最終章 ネタバレ 続

かつて飼い主であった人の中に、おなじ過ちを繰り返そうとする者がいた。反省や後悔が感じられないその者をあやめる為に、

かつてペットだった人となった生き物たちも手助けをする。


ポロポロなみだが溢れ、泣きくずれながらあやめようとする姿。


かつての飼い主への復讐に耐え切れなくなった人もどきの生き物は、後を追う。

復讐仲間の生き物も、その場にいた人々は呆然。


大粒の涙と泣き叫ぶ声が船内に響き、哀しみにしずむ。


波の音。


かつて飼い主達とかつてペットであった生き物たちの間に、奇妙な空気が流れる。


ある生き物が口を開いた。

かつて飼い主にすてられた子猫は問う。


温かいミルクをくれた優しさ、


雨の中、泣きながら走り去る飼い主を追いかけ

鳴きじゃくった最後のあの日のこと。


なぜ、あんなにもあたたかかったのに…なんで…


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アクアブルーの向こう側 NANKICheese @NANKICHIis

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ