第125話

「陣さん、最近はあの狂ったような感じの連中居なくなりましたね」

「そうだな~茂武がサキュバスとか言ってたけど・・・マジだったのかもな」

「は~そんなゲームのモンスターみたいなのが居る訳ないじゃないですか~サキュバス並みに凄いフェロモンバリバリの女じゃないんですか?」

「まぁそうだな・・・」

「それにしても、またアサシン茂武さんには是非試合に出て欲しいですね~」



陣はニヤリと笑いその彼に答える。



「ああ、安心しろまた試合やるのは確定だ」

「ほ~そこを詳しく」

「ああ、この間のレッドカーペットへの襲撃時に茂武たちが来てただろ?」

「はい、乙女さんと何時もの女性たち連れでしたね」

「ああ、元同級生の女を保護するってことでな」

「その時に女を連れて来ることを了承する代わりにな」



陣がニヤリと笑うとそれを聞いている男は呆れた顔を一瞬するが直ぐに陣と同じくニヤリと笑い陣を褒める。



「流石は陣さんですね~またあのキレッキレの動きが見れるんですね!!は~今度はどんな技で相手を倒して来るか・・・楽しみですね~」

「まぁ今度の相手を如何するかが問題だな」

「そうですね~前回の対戦相手も用意するの大変でしたしね」

「そうなんだよ」

「でもあれ以上を用意しないと」

「「意味がない」」



クックッとお互いに笑い合う陣と百鬼夜行のメンバーは満足したのか闘技場に戦いに目を落とす。


★~~~~~~★


「亮二、また特別レースしないのか?」

「そうだな~その内な」

「あのレース観るの楽しみなんだよね~」



しみじみと言うチームメンバーに亮二は提案をしたが顔を顰めて彼は肩を落とした。



「他の奴で試すか?」

「いや、無理だって。一度試したんだよ」

「何時だよ」

「1回目終わった後の数日後位に試したんだよ」

「ほ~それで?」

「一応は高校のロードバイク乗る様な自転車部の奴にママチャリで走らせてみたんだけどな・・・」

「あ~駄目だったか?」

「そそ、速いのは早いんだよ、ママチャリとしてはな・・・」

「普通はそうだよな~・・・」

「バイクと競い合うのがそもそも間違いだとそいつに言われたよ」

「だよな~」


亮二は聞くまでも無いかと言うように溜息を吐く。

するとチームメンバーの男は続きを話す。



「バイクに勝つ奴がいたって言ってみたんだけどな」

「信じて貰えなかったか?」

「その通り・・・何処のプロだ?て聞かれた」

「それで?」

「高校生だと答えたら信じてくれなくてムキになって言い張ったらな」

「証拠でも求められたか?」

「その通り・・・」


チームメンバーの男は肩を落として溜息を吐く。

亮二はポツリと今思ったことを口にする。



「次はチャリにカメラでも取り付けてレース後にもその様子を流してみるか?」

「それ良いな!!」

「そう、だよな!!」



亮二たちの話しに数人が聞き耳を立てていた様で「アクションカメラが」「プロジェクターで」等々のアイデアを皆が口にし始めた。

最近、レースは面白いがマンネリ化していたのも事実である。

これを機に色々試してレースを更に盛り上げようとチームメンバーで盛り上がりを見せる。


★~~~~~~★


「百鬼夜行と魔怒雷堕亜マッドライダーには報復が必要だな」

「報復っすか?」

「ああ、何か良いアイデアあるか?」

禍多洲かたすさんも部外者の俺にそんな相談されても・・・」

「蛇之目君はつれないな~為野さんなら一緒に考えてくれると思うんだよね~」

「え~錬金術師が思いつかないのにペーペーの俺っちに聞きますか?」



禍多洲かたすは蛇之目が挨拶伺いに来ると相談があると言い飲みに誘った。

そして、相談としているのであるが、蛇之目は立場上目上の禍多洲かたすに無理とは言えず言葉を濁しながら無理という意思を伝えたが聞き入れて貰えないようで無い頭を捻り考える。



「具体的にあの2チームを如何したいんすか?」

「そうだな・・・嫌がらせ?」

「嫌がらせで良いんですか?」

「それ以上が出来るならしてるんだけどね~いい案が無い」

「え~それで俺っちに無茶振りっすか?」

「為野さんが蛇之目君は機転が利いて頭が回ると褒めてたからね~無理を承知で聞いてるんだよ」

「マジっすか!!裕斜さんが俺を褒めてた・・・」



蛇之目の勢いに押され禍多洲かたすは仰け反りながら顔を引き攣らせる。

裕斜はそんな事は一言も言っていないが、勢いで蛇之目に適当な事を言ったのに信じられてしまい、どうしようか?と考えながらも蛇之目に意見を求める。



「裕斜さんが俺っちを・・・ここは一ついい案考えないと駄目っすね!!」

「ああ・・・頼むよ・・・」



禍多洲かたすは蛇之目と別れた後に裕斜へ電話で口裏合わせをしないとなと考えながら意見を待つ。

すると、良いことを思いついたのだろうかニンマリと笑い蛇之目は禍多洲かたすにある提案をした。



禍多洲かたすさんいい案思い付いたっす」

「おお、助かるよ!!」

「じゃあ詳しく話しますね」

「ああ頼むよ」



そして、その日遅くまで2人は語り合った。

話し合いの後、禍多洲かたすは満足そうにしているので本当に良い案かもしれない。



「蛇之目君、成功したら為野さんにもちゃんと報告上げるからさ」

「宜しくっす!!」



禍多洲かたすはニコニコしながら蛇之目を見送る。

蛇之目は気分良さそうにその場を去って行った。



「斐谷も悪くはなかったが蛇之目君は実に面白いな」



もうそこに姿が無い蛇之目を禍多洲かたすは褒めた。

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