第15話 ダンジョン攻略
中央を突っ切っていくと言うたから中央の街道に乗って下っておるが、まだまだ整備が整ってないのう。
中王国の中王軍が野党になっておるらしくて狩っても狩っても出てきおるし、金にもならん一般人じゃて。
宿に泊まると宿にまで押し入ってくる野党の奴等が鬱陶しいのう。
ガルシアが頑張っておるのじゃろうが中王国も国土が広いでな。
女将に聞いたらダンジョンがあるのは王都らしいのでそこを目指すことにした。
王都には二回目か、さてどんなダンジョンじゃろう?
ようやく王都に到着したらここは賑わっておるのぅ。ダンジョンがあるからかのぅ。
ダンジョンに入る列に並んで入っていく、
途中退け退けと割り込んでくる奴がいたから股間に鞘を当てたら転げ落ちていったのは笑ったが、後で探しておったのう。
まぁ、無事にダンジョンに入れたわけじゃが人が多すぎるのじゃ!
これじゃあ、夏のプールよりひどいかもしれんな。さっさと先に進もう。
ようやく初モンスターに遭遇するも人に取られる。さっさと次の階はないんかのぉ。
ここは階層を上がる形の塔の様な形状をしていて上がる旅に強くなるモンスターと戦っていく形になる。
ワシもようやくこの旅で十六になったからのぅ、まだまだじゃけど全部でいうたら百近いからのう。
次の階の階段をようやく見つけるが人が多いのは相変わらずじゃて。間をすり抜けて通るのはいいがどこかわからんのが行かんのう。
ようやく夜が来たみたいで帰っていくやつやここで野宿するやつもようさんおるで今のうちに登れるところまで登ろうかいのう!
三十層ほど来たところで一度休憩し、そこからまた登り出す。
想像よりモンスターが強いのぉ!
三十層あたりだとまだ弱いと思うておった。すこしここらでレベル上げでもしようかのぉ。
ここに結界を張って寝る事にする。
起きるとウジャウジャモンスターがいるが朝飯を食って準備を整えてから結界を外しモンスターどもを蹴散らす。
“ギイィィィィン”
「ぬっっ!」
これは今のワシじゃ勝てないな、なら逃げるが勝ちじゃ。
ワシは下の階層は逃げた。
青いミノタウルスか…あれがとりあえすあ目標じゃ。
一週間あれを倒すために戦っているがまだ勝てるビジョンが見えてこない、刀の夜桜との相性はいつもより合ってきた気がする。
しっかりレベルが上がってるのを確認しながらモンスターを倒していく。地道に強くなっていくのが楽しい。
一年が過ぎようとしていた。あれから何回もブルーミノタウルスに挑戦したが負け続けること127回目にしてやっとブルーミノタウルスに勝てた。歓喜である。それからちょっと休みを取り、もう一度挑戦していく。
あれだけ強かったブルーミノタウルスも軽くいなせるようなって、今度の壁はレッドブルだ。55階層に出てくるブルだが兎に角すばしっこい。また目標を決めてレベル上げを開始した。
レベルん上げるのが楽しい。
こうやってレベルを上げながら上るのがダンジョンの醍醐味じゃろうな。レベルは一層にあるステータス板でみることができるのじゃが多すぎでまだ見た事ないからのう。
まぁ順調に上がってると思うのじゃが夜桜が手に馴染むと言うか一体感がすごく良くなってきている。ワシは十全に夜桜を扱えていなかった様じゃ。
またレベルが上がったからか目が良くなったからか動きが良く見える様になった。これは人ではあったが、モンスターのどの部分が動くかが分かれば対応して倒して開ける様になる。
そろそろレッドブルに勝てるやもしれんから上の階に挑もうかのぅ。
翼のある赤い牛じゃがなかなかどうして素早く動くのじゃ!まだ追いきれんほどじゃったが今は見えておる。
そこじゃ!角に阻まれて刃がかする程度じゃったが当てる事に成功した。怒ったレッドブルは超速でまっすぐ突っ込んでくるので避けざまに夜桜で斬るとドロップ品に変わった。ようやくこの階層でもやっていける様じゃな!
二年三年と年は流れようやく最上階の百層に足を踏み入れた。
「おお。ここからの見晴らしは最高じゃないか!遠くまで見えるのう!」
しかもテーブルに机まであってここで誰かが茶会でも開いている様じゃ。
ボスがおらんかったのは残念じゃが、いい景色が見れたし言うことなしじゃな!コアに手を当てると戻るを選択する。
ちょうど二十歳になったので宿屋で酒を飲む。エールというのは冷えておらんで行かんのう氷魔法でキンキンに冷やして飲むと美味い!スタミナ定食とのバランスもばっちりだし。これが味わえんかった子供の頃はくやしかったぞ。
髪も切らなければいけないのぅ。もう腰まで伸びた髪を結っておる。宿屋で飲んでいい気分になって部屋に戻る。
さて、次はモニカにでもあってメルルにタバコでも渡しに行こうかのぉ?
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