ファルス、アレを買う?
色のよさそうなイチジク。あれにしよう。
「オバちゃん、それください」
「あいよ」
一つだけ。たくさん買うと、すぐ荷物が一杯になってしまう。それでは目的が果たせない。
「あー、疲れた」
店の軒先にある椅子に、ドサッと腰掛ける。
「坊やはお使いかい?」
「うん、ひどいんだよ、うちのえらい人。人使いが荒くってさ」
俺の外見はこざっぱりしているので、一見して、貴族の下僕だとわかる。ちなみに、黒髪は目立つので、しっかり帽子をかぶっている。
買い集めているのは果物やお菓子。それも、あちこちの店から少しずつだ。庶民向けの店で売られているものを主人が口にするはずはないから、これは、下僕達のお小遣いをこの少年が預かっているのだ。大方、横柄な上役に言われて、使い走りに出されたのに違いない……
日焼けした顔の、人のよさそうなオバちゃんは、そんな風に考えている。
「オバちゃんはいいよね。こーんな立派な街でさ、自分のお店を持って、商売してるんだもん」
国王の死期が迫っていること、そして王位継承に伴って各地から貴族が押し寄せていることも、庶民の間で知られている。見慣れない貴族の下僕、即ちそれは、おのぼりさんだ。
「そんないいもんじゃないよ、特に近頃はねぇ」
俺が知りたいのは、そこから先だ。
わざわざ子供らしい外見を生かして、こうやって聞き込みをしているのだから。
「そういえば、なんか変だよね。前に王様が二十年? とかなんとかで、王都に来たことはあったけど」
「ああ、陛下の即位二十周年記念だよ。一年とちょっと前のことだったねぇ」
「なーんか街が静かになったよね」
イフロースはサフィスの横を離れられない。護衛としてだけでなく、その他の仕事も、召使達の指揮もしなければならない。
だから、街中での「情報収集」をしたければ、俺を行かせる他なかった。
「近頃は、ゴロツキが増えてね。危ないから、坊やも早くうちに帰るんだよ」
「うん。でも、そんなに?」
「通りを見てみなよ」
言われた通り、視線を外に向ける。
去年の春、この通りは様々な人々でごった返していた。路上に細長いコンロを持ち込んで串焼肉を売る老婆や、声を張り上げる客寄せ。街の人や行商人が、引きも切らず行き来していた。
今も人通りがないわけではない。だが、その数はぐっと減った。特に、路上の露店が見当たらない。
「今は下手に目立つとねぇ……前も、いろいろ厄介なのはいたんだよ」
「前から?」
「二、三年前から、乞食みたいな連中が、ウロウロするようになってね。まぁ、それだけならいいんだ。けど、店の物を勝手に盗んで逃げたりもするから……それもまぁ、ひもじくて食うものもないからって思えば、多少は同情もできたんだけどねぇ」
ここに至るまでの聞き込みで、俺は既に、その「乞食」どもの正体を掴んでいる。ティンティナブリア出身の難民だ。
考えるまでもなく、あのオディウスの圧政に、領民が耐えられる筈もない。まずは娘を売り、息子を売り、農地も手放して、それでもやっていけないので、ついに故郷を捨てて夜逃げする。だが、山賊に身を落としたところで、周りにいるのは、自分と同じような貧乏人ばかり。
彼らは、危険な王国中心部の森林地帯を抜けて、王都に出た。なぜなら街道を通ると関所がある。身分証明を求められたら困るからだ。セーフティーネットのない社会では、貧困は更なる貧しさや、苦難を招く。彼らは家財道具を諦めて、狂暴な野生動物や貪欲なゴブリンどもが徘徊する森の中を抜けねばならなかった。
ともあれ散々苦労して、やっとここまできた。なんでもいいから、食べていきたい。だが、農地をなくした田舎者に、すぐさまできるまともな仕事などあるわけもなく。こうして彼らは、流民街にスラムを作った。
去年、レジネスを追って流民街の酒場を出たところで俺を襲った連中は、そうした貧民達だったのだ。
「今は違うの?」
「ああ、もう、ひどいもんさ」
彼女は腕組みして、怒りを表現してみせた。
「昼間っから武器ひっさげてさ。露店を蹴倒したり、喚き散らしたり、女の子に手をあげたり、もうね」
王都に傭兵達が集結しているらしいとの情報は、事実だった。連中は見るからに粗暴で、しかも景気もよさそうだった。よく酒を飲み、また女を抱いた。そのままの勢いで市街地に出て、迷惑を撒き散らしている。
「乱暴なんだね」
「ほんとねぇ……ここで商売始めて三十年だけど、こんなに荒れたことはないよ」
傭兵といえども、金が惜しくないわけではない。いつでも割りのいい仕事があるはずもないから、節約だってする。第一、武器だって自弁なのだから、最低限の経済感覚くらい、なくてはやっていけない。
そういう彼らだが、金遣いが荒くなるタイミングがある。給料日の前と、後だ。後者については、誰でもわかる。財布がぽっかぽかで、しかも命懸けの状況から生還したばかりなのだから、解放感もある。楽しまなくては損だ。では、前者は? 戦いを前にしているのだ。死んだら金は使えない。だから、パーッと騒いで使ってしまう。
では、今回のケースでは「前」なのか「後」なのか? つまり、貴族の仮装行列に使ってもらえることが確定したので、金を派手に使っているだけなのか。それとも別口の「本当の仕事」に備えて、ストレスを発散しているのか。
これは正直、わからない。イフロースが見れば、長年の勘で区別がつくのかもしれないが。
「オバちゃんも、何かされたの?」
「ああ、もちろんさ。カメの甲羅みたいなツラしたごっつい奴がさ、手下をゾロゾロ連れて……そこの扉も蹴破って、もう直したけどさ……金も払わないで、勝手に果物とって、食っていきやがるのさ」
「ひどいね、それは」
「けど、文句どころか、声もかけられやしない。でっかい斧を引っさげてたからね」
問題は、彼らのそうした態度の背景だ。
現在、優位にあるはずの太子派からだって、悪意でこういった傭兵どもを呼び込むのがいないとも限らないのだ。
王位継承レースでは、タンディラールの勝利が決まりつつある。だが、その勝負における貢献度となれば、太子派の中でも格差がある。ちょうどサフィスが、バルドなんかをわざわざ昼食に招いていたように、みんな点数稼ぎに必死だ。
だから、わざわざ必要のない揉め事を引き起こして、それで自分をアピールしようとする面倒な連中も出てくる可能性がある。
ただ、王都には近衛兵団がいる。ユーシスに言わせれば張子の虎らしいが、それでも全部で一万人。それに加えて、岳峰兵団、疾風兵団、聖林兵団の第一軍がそれぞれ腰を据えている。こんな状況で、いきなり暴れまわるなんてできない。
特に最近は、近衛兵団が市内各所を見回るようになっている。明らかに治安が悪化したがゆえだ。
「誰か取り締まったりはしないのかな」
「ああ、兵隊さんが来てたねぇ」
「どこのか、わかる?」
「んー、どこだったかねぇ」
俺は精神操作魔術で、彼女の頭の中を探る。顔と名前が一致するほど、彼女が貴族や軍人のことをよく知っているはずもない。だから、映像から判断する。
もし軍団長とか、副団長みたいな高位の人物が顔を出していたら、派閥がわかる。ラショビエは出てこなくても、ウィム・ティックが見えれば、第一軍だなというように。
そして、どんな対応をしたかで、その傭兵どもと馴れ合いがあるのか、敵対しているのか、或いは自派の末端の引き起こした不始末をなんとかしようとしているのか、その区別ができる……かもしれない。
彼女から引き出せる情報は、あまりなかった。
ただ、その凶悪そうな傭兵のリーダーは、あちこちで姿を見かける。名の売れた男かもしれない。
記憶の中の彼は、頭髪がまったくなく、横に長くて縦に短い顔をしていた。首が短く、顔が太い胴体に埋まっているように見える。
だが、ただのデブではないだろう。腕や肩の盛り上がり方からもわかるが、全身、筋肉の固まりだ。鎧は身に着けていない。シャツの上に、鋲を打った革のベルトのようなものをいくつも巻きつけている。それと、バカでかい戦斧を片手で扱っている。その重さに振り回されることなく、狙ったものにちゃんと当てている感じがするから、技量もかなりのものだろう。
「まあ、いいや。僕、いくね」
「ああ、気をつけてね」
それで店を出ると、俺は早速、背負い袋の中のイチジクを取り出して、食べながら歩き出す。
タンディラールの戴冠式を明後日に控えて、王都は奇妙な静けさに覆われていた。
あと二日。何事もなく過ぎれば、万事解決なのだが。
あれこれ見て回ったが、やはり限度がある。商店街の人々は、そんなに情報を持っていない。
できれば事前に、なるべく多くの証拠を用意しておきたかった。何しろ、これから捕まえる予定の相手は、信用ならない男らしいから。
もし嘘をついても、精神操作魔術でわかる? 魔法は強力だが、絶対ではない。相手が有能であればあるほど、効果が目に見えて失われてしまう。なんといってもノイズだらけの頭の中を覗くのは難しいのだ。相手の職業だけに、目の前で呪文の詠唱などはしたくないし。
市民の壁の内側、市街地の南東部。冒険者ギルドの近くには繁華街が広がっている。都市計画もへったくれもない。不規則に積み重ねられた家々に、狭い通路。そんな場所だからこそ、酒場や売春宿が軒を連ねている。
人間、酒が入れば口も軽くなる。寝物語にうっかり秘密を漏らしたりもする。となれば、時間がくるまで、俺はもう一仕事こなせるわけだ。女を抱きにくる傭兵達、そんな彼らの噂話を耳にする売春婦達。そういう連中の心を盗み見るのだ。
とはいえ、期待はしていない。日が落ちる頃には、約束の男がこの道を通る。それを引っ張り込まねばならない。
イフロースは、前もって最低限の準備をしておいてくれていた。『女衒』のデルムという名の情報屋。王都に向かう前から、冒険者を通じて彼と連絡を取り合っていた。もちろん、こちらの身分はごまかしながらだ。
そして今夜、デルムはこの通りの突き当たり、とある高級娼館で接待を受けることになっている。招いたのはイフロースだが、実は店の予約なんかしていない。
なぜか? 接待なんかしたら、こちらの身元がバレる。せっかく冒険者達を介してこちらの身分を隠していたのに、それが無意味になってしまう。金の出所を遡っていけば、そんなのすぐだ。
こちらの立場を知られると何がまずいのか? デルムはその相手に応じて、どんな情報を与えるかを選択できることになる。誰がどんな情報を欲しがっていたかも、重要な情報だ。そして、彼が自分達以外とも何らかの取引をしている可能性を考えると……
肝心な局面であればあるほど、情報取得のチャンスと、情報漏洩のリスクが大きくなる。では、これ以上の調査を断念するか、それともあえて火中の栗を拾うのか? どちらもいやだ。
だから、イフロースは、デルムを拉致せよと命じたのだ。
相手は情報屋だ。いろいろ知っていることは知っているが、とにかく信用ならない。もし、本当に高級娼館で待ち構えて、そこで接待かたがた話を聞かせてもらったとしても、デルムが何もかもを話してくれるとは限らない。それだけならまだしも、あらかじめ準備した嘘を口にする可能性だってある。
要するに、こちらの立場や目的といった情報が、ある程度わかる状況で交渉してはならないのだ。だから、こういう手を使う。主導権を握ると同時に、こちらの身分をぼかすのだ。そして一通り喋らせてから、実は本来の雇い主であることを明かす。その上でもう一度、注意深く話を聞く。
乱暴な作戦だが、王都の状況に強い危機感を抱いていること、そして俺という手駒がいるという状況があって、この手でいくことにしたらしい。
本当は、信頼関係のある有能な情報屋でもいればいいのだが、それはなかなか難しい。イフロースが現役の傭兵だったのは二十年も前のこと。当時の人脈など、もうアテにできない。
やり方は一任すると言われた。そのために必要な活動資金もいくらかもらっている。
といっても、俺に活動拠点などない。不自然なく情報屋を連れ込むなら、どこか閉じられた空間が必要だ。
だから、この辺に部屋を取るしかないのだが……
昼下がりの街路、その家々の扉のところにはカーテンがかかっている。そこからそっと顔だけ出す女達。これはという客が通りかかったら、甘い声を出すのだ。とはいえ、やはりこの商売は夜からなので、今の時点ではあまりやる気が見られない。
で、まだ子供の俺は、なかなか客とみなしてもらえない。欲しいのは女じゃなくて、場所なのだが。
心理的には抵抗があるが、仕方ない。やってしまおう。
手近な家に目を向ける。そこには、深いスリットの入ったスカートを穿いた、天然パーマの女が立っていた。俺は彼女に視線を合わせる。
「ん? なに、坊や?」
詠唱は必要なさそうだ。
「もしかして、お姉さんに興味ある?」
興味があるのは、いまや彼女のほうだ。『魅了』の魔力のせいで、彼女は俺に買われたくて仕方ない。
「おいくらです?」
「まぁ、早熟なのね。そうね、金貨五枚」
「ああ、高いんですね、やっぱり。それじゃあ」
「待って、いいわ、三枚で」
それくらいがここの相場だというのも、心を読めばすぐわかる。もっともそれは、おおよそ一、二時間の間、遊ぶのに必要な金額で、一晩彼女の部屋にこもるとなれば、最低でもその倍はかかる。
なお、最初に金貨五枚といったのは、最近の相場だ。景気がよく、相場を知らない余所者の傭兵どもがうろつくようになったので、ふっかけるようになったのだ。
俺は無言で玄関に踏み込む。途端に濃厚な香水の香りが鼻につく。
家の中は薄暗かった。入口付近にあれこれ物が積み上げてある。埃をかぶったままだ。
すぐ行き止まりになる。そこから折り返して、長年、手入れをされていないだろう木の階段を登っていく。行き当たりに簡素な扉があり、それを開くと、二階の部屋に出る。
レースのカーテンが、淡い外の光を通している。部屋の右側にベッドが置かれているが、その他の家具は何もない。よく見ると、ベッドの下に水を貯めた大き目の洗面器とタオルがあるが、それだけだ。
背後に柔らかな感触。俺の頭の位置に、ちょうど女の胸が当たる。
「ふふっ、こんなかわいいお客さん、初めて」
けど、俺は女を買いにきたわけじゃない。断じて。場所を買ったに過ぎない。
俺は振り返ると、彼女の手を引いて、ベッドまで連れて行った。
「え? なに?」
彼女は逆らわなかった。おとなしく彼女はベッドに腰掛ける。そのまま、俺の顔を引き寄せてキスしようとするが……
「まず、先払いです」
「あら、行儀がいいのね?」
約束通り、金貨三枚を握らせた。
サービスゼロで済ます予定だから、これはまぁ、場所代だ。
「それから、僕の目を見て」
「目?」
疑わず俺と視線を合わせた彼女は、すぐ揺らめき、そのままパタンとベッドの上に転がった。『誘眠』に『忘却』を重ねがけしておいた。これであと何時間かは大丈夫。
「さて……」
さすがに明日の朝には屋敷に戻らねばならない。それまでの間に、少しでも情報を集めなくては。遠慮なく詠唱して『意識探知』を行使する。
これから夜にかけて、俺は買い溜めたお菓子や果物を食い散らかしつつ、周辺の意識を探る。傭兵らしい男が女を買ったら、その寝物語を盗み聞きする。そしてすぐ下の道をデルムが通りかかったら、魔術で誘導する。いざとなったら『行動阻害』でも浴びせて、転ばせてから引きずり込む。
これで結果が出ても、出なくても、わかったことだけ報告する。
しかし、なんというか……俺って勤勉だなぁ、とは思う。他人事じゃないか。誰が王様になったって、どうでもいいのに。
いや、そうじゃない、と気を引き締め直す。王位継承を巡って揉め事が起きれば、俺もとばっちりを食らうのだ。だから、調べることには意味がある。
さて、では周辺を探り始めるとしよう。
視界は遮られていても、心の中に、なんとなく対象との距離が浮かび上がる。ほとんどは娼婦達だ。さて、有用な情報は……あっ!?
一人だけ、変な気配が。
これは、女じゃない。しかも、俺に勘付いている? こっちを覗き込むような。
距離にして二十メートルほど。誰だ? 心の中を覗き見ようにも、ノイズだらけで全然わからない。それだけでも、こいつがただ者ではないと知れようものだ。
デルムか?
それにしては……これは強者の気配だ。そして、自分で前に立って戦える男が、情報屋の身分に落ち着いていることなど、滅多にない。
目立ちたくないのもあって、剣を置いてきてしまった。
どうせ持っていても、暴れるわけにもいくまい。それは相手も同じだ。となれば。
偵察は中止。
俺の正体に気付かれる前に撤退。失敗しても、こちらからの情報流出が起きるよりはマシなのだ。
出口が一箇所しかないのは、まったく好ましくない。どうしたって、俺がここから一人で出るところを見られてしまう。仕方ない。
鳥に変身するのは、なしだ。逆に目立ってしまう。家々が密集している王都では、身を隠せる場所がない。
俺はそっと階段を降り、出入口から外を窺う。
こちらを見ている男はいない。いても、俺は発見できずにいるが……気配の位置は、なんとなくわかる。道路の反対側。何を考えているかはわからないが、はっきり俺を意識している。まずい。
自然に出て行くのが一番だ。俺は外に出て、ゆっくりと歩き出す。このまま見逃してくれればいいが。
そして、少し進んだところで、左に折れる。狭い路地に入れば……
そこで、動きを感じる。
ものすごい速さで追いかけてくる。なんだ、こいつ!?
俺も走り出す。今度は右へ。ダメだ。相手もこちらの動きを感じ取っているのか、迷いも戸惑いもない。
なら……いっそ、誰の目にもつかないところに誘い込む、か。最悪、消し飛ばしてしまえば、証拠も何も残らない。
手近な廃屋に身を躍らせる。埃っぽい空気の中、俺は暗がりで息を殺す。
俺が足を止めると、その気配も途端にゆっくりになった。少しずつ近付いてくる。
まだだ。ちゃんと中に入って、外から観察できない場所に誘導して、それから消す。できれば、少しでも情報を抜き取って。
今、そいつは壁の向こうにいる。この扉のない入口のすぐ外だ。じりじりと、足音もさせずに。
これは危険だ。相当な使い手に違いない。迷ったら、やられる。
覚悟を決め、息を殺して身構える。
入口から、そいつの揺らめく影が見えた。くる。
ザッ、と足音がする。
そいつと目が合った。
「……くっ……ははっ、ははははは!」
そして、顔を見るなり、笑われた。
「おい、お前、恥ずかしがらなくてもいいだろ? なぁ、ファルス」
忘れもしない、白い陣羽織。そして、逆巻く髪の毛。
目の前にいたのは、あのキースだった。
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