第56話 妖精の輝きに導かれて
2024/11/10 ルカ 妖精の輝きに導かれて
本日は、先日パネルで気になった女の子にお会いすることを夢見て、訪問させていただきました。
キリッとした美人顔は、何とも僕の好奇心を刺激します。
間違いなく美人なことは前回パネルで確認済みです。
そして、その人気を裏付けるように、待ち時間はものすごいことになっております。
3時間半超。
まだ陽の当たる時間ですが、暗くなる時間まで待とうではありませんか!
本日の受付のお兄さんは、すごく感じがいいです。
「お時間は大丈夫でしょうか?」
僕は覚悟を決めて、「はい」と答えます。
気の遠くなるような待ち時間がありますので、新しくなった◯ドナルドに入ってみます。
新しい運気をもらうためか、店内は以前にも増して混み合っているようです。
そのうちの一席に腰を下ろし、全く芽の出ない趣味の世界に没入します。
しかし、残念ながらこの強烈な待ち時間は、僕の集中力の上をいきます。
この新しい三角形の椅子は、座っているだけでお尻が痺れてきます。
ようやく時間になりご対面の時を迎えますが、 一向にご案内にはなりません。
店内はお客様がひっきりなしに訪れて、大盛況ぶりをアピールしています。
僕よりも後の番号のお客さんが流れて行きます。
そして、ようやく順番を呼ばれて席から飛び上がります。
モニターの中から、ずっと僕のことを見つめていた美女と、ついにご対面の時を迎えるのです。
美人すぎるパネルは眉唾ものですが、僕はとてつもなく好みの女の子に、ときめきを隠すことができません。
エレベーターの扉が開くと、輝くばかりの女性が目に飛び込んできます。
厚化粧風のパネルを完全に打ち消す美人です。
パネルが美人などと、僕の目は完全に節穴でした。
小顔に似合わない大きなお胸は、隠しようがないほどにむっちりと主張をしています。
もう、堪りません。
おじさんが気持ち悪く甘えてみせます。
「キャーッ!可愛い!」
価値観がバグっているのか、ルカちゃんは大興奮で大喜びをしてくれます。
「なんか、テンション高くて超嬉しいんだけど。なんでそんなにずっと笑ってるの?」
美人に緊張して顔が引きつっているだけなのですが、考え違いに感謝です。
お部屋に案内して頂いた後も、何度も僕のことを褒めてくれます。
そして、僕は 褒められて伸びるタイプ。
ルカちゃんのおかげで緊張が解けていきます。
ギュッとハグをして頂くと、スタイルが良いにもかかわらず、お胸だけではなく、全身が女性の柔らかさに溢れています。
間違いなく僕の大好物感が増していきます。
色々な用事でなかなか訪問できなかった、失われた時を取り戻すように、何度も彼女を引き寄せてその身体の感覚を、僕の心に刻みつけていきます。
「なんか、すごく興奮していない? 嬉しいんだけど!」
いつもの嫌われポイントが、好感触です。
彼女に座ってもらい、太ももに顔を埋めます。
ルカちゃんは、禿げた頭を嫌がりもせずに笑ってくれます。
完全に落ちました。
もともと女性に免疫が無いので、若干惚れやすいのですが、見事にハートを打ち抜かれてしまいました。
恥ずかしがりながら僕に脱がされる仕草も、美しく輝く神秘の扉も、彼女のトレードマークであろう柔らかく感度の良いお胸も、いやらしく僕を待つバストトップも、僕の視線から隠すように自分でイタズラをするその仕草すらも、どうしようもなく惹きつけられてしまいます。
そして、その指先は、僕の待ち時間の疲れを癒すように、薄っすらとした◯味を感じさせてくれます。
彼女を引き寄せて柔らかい口づけを交わし、身体を入れ替えて彼女の全てを感じます。
僕から自由を奪う状態の彼女は、僕を弄ぶように僕の胸を整えられた指先でピンッと弾いてくれます。
長い髪の毛が、色気の中でサラサラと踊っています。
そして、再び態勢を入れ替えて彼女をギュッと引き寄せます。
僕の腕の中で、大事な女性が柔らかく形を変えていきます。
口唇は甘く、僕に愛を囁いてくれます。
しかし、僕はあまりに美しい人には、緊張のあまり最後を迎えられない時が多々あります。
「◯でしてみようか?」
そして、その時に確信しました。
すごい女の子を見つけたと。
この子はあの感覚に導く力を持っている人だと。
『快感の向こう側・・・』
自分の殻を打ち破るような、悟りの世界に導いてくれる人だと。
「じゃあ、さっとシャワー浴びちゃおうよ。」
少ない残り時間でも、手抜きは 一切ありませんでした。
この子にもう一度会いにきたい。
もはや、男としての機能を失っていおりますが、そばに居られるだけでも幸せな気持ちがするのです。
「私、変な人の方が好きなのかもしれない。」
笑い上戸でポジティブな女の子に、僕は手も足も出せずに討ち取られたようです。
キューピットの矢が刺さった上に、深い落とし穴にも落ちてしまいました。
さらにその落とし穴の底は沼になっているのかもしれません。
どうかこのまま、奥深くまで沈み込ませてください。
大好きになってしまいそうです。
また遊んでね。
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