第25話 おどる鉛筆
家に帰るなり、私は神山くんに買ってもらったスケッチブックを開いた。
鉛筆をけずる時間さえ、もどかしい。
思うがまま、夢中で手を動かしていく。
真っ白なページに描き込んでいくのは、神山くんの姿。
『ヒカリ・スクール』のなかの神山くん。
レッスンスタジオで、演技をする神山くん。
私の話を真剣に聞いてくれる神山くん。
そして、バスの一番うしろの席に座る神山くん……。
時間を忘れて、紙の上に鉛筆をおどらせる。
興奮で頭がぼうっとしてきても、私の手は止まらなかった。
やっぱり、絵を描くのってすごく楽しい。
私、やっぱり絵が大好きなんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます