第2話 日常的会話
なんでなのかな。
上手くいかないんですよね。
日常的に毎日ってぐるぐる回るじゃないですか。
それなのに、私の日常って毎日同じとかないんですよね。
なんで、こんな弱いのかな。
そんな吐き溜めた言葉を精神科医に話してる。
そう、目の前にいるのは私の主治医でこの病院の院長の先生。
先生はただただ聞いてくれる。
私の職業は会社を辞めた無職。
私は今、自分のために生きる道の中で止まってる。
時間の中でずっと止まってる。
いまは、闘病生活の途中。
私には私の心の中にはもう1人の自分がいる。
彼の名前は僕くん。
彼は先生の前には一度も姿を現すことはなかった。
でも、日記の中にはずっと存在してきた。
彼は私の言いたいことを全部代弁してくれる。
それは、良いことでも悪いことでもなく、ただのおせっかいに過ぎなかった。
僕くんの世界を私は知らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます