレと同じだ。
どうやら女神ボディの恩恵があろうとも、彼女自身の精神的な限界高度は、せいぜい数百メートルぐらいらしい。
出来るならばこんな状況で知りたくない話ではあったが、既に起こってしまった以上は受け入れるしかなく……ゆえに、降りられずに困っているという有様であった。
『玉ヒュンと呼べるような器官は貴女様には備わっていないので、錯覚でしょう』
とはいえ、だ。
彼女にとっては死活問題なのだが、賢者の書からすれば、何を怖がっているのかまるで意味が分からない……といった感じなのだろう。
「玉やチンが無くても、心の玉チンがひゅんひゅんするんじゃい!!」
なので、彼女は親切丁寧に教えてやった。
『そもそも、貴女様にはそういう器官が存在していないのに、その例えは不適切では?』
「女神になる前は男だったから感覚は知っているんだよ。というか、そこらへん知っているはずだよね?」
『はい、そのうえで、心に玉チンなど存在しませんとお伝えします』
「モノの例えって分かる?」
『私に例えという不正確なモノを示せないよう作ったのは貴女ですよね?』
「状況に応じて臨機応変に出来ないの、賢者の書でしょ?」
『臨機応変に動けない女神様に作られましたので、妥当な性能かと思われます』
「きぃぃぃいえええええ!!!!!」
『奇声をあげて目の前の世界樹を叩いたところで、現状は何一つ変わりません』
「わかっとるわい!!!」
けれども、どうやら賢者の書は捻くれた性格をしているらしく、彼女の心温まる教えはまるで通じなかったようだ
ここにきて、口では勝てない事をようやく察した彼女は、樹木に身体を集めながらゆっくりと立ち上がる。
その際、カクカクと未だに腰が引けていたが……まあ、今は気にするところではない。
とにかく、どうにかして降りなければ、このままずーっと宇宙空間で独りぼっちだ。
いちおう賢者の書という話し相手はいるが、コイツは駄目だ。
1を聞けば正しい1を返してくれるが、融通が利かない。
口喧嘩になったところで勝率0%だから腹が立つばかりだし、なにより、作ったのは己だから、言えば言うほど自分に返ってくるという悪魔染みた設計になっているのも腹立たしい。
いったい何を思ってこんなモノを作ったのか。
過去に戻れるのであれば、過去の己を殴りつけたい気持ちでいっぱいだが……深々とため息を零した彼女は、気持ちを切り替えて……チラリと、先ほどまで抱き着いていた世界樹を見やった。
──命の種が成長したモノが世界樹である。
そう、賢者の書は教えてくれた。
世界樹というのは、一つの星に一つというわけではなく、その世界に一つだけの存在らしい。
その世界の命の原点が世界樹であり、その世界の全ての命は、世界樹から派生し、全ての生命体は世界樹の成れの果てなのだ。
つまり、虫だろうが人間だろうが魚だろうが鳥だろうが、血筋を遡って遡って遡り続ければ……必ず、世界樹へ……命の種へと辿り着くらしい。
そして、世界樹……というか、彼女がこうして目覚めたということは、既に世界には命が生まれている証(賢者の書、曰く)らしい。
ならば、降りないという選択肢は無い。
だって、その為に命の種を生み出したのだから。
しかし、問題なのはどう降りるか、である。
空を飛んで降りるのは、ぶっちゃけ怖いから嫌だ。
勇気を出して飛べば後はなんとかなるかもしれないが、なんとかならなかったらと想像してしまうと、もうその時点で無理。
『世界樹を傷付ける事は女神であろうと難しいのです。これはもう、そういうふうになっていると理解した方が早いでしょう』
「じゃあ、別で新たに階段を作るのは?」
『世界樹への干渉も危険かと。触れるだけならばまだしも、何かを設置したり改造したりも、後々に悪影響となるでしょう』
「へえ、けっこうデリケートなんだな」
『それと、出来る限り、世界樹の傍では女神としての権能を使うのも控えた方が良いでしょう』
「え、なんで?」
『世界樹もまた、世界の根幹に近しい存在。ほぼ起こらない話ではありますが、女神の力が世界樹と共鳴してしまい、異常が起こる事が極稀にあるのです』
「はぇー……意外と融通効かないのか、世界樹って」
『それでも強引に事を進めれば、それこそ……そうですね、貴女様の記憶にある、名状しがたきモノたちが次から次へと誕生するような事態を引き起こしかねません』
「Oh……止めよう、いくら会話に飢えているからって、そんなモノが生まれるのは御免こうむ──あれ、待って、私ってば柵とか作っちゃったけど、大丈夫なのか?」
『あの程度で、1回ぐらいなら問題ありません。ただ、これ以上は止めた方が賢明かと』
「……と、なると、ロープとか使って降りるのも、止めた方がいいのか……!」
『賢明な判断です。さすがは女神様です』
「よせやい、照れるだろ」
『フフッ』
「おうコラ、なんで鼻で嗤った?」
かといって、賢者の書より、家を削って階段を作ったり、新たに作り出した道具や装置を世界樹に取り付けるのは駄目だと言われてしまった。
そうなると、やはり飛び降りるしか手段が……あ、いや、待て。
──ちらり、と。
柵が作れないので、四つん這いになってゆ~っくり、己が居る枝葉の端へと時間を掛けて向かい……眼下を覗いた彼女は、気付いた。
これ……もしかして、枝から枝へと飛び乗って降りられるのではないか、と。
(……怖いけど、それしかないなあ)
思っていた以上にデリケートな部分が多い世界樹。
色々と思うところはあるが、どうにも出来ない以上は、それを念頭に動くしかあるまい。
そう、覚悟を固めた彼女は……四つん這いのまま、再び元の位置にまで……ちなみに、だ。
3サイズ的なスタイルも含めて絶世の美女が、裸体のケツをぷりぷり振りながら四つん這いで進む様は、背徳的としか言いようがない光景であったが……その事を指摘する者は、この場にはいなかった。
唯一、賢者の書は気付いてはいたが、主である彼女が何も言わないし尋ねてこない以上は、そういう指摘をしようとは全く思わなかった。
どれだけ口が悪くなろうが、賢者の書は基本的に『尋ねられたら答えを返す』という性質を持っている。
つまり、自分からアクションをしないのだ。
これは、彼女が無意識の内に抱いている書物へのイメージに加え、賢者の書を生み出す時にも、似たような事を想像していた結果、そうなってしまった。
なので……何度も何度も深呼吸を行い、「行くぞ行くぞ私は出来る私はやれる私には勇気があるぞ……」と、ブツブツと己に言い聞かせている彼女は、気付けなかった。
広大な宇宙の彼方より飛来しようとしている、一つの岩石を。
それは、大きさにしてせいぜい数十メートルの、非常に小粒な岩石であった。
数十メートルと聞けば大きいように思う人はいるだろうが、宇宙の規模で考えたら、小粒も小粒。
例えるなら、顕微鏡でようやく確認出来るぐらいのサイズでしかなく……
ましてや、その岩石が世界樹の方へと向かっている等とは……さすがに、予測しておけというのが無理な話であって。
「──しゃあ!! 元日本男児の底力を見せてやるんじゃい!」
そのうえ、その岩石が……勇気を出して、全速力で枝葉を駆け抜け──宇宙へと飛び出し、眼下の枝葉へと飛び移ろうとしている、その女神に直撃するコースだとは。
「──ん? なにあ──ぶへぇ!?」
さすがの女神でも、気付けというのが無茶な話であった。
まあ、それでも創造神たちが作り上げた女神ボディ……この世界に限定されてはいるが、その力は絶対である。
宇宙の彼方より飛来する岩石の衝突という、普通に考えたら即死の事故であっても、無傷であった。
そう、たとえブラックホールの中に押し込まれようが、鼻歌を歌いながら出て来られる……それが、女神ボディなのだ。
「は? え? なに? なにが起こった?」
ただし……中身は女神ではないので、その力を十二分に発揮することは出来ない……少なくとも、現時点では。
実際、彼女は無傷であった。だが、無傷ではあっても、精神的なショックは確実に受けていた。
つまり、何が起こったのか分からないせいで混乱していた。
なにか、視界の端で動いた──と思った時にはもう、視界がグルングルンと回転していて……なんとか回転を止められた時にはもう、世界樹は遠くなっていて。
「──ひゅおおあああああ!!?!?!??!」
ようやく、状況を呑み込めた時にはもう、彼女の身体は大気圏との衝突によって赤い光を放っており……とてつもない速度で地表へと落下していたのであった。
……ちなみに、だ。
そうしてパニックになりながら落下を続ける女神へと、追従する形で追いかけてきた賢者の書が。
『……フフッ』
ちょっと、鼻で嗤っていることに……女神は全く気付いていなかった。
そう、彼女は気付いていなかった。
己が女神としてポンコツであるならば、そんなポンコツから作られるモノが果たして、女神が作り出したモノとして足りうるかどうか、という事に。
そう、そうなのだ。
『あ、追いかけ……酷い顔になっていますね』
彼女が作り出した、賢者の書は……ちょっと、生意気なうえに捻くれていて、主への敬意というモノにちょっと掛けているイキった書物なのであった。
……。
……。
…………で、落下を始めてから……そう、時間は経っていない。
凄まじい轟音と共に地上へと落下した彼女は、その地に巨大なクレーターを作ってから、しばらくして……いや、そのまま。
「地面大好き、地面超格好いい、もう私ってば地面から離れない」
不本意ながら紐無しバンジー(自由落下とも言う)を決行してしまった彼女は、大の字になって土に塗れていた。
普通ならば大気の圧縮による高熱によって酷い有様(良くても炭化)になっているのだろうが、腐っても女神だ。
その身体には火傷はおろか怪我一つもなく、見えないダメージを受けた様子もなく、土に塗れていても汚れ一つない。
少し身動ぎするだけでポロポロと身体に積もった雪は転がり落ち、後には、まるで光りを封じ込めたようにきめ細かい、美しい裸体が露わになった。
……ぶっちゃけると、裸体のプリケツをぷりぷりしながら少しでも地面に潜ろうとする変態にしか見えない……良くないが、まあいい。
とにかく、無事に大地の上に降り立った彼女はもう、二度と空に飛びたくない気持ちでいっぱいであった。
「……ん?」
けれども、なにやら違和感に気付いた彼女は、名残惜しくもムクリと身体を起こし……そして、絶句した。
(な、なにこれ!? なんかの地獄にでも来ちゃったのか!?)
いったいどうして……それは、彼女の周囲に理由が広がっていた。
具体的には、なにかしらの生物と思わしき肉片や臓腑である。
なにかしらの生物という言い回しにしたのは、あまりに細かく飛び散り過ぎて、元の生物がなんなのか分からなかったからだ。
だって、完全に肉片だし。しかも、その肉片だって焦げていたり汚れていたりで、だいたいが酷い有様だ。
専門家ならばともかく、黒端透だった時の彼は平々凡々であり、生物に関する知識なんて学校の教科書やテレビの動物映像ぐらいだ。
そんな彼女に、肉片の一部だけで元の生物を特定しろなんてのが無理な話で……それゆえに、なにかしらの生物、なのであった。
(うわぁ、グロ……)
まあ、それはそれとして。
飛び散る範囲や量からして、古の時代に居た恐竜ぐらいの巨体なのは分かる。いや、もしかすると、もっと大きいかもしれない。
だから、周囲は本当に酷い光景だ。女神ボディじゃなかったら、嘔吐しているぐらいに酷い。
最初のうちは混乱していて平気だったが、冷静になるとキツイ。加えて、時間の経過と共に湧いてくるモノがある。
それは、罪悪感だ。
女神ボディがバリアでも張っていたのか、彼女自身には全く付着していない。
だから、その分だけ冷静に周りに目をやることが可能で……その分だけ、己が仕出かした事故の重大さを理解してしまう。
生きるため(食べるため)に殺したのであればまだ平気だが、今回のコレはそうではない。
投げようとしたボールがすっぽ抜け、その先にいたペットに直撃し、一目で即死したのが分かったような……そんな感覚が近しいだろうか。
「……ごめんなさい」
とりあえず、無益な殺生をしてごめんなさいと彼女は頭を下げた。
「……うわ、え、なにこれ?」
そうしてから、頭を上げた彼女は……思わず身体を仰け反らせるようにビクつかせ、鳥肌を立てた。
どうしてかって、それは……周囲に飛び散っている肉片が動き出したからだ。
女神ボディの恩恵か、恐怖心による硬直はないが……嫌悪感までは消しきれないようで、鳥肌が立ってしまうのを抑えられなかった。
女神ボディにも鳥肌ってあるんだって思うだろうが、あるんだから仕方がない……っと。
蠢いていた肉片たちがひと際強く震えたかと思えば、いきなり素早く動き始め──一か所に集まると同時に、融合し始めたのだ。
その様は、まるで粘土と粘土を混ぜ合わせるかのような……だが、見た目のグロテスクさは粘土の比ではない。
なにせ、肉片だ。血だって付いているし、飛び出した骨や臓腑なんかも汚れているが、そのままだ。
そんなのが大量にグチャグチャと音を立てながら融合し、巨大な肉片……いや、それどころか、再生していくのだ。
「──賢者の書よ、アレはなんだ?」
彼女が早々に考えるのを放棄し、傍まで来ていた賢者の書に尋ねるのも、致し方ない事であった。
だって、明らかに……生き物ではない。
いや、というより、血が流れ臓腑がある以上は生き物であるのは間違いないだろうが、彼女が想像していた生き物ではない。
むしろ、アレを生き物としてカテゴリーして良いのだろうか?
そう、思わず考えてしまうほどに醜悪で、生き物としてカウントするには抵抗感を覚える光景であった。
『──アレは、生まれ出でてはならない生き物です』
「もっと具体的に!」
『世界樹に柵を作ったでしょう? アレの影響です』
「なるほど、柵を作ったから──えっ?」
思わず──ぎゅいん、と首を捻って賢者の書を見やる。
対して、賢者の書は沈黙を保ったまま……何も言わなかった。
「……柵?」
『はい、落ちないよう柵を作りましたでしょう? アレの影響です』
「マジで?」
『嘘は言いません』
「…………」
『…………』
「……めっちゃ影響出ているじゃん!! やっぱ柵作っただけでも駄目だったじゃん!!」
しばしの沈黙の後、思わず彼女は叫んだ。
叫ばずにはいられず、その勢いのままズビシッと本を指差した。
「おまえ、正しい事しか言わないんじゃなかったんかい!」
『失礼な、あの時点では正しかったのです。誤解を招くような表現はお止め下さい、訂正を求めます』
「そういう玉虫色の答弁をする時点で自白しているようなもんだろ!?!?」
怒りを露わに賢者の本を叩く……が、それで問題が解決したら誰も苦労はしない。
ぐがぁぁああ、と。
なんとも表現し難い、聞くだけで相手の精神に根源たる恐怖を想起させてしまう雄叫びをあげた生き物……いや、怪物を前に、女神である彼女はビクッと一歩退いた。
「け、賢者の書、どうしたらいい? あいつ、どうしたらいいんだ!?」
『倒せばよろしいかと。非常に生命力が高いでしょうが、女神である貴女様の前では蟻と大した違いはありません』
「ど、どうやって!?」
『そんなの、お得意の女神パワーです。気合を込めれば、とにかくなんとかなります』
「マジ!? マジで!? 本当にそれでなんとかなるの!?」
思わず、彼女は賢者の書を怒鳴りつける。
気合を込めれば、なんとかなる。
確かに、それは事実だろう。
女神ビギナーであるとはいえ、女神は女神。
戦いの仕方は分からなくとも、戦いに使えそうな能力というか、やりようはいくらでも思いつく。
それが出来るから、女神なのだ。
だから、倒せるかと問われたら、倒せるかもと、自信は無い感じでも首を縦に触れる程度には余裕があった。
『真実を語る、この賢者の書を信じてください』
「てめぇついさっき間違ったばかりじゃねえかよ!!!!!」
まあ、それはそれとして。
『女神様はずいぶん細かい事を何時までもほじくり返しますね』
「おまえ……!!」
こいつ、この戦いが終わったら絶対燃やそうと……彼女は決意を固めるのであった。
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