第26話 王様
“ダダダダダダ”と音がしてワシを取り押さえてくるので大人しく捕まっておく。
「ヤオキー!」
「大丈夫じゃて」
王城に連れて行かれた。
「父上!こやつが私をコケにした犯罪者です」
「本当か?」
「王子とは何を持って王子と申すものか?ただ権力を振り翳し好き勝手にするのが上に立つもののやることか?」
「ちがうのぉ」
やはり王様は違うようじゃな。
「父上!わたしはグハッ」
「さて、わしは初めてお前を殴ったが痛いか?」
「い、痛いです」
震えておる王子。
「ワシとて痛い、心が痛いのじゃ」
「なぜ父上が痛がるのですか?」
「民も一緒じゃ、人とは平等でなければならんがワシらは違う。上に立つものとして人を平等に扱わなければいかんのだ!」
「それがなぜ痛みに」
「お前を思って殴ったからじゃ」
「私を思って?」
「おまえは王子である前に私の息子でありこの国の民じゃ」
「私は平民ではありません」
「そうじゃ、だから痛みを知らねばならぬ」
「…」
「痛いのは嫌じゃろう?ワシもじゃ。それは平民とて同じこと。お主が仕向けた三人の忍びはより痛かったであろうな」
「はい」
「ではどうすべきかわかるな」
「私が間違っておりました」
「そうじゃそれで良い」
「その者を離してやれ」
ようやく離されたわい。
「すまなかった」
「良き父をもったのぉ」
「はい」
王子は王子としての自覚をもったようじゃな。
王金貨100枚貰って城を出たら四人が心配そうに待っておった。
「大丈夫じゃと言うたろぅ」
「だって!」
「連れてかれた時はびっくりしましたし」
「良かったー」
「本当に良かったです」
王とは難儀じゃのぉ。
次の日も朝から買い物に行った女子達をよそにワシはギルドに来ていた。
アイテムボックスの中身の処分をしなければのぅ。
安いものばかりで仕方ないが王金貨一枚にはなった。
後は鑑定屋で、鑑定してもらうものがある。
銀の指輪と謎のくすんだ虹色の玉じゃ。
鑑定結果は銀の指輪がすばやさUPの指輪でくすんだ虹色の玉はスキルオーブというものらしい。
スキルオーブは使用しないとわからないらしいんじゃが使ってみるか。
スキルオーブをワシが使ってみると鑑定(極)じゃった。こりゃすごいのがでたのぉ。
まぁ、あまり使い道はないがのぉと思っておったが。
露天を見て回って掘り出し物がないか探してみると、濁ったポーションのようなものが銀貨50で売られていたので勝っておいた。
あとはドールハウスのようなものが金貨一枚で売って負ったのでそれも買っといた。
最初のはエリクサー。死んでも生き返ると言われる品物じゃった、濁っておったのは魔力不足らしいので魔力を送り込んでやると金色に輝くエリクサーになった。
次のドールハウスは魔法の家じゃった。
ボタンを押すと家になる大変貴重なものじゃ。使えるではないか鑑定も!
アイテムボックスに入れてあれこれ見ておると錆びた剣の中に名剣があるのを見つけ勝ったのと弦のない弓を買っといた。
剣の方はグランディオというらしく弓は魔弓サラソンらしい。弦も矢もいらなく魔力で発射できるらしい。
全部クリーンできれいにしておいた。
あともう一つくらい何かないかと探してみる。が見当たらないのでこの辺りにしておこう。
宿屋に帰って来た。
ヒスイが新しい剣を買ったらしいのでこの剣はダイヤに渡す。
弓はトパに渡し指輪はマリンに渡す。
ヒスイが残念がってるが次ヒスイのを探すと約束してして納得してもらった。
次の日も市場にやって来た。
掘り出し物がないか確認のためだ。
品揃えが違うため今日も火の出る剣や残像が残る剣などがあったが、コレジャナイ感がすごい有るのじゃ。空間拡張のスキルオーブがあった為それを買い取得する。荷馬車のスプリングにちょうどいいのもあった。
後はネックレスでフェニックスのネックレスがあったのでヒスイ用に買っておく。
こうみるとお宝だらけだな。
錆びていたり、しているがれっきとしたお宝だ残像の残る剣も一応買っておく。
スキルオーブがランダムではないのでスキルオーブ屋に行って認識のスキルオーブと付与のスキルオーブも買っておいた。
これでマジックバックが作れるぞ。
宿に戻るとさっそくマジックバックを作ってみる。意外と簡単に出来たので後で四人分も作っておこう。
宿にみんなが戻ってくると好きなバックを持って来てもらいマジックバックにしてあげる。みんな喜んでおった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます