119『人間関係調停役(なお適正)』
「はい、おはようございます……」
のそりと布団から起き上がりつつアイマスクを外し、秋水はぼそぼそ呟きながら時計を見た。
すっかり秋水の居住スペースとなってしまっているダンジョンのセーフエリア。ここは光る岩の天井、という意味不明な原理で24時間常に明るさが保たれているため、時計を見なければ外の時間が全く分からないのである。
アナログの時計は、短針が9を指し示している。
念のためにスマホを手に取り確認する。
うん、朝の9時だ。
「デジタルの置き時計買おうかなぁ」
ぐいっとストレッチをしてから、秋水は布団を畳んで立ち上がる。
2時間しか寝ていないにも拘らず、目覚めはすっきり爽快だ。寝起きの気怠さはまるでない。ポーションのお陰もあるだろうが、がっつりと筋トレしてから寝たというのに、体の強ばりのような感じも一切ない。素晴らしい体調だ。
もう慣れてきたとは言え、セーフエリアで寝るのはやはり凄い効果である。
「えーっと、まずはホームセンターだな」
再出現させたボスウサギを再びぶち殺がし、その魔素をまるっと回収した。
それによる魔力の増え方、と言うか身体強化の強化倍率がどれくらい増加したかと言えば、かなり増えた、である。
全身の身体強化を全力で使用すれば、その強化倍率は、おおよそ175%。
強化倍率が増えてきたせいで、だんだんと正確な強化倍率が逆算出来なくなってきているが、全身強化でだいたい175%の強化をすることが可能になった。
3倍強化には大きく届かない、だが2倍半の強化は軽く超えている。
最初にボスウサギを殺す前は、25%くらいの強化とかだった。
ボスウサギを殺し、千切れた腕にポーションをぶっかけて、気絶した後は50%くらいの強化になっていた。
そこから魔力というものを認識し、身体強化は魔法である、として今の身体強化の魔法に切り替えてから、倍率は100%を超えた。
で、今は175%、と。
段々人外染みてきたな、と思わず苦笑い、とはならず、普通にニヤニヤしてしまった。
しかも、体の中にある魔力は、その全てを意のままに操れる、といったレベルにはまだ達していないのだ。
だいたい6割、は届かないくらいの魔力しか、しっかりと操作することが出来ていない。
単純に考えれば、操作出来る、つまり使用出来る魔力の量が増えれば、身体強化の強化倍率は上がるだろう。
と言うことは、現在の175%の強化倍率というのは、十全に身体強化を使い熟せていない状態での強化倍率、である。
成長の余地がまだまだたっぷり残っている。
筋トレの初心者ボーナスみたいじゃないか。
いいね。
しかも、身体強化の重ね掛け、部分強化という切り札もある。
「ふふっ」
笑いが込み上げる。
ただいまホームセンターからの帰り道。
巨大なバールを背中に2本括り付け、その上から色々詰めたリュックサックを背負い、自転車をかっ飛ばしているヤクザのような筋肉巨漢がニヤニヤと笑っている。すれ違う人は、各々ぎょっとした表情であった。
なんだか顔を覚えられてしまっているのか、またコイツだ、という顔をホームセンターの店員にされたくらいで、問題なく諸々の装備を買うことが出来た。
お金は景気よく飛んでいく。現状は見事なる大赤字なので、早いところ白銀のアンクレットが問題なく売れるようになるのを願うばかりだ。
「ああ、そうか、定期的にぶっ殺さないといけないのか」
そこでふと、物騒なことを秋水が呟いた。
白銀のアンクレットは、角ウサギを殺した後に出てきたり出てこなかったりするドロップアイテムである。
つまり、それを売るには定期的に角ウサギを抹殺しなければならない。
お金を得るために、格下を作業的に殺戮して回るのか。それはテンション下がるな。
と言うか、ボスウサギを2回討伐した現在、角ウサギがドロップアイテムを落とすかどうかも分かっていない。そもそも、ちゃんと角ウサギが出現しているかどうかも確認していない。
やっちまった、とため息を1つ。
一応、今のところは秋水が問題なく資金を得るための、唯一の経路が角ウサギであるのだ。
祈織の質屋に行く前に、角ウサギがいるかどうかだけでもチェックした方が良いだろうか。なんでだろうか、お金のため、という理由が紐付けされた途端、急にげんなりした気持ちになってしまう。
そして、ダンジョンの地下2階。
「おー、居るなぁ」
ホームセンターに行った格好のまま、という随分と舐めた装備で、角ウサギがいるであろう部屋を覗き込んでみれば、そこには普通に角ウサギが待ち構えていた。
良かった。ボスウサギを再討伐した時点で、地下2階クリア、とかなって角ウサギがいなくなっている、なんてことにはなっていない様子だ。ありがたい。
これからはお金のためにぶっ殺される、という互いに何の得にもならないような関係となるのだが、よろしくお願いしたい。秋水側は金を得られるという一応のメリットはあるが、気分的には乗らない感じである。
「あとは、アンクレットが出てくるかどうかなんだけど……」
んー、と秋水は軽く鼻を鳴らす。
角ウサギはいるが、それを張り倒してもドロップアイテムが出てこなければ意味がない。
確認をしたいところではあるが、流石に白銀のアンクレットが出てくるまで殴り殺し続けるには、ちょっと時間が足りない。運が良ければ1回目で出てくるだろうが、運が悪ければ時間が掛かってしまうだろう。
ここから用事があるので、遅刻は出来ない。
ちょっと残念だ。
そして時間になった。
祈織の質屋である。
俺いらないよな、と思いつつ、秋水は改めて質屋 『栗形』 の看板を見上げた。綺麗になった看板である。
ガラス戸の向こうから秋水のことを見つけた祈織が、カウンターのところでぶんぶんと大きく手を振っているのから視線を逸らしたわけではない。たぶん。
何故だろう、ダンジョンというモンスターが跋扈する魔境に足を踏み入れるよりも、普通の質屋に足を踏み入れる方が気が重い。
「お待ちしてました秋水くん!」
逃げる間もなく祈織が店から出てきてしまった。
セミロングの髪を隠すような白いニット帽に、もこっとした白いセーター。そしてこれまた白いスカートは、140程度しかない祈織が着れば踝まで隠れるマキシ丈なのだが、たぶん本来はミモレ丈かミディ丈なのだと思われる。
全身白コーデ、かつもこもこしたした格好だ。
手を振りながらぱたぱたと突っ込んでくる祈織を見ながら、あのニット帽に角をぶっ刺したらほとんど二足歩行の角ウサギ、と若干物騒な感想を秋水は抱いた。
角ウサギなら大人しく店内で待っていて欲しかった。
「こんにちは、栗形さん。ああ、おはようございます、の方がよろしいですかね」
「はい、おはようございます! 今日はよろしくお願いしますね! 本当にお願いしますね!」
いやに念をゴリ押しするじゃないかこの人。
諦めて挨拶をする秋水に、祈織は助かったと言わんばかりに目をキラキラさせている。今日は出会い頭にテンションが高い。
「ささ、外は寒いですからね、どうぞ店内に。コーヒー淹れますよ。確かブラックでしたよね?」
ぱたぱたと駆け寄ってきた祈織はむんずと秋水の腕を掴む。その目は、逃がしませんよ、と雄弁に語っていた。
覚悟を決めよう。
ふう、と秋水は一息ついてから、今日はよろしくお願いしますね、と言おうとしたが、それより前に祈織が掴んだ秋水の腕をぐいぐいと引っ張った。随分強引じゃないか。
「さあこちらです、今日も頑張って働きましょう! 目指せ販売10件くらい!」
「わかりましたから、逃げませんから、落ち着いて下さい」
「何も考えないで出てきたんですけどマジで寒いんですよ! 早く店に入りましょう早く!」
わりと切実であった。
店内はほんわりと暖かい。
とは言えど、暑いというほどではない。
筋肉という発熱器官過剰搭載のせいで、どちらかと言えば暑がりである秋水が丁度良いかな、と思えるくらいの室温である。
つまりそれは、一般の人からすれば肌寒い室温なのだが。
「いや寒いですね今日。晴れてると夜中の放射冷却で朝が辛くて辛くて。いっそ雪でも降ってくれませんかねホント」
寒い寒いと連呼しているチビッ子、ではない、成人した立派なレディである祈織は、コーヒー淹れてきますねと言って早々に店の奥に引っ込んでいる。
開店の30分前。すでに店内の準備は終わっている様子だ。
働いた経験のない秋水からすれば、開店30分前に準備が終わっているのが早いかどうかは分からない。
軽く店内の掃除でも最初にしようかと思っていた秋水は、いきなりやることなくなってるじゃないか思いつつコートを脱ぎ、そのコートをどこに置けば良いのかと店内を見渡す。
今日は客としてここに来ているのではなく、あくまでもアルバイト、と言っていいかどうか良く分からないが、とにかく働きに来ているのだ。リュックサックとかコートとかをそこらに放置しておくのは、流石に問題があるだろう。
「栗形さん、私の荷物はどちらに置けばよろしいですか?」
「あ、そうでしたね。こっち来てもらって良いですか?」
「はい」
店の奥から招かれる声に従い、秋水はカウンター奥の暖簾をくぐる。
一般客の入らない、スタッフオンリーの区画。
地味にそういうスペースに足を踏み入れるのは、初めてなのかもしれない。
そこは、商品を綺麗に並べてある店の表と違い、雑然と物が積まれた、正に倉庫、といった場所であった。
床面積的には店の表よりも若干広いくらいなのだが、色々と品が置かれているせいでむしろ狭く感じるのは、この圧迫感のせいだろうか。所狭し、という言葉がぴったりだ。
へぇ、と思わず秋水が呟いていると、倉庫の一角、簡易的なキッチンとソファーのある場所にいた祈織が、こっちこっち、と手を招く。
そちらに荷物は置いておけば良いのだろうか。
「じゃーん。倉庫、兼、事務所、兼、休憩室、兼、お勝手口のお客様は入れない特別スペースへよーこそー。荷物はそこのソファーへ適当に置いておいてもらって良いですか?」
「はい、かしこまりました」
「いやごめんなさいね。ロッカー1台しかなくて、それを鎬さんに貸しちゃってるので……」
簡易キッチンで丁度コーヒーを淹れ終わった祈織が指し示したソファーに、秋水はごそりとリュックサックやらコートやらを置く。
ソファーの前には小さなテーブルと小さな棚。テーブルの上には何もないが、棚の方にはファイルがぎっちり入っている。何かの書類だろうか。
これが店のバックヤードか、と物珍しげに見ている秋水の前に、ごとりとコップが置かれる。
コーヒーが入れられたコップである。
コップというか、ジョッキである。
500くらいは入るだろうか、大きめのそれは、どう見たってドイツ式のビアホールで見るような陶器製のビアジョッキである。
と言うか、未成年の秋水ですら知っている、伝説上の生き物である麒麟のロゴで有名なビール会社の名前が思いっきり刻み込まれていた。
「前はロッカー3台あったんですけど、色々あって2台処分しちゃったものでして」
「いや栗形さん、これ……」
「あ、上から何か箱持って来ましょうか。そう言えばこの前買い取りした竹編みの葛籠がその辺にあったような」
「……いえ、大した物は入ってないから大丈夫ですよ」
これは素なのか。秋水はツッコミを諦めることにした。
祈織の手にはコーヒーカップ。いつも祈織が使っている物だ。ジョッキじゃない。
男なんだからこれくらい飲むだろう、という配慮なのかもしれない。まあ飲むけど。
「さて、それでは早速ですが秋水くん、今日の話を詰めましょう」
手に持っていた自分のコーヒーカップも小さいテーブルに置いてから、祈織はよいしょとソファーに腰を掛け、座って下さい、と秋水を見ながら自分の隣をポンポンと叩いてみせる。
隣である。
いや、3人掛けくらいのソファーが1台しかないのだから当たり前なのだが、祈織が叩いて示しているのは、祈織のすぐ隣である。
仕方がないか。
一瞬だけ躊躇ってから、お邪魔します、と一言断ってから秋水もソファーへと腰を下ろした。
「……あれ?」
と、座った途端、祈織が急に疑問の声を上げる。
やっぱり隣に座るのはマズかっただろうか。ではどないしろと言うのか、と下手な関西弁で内心ツッコミを入れつつ祈織の方を見れば、祈織はしげしげと秋水を観察していた。
正確には、秋水の胸の辺りをしげしげと見ていた。
どうしたのだろうか。
その疑問を秋水が口にするよりも、祈織が違う疑問を口にする方が先だった。
「秋水くんって、もしかして今、絞ってる時期なんですか?」
一瞬だけ、反応に困った。
絞ってる、とは、あれだろうか、ボディビルダーとかの減量期のことを言っているのだろうか。
減量期とは、筋肉美を競う大会に向け、自分の筋肉がより美しく見えるように無駄な脂肪を削ぎ落としていく、ボディビルダーが行っているダイエット期間のことである。
そして、痩せたね、という言葉をボディビルダーなどに向けてソフトに表現する言葉でもある。
一般的な女性に対して、太ったね、という言葉が凶器になるのと同様に、筋トレして筋肉を育てている人に対して、痩せたね、という言葉は基本的に禁句なのである。
何故なら、ヘコむから。
「えっと、そうですね、最近は随分と脂肪が落ちてきまして」
少しだけ言葉に詰まったものの、世間話の1つなんだろうな、と秋水は平常心を保ったままに切り返した。
最初にボスウサギと戦ったは良いものの、あわや返り討ちになりそうな力量差を何やかんやで奇跡みたいな偶然で殺し返し、その代わりに左腕を持って行かれるわ魔素が気持ち悪いわ気絶するわと散々な目に遭い、ついでに何やかんやで脂肪がごっそり減少してしまった悪夢みたいな出来事がつい先週の話である。
ポーションの特大級デメリット、カロリーの強制消耗という事実が明らかになった事件である。
実はそれから1週間、秋水の体重、と言うか脂肪量は増えることなく、増量スピードはものの見事に停滞してしまっていた。
人間って、そんな簡単に太れないよなぁ、と世界中のダイエッターを敵に回すようなことをヒシヒシと感じつつ、カロリー摂取量を増やそうと頑張っているのだが、なかなか上手く太れないのである。
何故だろう、と真剣に首を捻っている秋水に、だったらその脂肪を減らしている原因のポーションをちょっとは控えろ、とアドバイスを送る者は誰も居なかった。
「おお、それじゃあ追い込み時期なんですね! 前よりもすっきりした感じなのに、筋肉の存在感が凄いですね!」
「それはそれは、ありがとうございます。人からそう言って頂けると嬉しいですね」
「秋水くんはどこかの大会に出たりするんですか?」
「いえ、ボディビルの大会に出場する予定はないです。ただの自己満足ですよ」
「え、大会もないのにそんなエロ、じゃない、マッシブな仕上がりにするんですか? 減量期って大変だって話を聞くんですけど」
「それは人によるのかも知れませんね」
筋肉が凄いと褒められるのは嬉しいはずなのだが、秋水の内心は複雑であった。
なにせ、脂肪がごっそり落ちたのは半ば事故、予想外の出来事のせいだったからだ。
そして現在は、それを取り戻そうと頑張って増量に取り組んでいる。減量とは正反対の道である。
「それで栗形さん、今日の話というのは、あれですか、鎬姉さんの件ですか?」
手放しで喜べない話題を切り替えようと、恐らく本題であろうことを秋水の方から切り出すことにした。
「ぉうふ……っ」
興味津々だというような実に子供っぽい表情をしていた祈織が、たった一言で撃沈する。急に現実を突きつけてゴメン。
「い、いきなりぶっ込んできますね秋水くん……」
「申し訳ありません。でも、早く確認しておかないと、鎬姉さんも出勤してくるかなと」
「た、確かにね。秋水くんは冷静だなぁ……」
テンションが急落した祈織は一度遠い目をした後、こほん、とわざとらしく咳払いをした。
今のところ、まだ鎬は出勤していない。
だが、秋水が到着したのは開店30分前である。話すならば早いうちが良いだろう。
まあ、話の内容は、だいたい想像出来るのだが。
「えっとですね、今日、秋水くんにお願いしたいことは、ぶっちゃけ1つだけです」
改めて祈織は秋水に向き直る。
ソファーのすぐ隣に座っているので、かなり距離が近く、その座高差から完全に祈織が見上げている形である。
距離が近い、とジムで美寧に怒られたのを思い出す。
「秋水くんには、鎬さんとの間を是非とも円滑に取り持って頂ければとーーーっ!」
真剣な目で、予想通りのお願い事を祈織が口にした、正にそのタイミングであった。
ガチャ
倉庫のドアが、開いた。
祈織が勝手口と言っている、職員用の通用口だ。
その扉が開いた音がした。
ぴぃっ、と祈織の口から奇妙な鳴き声が飛び出て、その小さい体が器用にも跳ね上がった。
この時間、このタイミング。
職員用の通用口から店に入ってくる人物など、1人しかいないだろう。
件の人物、鎬である。
「おはよう」
「うわあ、でたぁっ!?」
「え、うるさ。急に随分なご挨拶じゃないの店長、ゴキブリでも見つけたみたいな」
「うわわっ、秋水くん、秋水くんっ! ほら出番ですよっ!」
「あら秋水。おはよう。こんなところでどうしたの?」
「こんなところって私の店なんだよなぁっ!?」
「寂れた店の倉庫内、二人きり、ソファーで密着……まさかのNTR? どういうことか説明してちょうだい秋水、お姉ちゃんの脳が破壊されてしまうわ」
「え? あ、いや違うから! 誤解誤解っ!」
「あれ、ちょっと待ってちょうだい、これってどっちが寝取っている側なのかしら。店長が秋水を? 秋水がそっち側、なんて考えたくないけど、そうだとしたらお姉ちゃんとして秋水の性癖はちゃんと受け止めてあげないと……」
「いや誤解っ! 聞いてよ暴走列車! 出勤早々アブノーマルな話題に巻き込まないでくれないかなぁ!?」
「こんにちは、アブノーマルな関係で拗らせ中の職場におはようございます」
「そうなんだったなぁっ!?」
いきなり地獄のような雰囲気が出来上がった。
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秋水くんの脂肪が消し飛んでムキムキ状態になった、その翌日に祈織は秋水くんと出会っていますが、精神的に秋水くんの変化に気づける状態じゃなかった。
主に鎬とか言う酒乱のせいで(;´・ω・`)
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