生成結果5:1ピース欠けた世界〜緑山夏也編〜【ドラフト3編】

もとの文章】

 男声と女声。多少の言い回しの違いはあるものの、全体的な雰囲気は、俺の知る「黒島勇くろしまゆうき」そのものだった。

「えと、黒島……勇奈イサナさん? のお電話でお間違いないでしょうか?」

「やだ、緑山みどりやまくんどうした? まさか店電からかけてる? ……な、わけないよね? これ、緑山くんのケー番だもんね」

「その……君は黒島勇くんの親戚か何かかな?」

「やだ、本当に何言ってんの、緑山くん。大丈夫? 変な薬とか手ぇ出してない?」


【ドラフト3】

 「いや、そういう意味じゃなくて。黒島勇くんに用があるんだけど」

「用? 緑山くんと?」

「ああ、そう。彼に連絡が取れなくて」

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 おーい、バーディー。

今度は何をした?

「勇奈少女と通話をしているのが緑山」なんだが⁇

 

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 「緑山くんと連絡が取れないの?」

「ああ。もう何日も連絡が取れないんだ」

「えっ、そうなんだ。でも、緑山くんは連絡が取れないことが多いよ。特に最近は。仕事が忙しいみたいで」

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 おーい。

夏也なつや少年は「まだ高校生」なので、「働いてはいない」んですが⁇

 

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 「そうなんだ。でも、さすがに心配になってきたんだよ」

「心配? どういう意味?」

「いや、いつもは連絡が取れない時でも、たまには連絡をくれるんだ。でも、今回は連絡が全然来ないんだ」

「そっか。それは心配だね」

「そうだ。だから、黒島勇奈さんに連絡してみたんだ。もし、彼の様子を知っていると思ったんだ」

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 だから、バーディー。

「お前の論理は崩壊している」んだ。

「忙しくて連絡が取れていない」とされる超本人がなぜ電話をかけている……。

 

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 「緑山くんの様子? わからないなあ。彼は最近、仕事が忙しいみたいで。それ以外は、特に変わった様子はないと思うんだけど」

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 おーい。

話が「同じところで回っている」ぞ〜。


 大丈夫か?

「お経データが無限ループ」とかいうトチ狂ったことにならない⁇

 

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 「そうか。じゃあ、もう諦めようかな」

「いや、待って! 緑山くんの様子を知っている人が、いるかもしれないよ」

「どういうこと?」

「緑山くんの友達がいるんだ。彼に連絡してみようか?」

「友達?」

「ああ。彼の名前は、佐藤一郎さとういちろうって言うんだ。彼なら、緑山くんの様子を知っているかもしれないよ」

「佐藤一郎? 彼の名前は聞いたことあるような気がするけど」

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 いやいや!

「佐藤一郎」って、誰ですか⁉︎

名前からすると、「やっつけのザコモブ」感がすごいんだけど……。

 

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「そうだ。緑山くんとは、高校時代からの友達なんだ。彼なら、緑山くんの様子を知っている可能性があると思うよ」

「そうか。じゃあ、佐藤一郎さんに連絡してみようかな」

「そうしたらいいよ。彼なら、緑山くんの様子を知っている可能性があると思うよ」

「ありがとう、黒島勇奈さん。助かりました」

「いいよ。緑山くんが、無事に見つかりますように」

「そうだね。彼が無事に見つかりますように」

 私は電話を切った。

そして、佐藤一郎さんの電話番号を調べ始めた。

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 おーい。

おそらく「個人のケー番」と思われるものを「どうやって調べる」んだい?

個人のケー番なんて、「教えてもらっていなければ知りようがない」ものなんだけどな⁇

 

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 佐藤一郎さんの電話番号を調べて、彼に電話を掛けた。

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 って、何で分かるの⁉︎

 ……本当にお前は「人間社会のことを全く理解していない」んだから……。

 

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 「もしもし、佐藤一郎さんですか?」

「ああ、そうだ。誰だ?」

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 挙げ句になんで「ザコモブが素直に電話に出る」の?

普通「知らん番号からかかってきたら1回スカす」もんでしょう⁇

それか問答無用で着拒されるか……。

 

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 「緑山です。久しぶりです」

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 ん?

「緑山」⁇

バーディー、お前、「主人公は誰」のつもりで話を作っているんだ?


 お前、今回の生成結果の冒頭で、「勇奈少女と誰だが分からん主人公」が「緑山と連絡が付かないことを理由に電話をしている」というシチュエーションで始めたのに、「ザコモブ佐藤に電話をかけたのが緑山本人」では「話の前提が崩壊している」のよ(苦笑)


 ちなみに、例の『名字由来ネット(https://myoji-yurai.net/)』で調べたところ、「緑山」という名字は全国で約40人しかいない「レア名字」だそうです。

 創作をする上では「架空の名字」を作ってしまうこともありますが、こういう「ありそうな名字を選んだらレア名字だった」みたいなことが分かるのは少なからず面白いです。


 とは言え、「レア名字の人間がそうそういる」という状況は考えにくいので、本当にこの「緑山」は誰なんだ……。

 一応、「連絡の取れない緑山」には「春生ハルキ」という兄と「秋美アキヨシ」という弟がいる設定ですが、もしかしてこの電話の緑山はそのどっちか?

 ……本当に事態を整理してくれ、バーディー……。


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 「緑山? 元気?」

「元気です。佐藤さんは? 元気ですか?」

「ああ、元気だよ。久しぶりだね」

「久しぶりです。実は、佐藤さんにお願いがあります」

「何?」

「黒島勇の様子を知っているかどうか、聞いて欲しいんです」

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 おーい。

「尋ね人が入れ替わってる」ぞ〜。

お前、最初「緑山と連絡が付かない」って言ってたのに、ちょっと目を離した隙に「黒島勇と連絡が取れない」にすり替わっとるやんけ!

「黒島勇と連絡が取れない」のは「当たり前」なの。

なぜなら、「彼はこの世界には存在していない」からです(代わりに勇奈少女は存在していますが……)。

 

 とは言え、「尋ね人が入れ替わっている」のはよくないので、ひとまず「緑山」に差し直していきましょう(苦笑)

  

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 「の様子を知っているかどうか、聞いて欲しいんです」

? 彼の様子? わからないなあ。彼は最近、仕事が忙しいみたいで。それ以外は、特に変わった様子はないと思うんだけど」

「そうなんですね。でも、さすがに心配になってきたんですよ」

「心配? どういう意味?」

「いや、いつもは連絡が取れない時でも、たまには連絡をくれるんだ。でも、今回は連絡が全然来ないんだ」

「そっか。それは心配だね」

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 いやいや!

ザコモブ、全然心配していないだろう(苦笑)

 

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 「そうだ。だから、佐藤さんに連絡してみたんだ。もし、の様子を知っていると思ったんだ」

の様子? わからないなあ。彼

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 お〜〜〜〜〜い!

「話が堂々巡りしかけた挙げ句に尻切れトンボ」とはどういう神経してるんだってばね‼︎

頼むから、話は「最後まで」出してくれ〜〜〜‼︎


[ドラフト3総評]

 バーディーが検討違いも甚だしいことをした挙げ句に「不完全な」仕事しかしなかった。

解散、解散、解散かいさ~~ん‼︎

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