第2話 日常的会話

なんでなのかな。

上手くいかないんですよね。

日常的に毎日ってぐるぐる回るじゃないですか。

それなのに、私の日常って毎日同じとかないんですよね。

なんで、こんな弱いのかな。

そんな吐き溜めた言葉を精神科医に話してる。

そう、目の前にいるのは私の主治医でこの病院の院長の先生。

先生はただただ聞いてくれる。

私の職業は会社を辞めた無職。

私は今、自分のために生きる道の中で止まってる。

時間の中でずっと止まってる。

いまは、闘病生活の途中。

私には私の心の中にはもう1人の自分がいる。

彼の名前は僕くん。

彼は先生の前には一度も姿を現すことはなかった。

でも、日記の中にはずっと存在してきた。

彼は私の言いたいことを全部代弁してくれる。

それは、良いことでも悪いことでもなく、ただのおせっかいに過ぎなかった。

僕くんの世界を私は知らない。

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