113『押し倒していませんよ』


「しっかし、よく食うねキミら」


 一息入れながらもしみじみと呟いた秋水の目の前では、淡い水色をしたデカい水饅頭がぷるぷるとしていた。

 ダンジョンの地下3階、最初の部屋。

 近づいても襲いかかってこない、そんな殺る気のみられないデカい水饅頭ではあったが、その厄介極まりない特殊能力に秋水は目を付けた。

 かれこれ地上と地下3階を行ったり来たりすること5往復。

 流石に疲れた、と言いたいところではあるが、ポーションという疲れを丸ごと吹き飛ばす特級回復役を持っている秋水にとって、この程度の運動など疲れた内に入るはずもなかった。

 少し時間は掛かったが、一通りやりたいことをやり終えた秋水は大変満足そうである。


 ちなみに、目の前のデカい水饅頭には、年季の入った扇風機が逆さまになって突っ込まれていた。


 扇風機を突っ込んだのは、もちろん秋水だ。

 棟区家で長らく活躍していた扇風機であったが、去年の夏についに寿命を迎えご臨終した物である。

 ゴミとして処分しなきゃなぁ、と一家の誰もが思いながらも、粗大ゴミとして申請するとお金が掛かり、分解して不燃ゴミにするのは面倒で、そのまま放置されていた遺物なのだ。

 そんな扇風機は今、1mサイズのデカい水饅頭に食われていた。食わせたのは秋水だが。

 ゼラチン質みたいなボディの中では、その扇風機がゆっくりと溶けていくのがよく見える。消化液による消化吸収というのはこんな感じなのだろうか。若干キモい。

 手に付いた埃を払うかのように、ぱんぱん、と手を叩きながら、秋水はぐるりと周りを見渡した。

 学校の体育館並の広さがある部屋の中には、デカい水饅頭は合計で7体。

 それぞれがそれぞれ、思い思いの場所に散らばっており、それぞれが秋水の手によってエサという名のゴミを与えられ、それを体内で分解しているところであった。


 ペットボトルが色々詰められたゴミ袋、履く人が居なくなった何足もの靴が入ったビニール袋、そして2度と履き替えることがない車の夏用タイヤが4本。


 それらが、デカい水饅頭のぷにぷにボディの中でじゅわじゅわと溶けている。

 シュールな光景だ、と秋水は小さく笑う。


「……明日は、遺品整理、するかなぁ」


 小さく笑ってから天井を見上げた秋水は、ぼそりと小さく呟いた。

 その秋水の格好は、いつものダンジョンアタックの装備ではない。

 防御力を確保するためのライディング装備一式ではなく、コンプレッションシャツにジョガーパンツという運動に適した服装であり、ぶっちゃけジムに行くみたいな格好だった。ヘルメットすら被っていないという舐めプ装備である。

 そんな格好の最大の理由はもちろん、戦闘が発生しないから、である。

 なにせ、こちらから殴ったり蹴ったりさえしなければ、デカい水饅頭は攻撃を仕掛けてすら来ない。

 なのでこちらも戦闘を前提にしていないスタイルである。

 そして何より、ライディング装備で家と地下3階を往復するのは、地味にキツかったからでもある。


 歩いてセーフエリアまで戻る。


 縦穴を梯子で登り家まで戻る。


 ゴミを持つ。


 ダンジョンの入口である縦穴にゴミを投げ入れる。


 梯子でセーフエリアまで下る。


 地下3階までゴミをもって歩く。


 バイクの転倒事故などから身を守る防御力がある反面、衝撃吸収用のプレートなどがあるせいでどうしても動き辛いライディング装備では、流石にその繰り返し作業がキツいのだ。

 なので、もはや戦闘行為など一切なし、と言う前提条件の下、動きやすい格好でせっせとゴミの運搬を頑張っていたのだ。

 それもようやく一区切りである。


 このデカい水饅頭、有機物だろうか無機物だろうが関係なしに何でもかんでも溶かすという特性がある反面、色々と制約がありそうなのである。


 まず第1に、消化するまで時間が掛かる、という点だ。

 デカい水饅頭は近づいてきた物体を捕らえ、体内に引きずり込み、溶かす、という捕食スタイルではあるが、なにも一瞬で全てを溶かしきる、なんて物騒なレベルの融解能力には至っていないようだ。

 130㎝のバールを完全に溶かしきるのに、だいたい90分くらいかかっただろうか。

 なので、デカい水饅頭7体では、処理出来るゴミの量にも上限があるみたいだ。

 そうであれば、デカい水饅頭1体に2つ3つゴミを突っ込めば良いじゃないかとも思ったのだが、ここで制約2つ目である。


 消化中に、別の物は体内に取り込まない。


 1度に消化出来るのは1つまで、ということだ。

 まだ検証は出来ていないが、色々と物を突っ込んでいた可燃ゴミや不燃ゴミのゴミ袋を問題なく体内に取り込み、そしてドロドロに溶かしてしまっていたのを見るに、袋でまとめてしまえば1つとしてカウントされると思われる。

 おそらく、何かを体内に取り込んでから溶かし始めたら、それが消化し終わるまでは他を受け付けない、ということなのだろう。


 ならば、このタイミングでぶん殴れば倒せるのではないだろうか。


 そんなことを思いついたものの、只今ゴミ運搬作業の格好であり、バールの1つも持ち歩いていないという完全非武装である。流石に引きずり込んで溶かしてくるかもしれない相手に殴りかかるという選択肢はなしだ。

 この検証はまた次回だな。

 しばらくはトライ&エラーで検証を繰り返す必要があるだろう。退屈しない日々になりそうだ。

 天井を見上げた姿勢のまま、秋水はぐいっと背伸びをする。


「ふぅ、今日はここまでにして、帰るとするかね」


 溜息とともにデカい水饅頭に向き直した秋水の表情は、いつもの通りであった。











 セーフエリアに戻り、秋水が真っ先に行ったのは栄養補給である。

 小さい棚に置かれていたシェイカーには、プロテインや様々な粉末が予め配合されて入れられている、特性謎ドリンクの素である。

 具体的には、ソイプロテイン、グルタミン、シナモン、大麦若葉、モリンガ、抹茶、生姜、ウコン、グリシン、イヌリン、すりゴマ、きな粉、総勢12種類の粉末だ。酷いものである。

 それに本来だったら黒酢と野菜100%のジュースを入れたいところだが、ここは手早く垂れ流しのポーションをじょぼじょぼと注ぎ、フタを閉めてからシェイカーを思いっきり振って混ぜる。

 出来上がった謎の代物を一気に飲み干して、そこで秋水は一息入れた。


「ポーションで割ると糖質入ってないからエネルギー不足か……エゴマ油とか亜麻仁油とか入れてカロリー稼いでみるか?」


 謎のドリンクの改良案を考えつつ、ポーションでシェイカーを洗ってから秋水は畳にひいてある座布団へと腰を下ろした。

 現在は深夜0時を過ぎたところ。

 おはよう1月26日。昨日は実に良い日だったぞ。


「ボスウサギちゃんもちゃんとぶっ殺したし、変な水饅頭みたいなのが出てきたし、今日はおめでとうで豪遊しても良いんじゃねぇの?」


 ぐいー、と前屈するようにストレッチをしながら、秋水は独り言ちる。その顔はにやけていた。

 まあ、豪遊しようにも、この辺りは深夜に営業している店は殆どない。都会とは言えない、わりと田舎なのだ、ここは。

 腹は、減っているような、減っていないような、なんとも微妙な感じだ。そもそも今し方に栄養を胃袋に垂れ流したばかりである。

 秋水にとって、豪遊、といって想像するのは、良いものを食う、というイメージしかない。なので、深夜に豪遊しようにも場所がない、といった感じになってしまうのだ。豪遊の遊という漢字が見えていないようである。


「ま、おめでと会は昼飯にでも……あー、栗形さんところ行かなきゃな」


 昼の用事も思い出し、これは豪遊出来ないな悟った。

 まあ、良いか。

 ボスウサギの再戦に、新しいモンスターの確認。

 この事実だけで、実に満足である。


「……あ、2階の確認してねぇや」


 そこでふと、やり残していたことを思い出す。

 地下2階の様子確認である。

 ぐるりと1周して、通路の様子や角ウサギに変化がないかを調べようとしていたのに、地下3階へと行ってしまったものだから何も見ていないのだ。自業自得なのだが。

 せめてドロップアイテムが変わらず落ちるかどうかだけでも調べておいた方が良かったかな、と広背筋をストレッチさせながら考える。もし角ウサギが白銀のアンクレットをドロップしなくなったとしたら、とりあえず鎬への言い訳を考えておかないといけないからだ。

 いや、巨大バールとかグリップテープとかを調達して、ちゃんと装備を調えてからの方が良いだろう。角ウサギ相手ならば徒手空拳でも十分ぶっ殺せるのは確かだが、油断は厳禁だ。

 大胸筋のストレッチをしつつ、秋水はちらりと時計を見る。

 質屋で鎬と祈織の仲裁なのか緩衝材なのかをする、という良く分からない用事がどれだけの時間が掛かるか分からない。

 となれば、朝1番でホームセンターに行って買い物をした方が良いだろう。


「てことは、えーっと……」


 ホームセンターの開店時間を思い浮かべ、ホームセンターまで向かう所要時間を考えて、家を出る時間を計算する。

 それから朝飯や身支度をする時間を差し引いて、さらに2時間程という短縮されている睡眠時間も差っ引けば、本日布団に入る時間が逆算される。

 なるほど。

 だいぶ時間が余るな。


「よし、ジム行くか」


 ダンジョン上がり、早速のジムである。











 軽く汗を流してから、秋水は勇んでジムまで歩いていく。

 なるべく大股で、なるべく腕を振る。

 歩いていくのはウォーミングアップを兼ねているからだ。ダンジョンで暴れてウォーミングアップは終わっているだろう、というツッコミはなしの方向で。

 さて、今日はなにをするか。

 いいや、身体強化の確認作業を優先させるか。

 でも肩のトレーニングもしたいな。

 いっそのこと、サイドレイズとかで身体強化の強化倍率のチェックをすれば一石二鳥なんじゃなかろうか。

 趣味が筋トレというだけに、ジムに向かう足取りは実にルンルンとしたものである。悪人面した筋肉質の大男、という外見は横に置くという方向で。

 深夜の静かな道をしばらく歩き、目的のジムが見えてきた。

 ピンクのクマとかいうファンシーな看板が煌々と照らされている。妙なマスコットだ。

 駐車場には車が1台もない。

 まあ、こんな時間だしな、と遠目で見てから、ふと今日の曜日を思い出す。

 日付変更過ぎまして、本日は土曜日である。


「ああ、そうだ、美寧さん」


 土日の深夜に遭遇しがちの女子高生、錦地 美寧(にしきじ みねい)の存在だ。

 今日も時間が重なりそうである。

 美寧の存在を思い出し、歩きながらも秋水は腕を組んで、うーん、と思案し始める。


「なんて言ったもんか……」


 悩む内容は大したことではない。

 秋水は彼女からわりとどうでも良い誤解を受けており、今までは別に構わないかと軽くスルーしていたのだが、少し事情が変わってしまったのである。

 美寧は、おそらく雫金高校の生徒だと思われる。

 秋水の進学希望先の高校だ。

 高校受験に秋水が失敗するか、美寧が現在3年生でなければ、4月からは同じ学校になるであろう。

 つまり、美寧は先輩になる。


 にも関わらず、彼女からは秋水の方が年上であるという誤解をされているのだ。


 いや、向こうが勝手に誤解をしたのだから、別に秋水は何も悪くない。

 悪くないのだが、流石にちょっと、居心地が悪いと言うか、来年度に学校でばったり遭遇した場合に気不味いと言うか、うん。


「とりあえず、誤解だけは早めに解いといてもらわんとな」


 今日会ったらぬるっと伝えておけば良いか。

 問題は、どう伝えるか、なのだが。

 うーん、と首を捻りつつ、秋水はスマホでQRコードを読み込んで、ジムの扉のロックを解除する。

 それからスマホをポケットに突っ込んで、扉をガチャリと開く。

 ああ、バーベルが設置されているパワーラックの所に、誰か居る。

 美寧だ。




「身体強化」




 美寧の姿を遠目に確認した瞬間、秋水は背負っていたリュックサックをその場に投げ捨てた。

 細かくは何も考えていない。

 体内の魔力を回したのは、ほぼ反射。

 投げたリュックが床に落ちるよりも早く、一歩目を踏み出した。

 美寧の姿が奥に見える。

 トレーニングベンチに横になっているところを見るに、きっとベンチプレスなんだろう。

 大胸筋をメインに腕やら肩やらも鍛えられる、筋トレビッグ3の1つである。よく頑張っているじゃないか。

 一歩目を踏み出した時点で、秋水の頭が認識していた状況はこの程度である。

 ただ、反射的に動いていた。

 何も考えず、魔法を使った。


「100%」


 二歩目が力強く踏み込まれた。

 なんで身体強化を使っているのか。

 それを考える余裕もない。




 1秒かそこらで、身体強化が発動したなど、気にしていられない。




 床を蹴り、走る。

 一直線に向かうことが出来たら一番良いのだろうが、トレーニングマシンが邪魔でぐるりと大回りをするしかない。

 どこに向かう。

 美寧のところだ。

 ベンチプレスを頑張っている、まだまだ新米筋トレ民、錦地 美寧のもとである。

 持ち上げようとしているのは、パワーラックのバーベルだ。


 そのバーベルに、重りがついているのが見えた。


 その重りは10㎏。


 それが両側についているのなら、重りは左右で20㎏。

 バーベル自体の重量が20㎏で、合計40㎏。

 それを必死こいて、プルプルと震えながら、ジタバタと藻掻きながら、上げようとしている。




 いや、その重量は、危険だ。




 理解が追いついた。

 足が動いている。

 尻が浮いている。

 肩がズレている。

 震えて、もがいて、無理矢理、力ずくで持ち上げようとしている。

 筋トレじゃない。それはチーティングありのパワーリフトだ。

 ヤベェ。

 ようやく、なんで自分が反射的に慌てたのかを理解したのと、それはほとんど同時だった。




 美寧の手が、すべった。




 いやいや滑り止め用のパターン刻んであるバーベルからどうやったら手が滑るんだよ一体お前さぁ。

 ひっ、と短い悲鳴がした。

 美寧のだ。

 もしかしたら、秋水のだったかもしれない。

 利き腕の差だろうか。左に重量が傾いたバーベルから右手が天井へずるりと押し出すように滑り、バーベルから片手が離れる。

 残念ながら、今の美寧は片腕で40㎏を持ち上げられるだけの力はない。しかも左右差ありのアンバランスバーベルなんて無茶苦茶ハイレベルなのはまず無理だ。

 バーベルが落ちる。

 潰されるように、美寧に目掛けて。

 落ちる。




 のを、掴まえた。




 パワーラックのスペース内に立ち入って、右手で落ちるバーベルを受け止めた。

 間に合った。

 思いっきり前のめりになって、左手でセーフティバーを掴んで堪え、右腕で40㎏ものバーベルを受け止め、ずしりとした重量感。秋水からすれば40㎏は軽い部類だが、前のめりの体勢で落ちてきた40㎏の質量をキャッチである。常人ならば受け止めきれないうえに、一撃で腰をやりそうな難易度だ。

 入口から身体強化を使ってまで急いで駆け付けて、ギリギリのギリである。

 美寧の上には、落ちていない。

 怪我はない。

 ほ、と思わず安堵の息を吐きかけ、秋水はそれを無理やり飲み込んだ。


 あ、体勢がヤバイ。


 トレーニングベンチに横たわる、美寧の上に覆いかぶさるような姿勢になっている。

 いや、別に思いっきり密着しているわけではない。

 と言うか、触れてない。

 急いでいただけにパワーラックの足側の方から立ち入ってしまった。

 そう、急いでいたんだ。緊急事態である。許してくれ。

 落ちてくるバーベルにビビって目を閉じて思いっきり顔を背けている美寧は、まだ気が付いていない。

 ああ、そうか、身体強化をフルで使っているから、体感時間も伸びているのか。

 ならば、今の内にさっさとバーベルを置いて退かないと。

 そう思って、すぐに秋水は目線を左に動かす。

 セーフティバーだ。

 秋水が左手で掴んで無理矢理体を支えている、セーフティバーである。

 まずはこれにバーベルを置いて、と思い、はたと気が付いた。


 いや、セーフティバーがちゃんと設定されているなら、バーベルが落ちたところで押し潰されやしないなあ、と。


 あ、これ、自分が勝手に慌てただけで、全然、全く、これっぽっちも、危険な状態じゃなかった。緊急事態でもなんでもないようだ。

 そうだよな、ベンチプレスとかで落としたり崩れたりしてバーベルが落下してきたとき、身を守るためにセーフティバーというのは存在しているのだ。

 トレーニング中の可動域が制限されるからセーフティバーを設定しないなんて馬鹿野郎もたまにいるらしいが、美寧はちゃんとした高さにセーフティバーを設定している。流石じゃないか。

 なるほど、つまり自分は勘違いして独りで勝手に慌てて飛び込んで、女子高生を押し倒しているに近しい恰好をとっている悪漢筋肉糞野郎という訳だ。

 さあ、と秋水の顔が青くなる。

 固く目をつぶって怯えていた美寧の、その目がゆっくりと開かれるのが視界の隅に見えた。


 あ、これは人生、詰みましたね。


「わっ! うわあぁっ!?」


 目を開いて、目の前に秋水の顔。

 当然のように悲鳴。

 なんか、申し訳ない。


「……美寧さん、大丈夫ですか?」


 社会的に大丈夫ではない状態のまま、秋水はぎこちなく月並みの言葉を口にした。




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 おかしい、恋愛小説ならヒロインのピンチに颯爽と現れて助けるというヒーローらしい活躍のはずなのに……(;´・ω・)


※トレーニングジム

※危険行為ではあるがセーフティバーで安全マージンは完璧

※主人公の勘違い

※主人公の見た目

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