4章時点でのキャラ紹介 ※読み飛ばしOK

 脳内設定を置いているだけです。


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【棟区 秋水】(むねまち しゅうすい)


 筋トレとダンジョンアタック大好きな15歳の中学生男子。

 ただしガタイ良し、目つき悪し、威圧感あり、筋肉質、大柄、丸刈り頭、ヤクザ面、渋くて低い声。

 少、年?


 対人関係にはやや奥手。他者からは否定や拒絶ばかりを受けて育ったので、他人に近寄りたくないのが本音。友達はゼロだが欲しいとも思っていないし、外見のせいで友達が出来るわけないと思っている。

 独りのときはラフな喋り方をしているが、基本的には誰に対しても敬語で接する。自身の凶悪な外見をちゃんと理解しているので、なるべく周りを怖がらせないようにという配慮である。

 しかし、身内など気を許している相手には、ノリの良いツッコミキャラ。わりと喋る方であり、年相応にそこそこ陽気な子である。

 ただ、その身内である両親と妹は、物語開始直前に、交通事故によりまとめて亡くなっている。

 現時点では叔母である鎬以外に、そういう喋り方で接する人はいない。

 紗綾音とかいうチワワ少女に嵌められて、他のクラスメイトと昼食を共にすることになってから以降、そこはかとなくクラスメイトとの距離は近くなった、ような気がする。

 両親と妹が亡くなっていることは特に隠していないのだが、そもそも家庭の事情を話すような友達もいなかったので、両親と妹が死亡している件を知るクラスメイトは極一部に限られている。と言うか、学校関係で教員を除いたら、現状は沙夜しか知らない。

 クラスメイトと親交を深めるときの、特大地雷である。


 新年早々、家の庭にダンジョンを発見してしまった。

 殺されそうになったり殺したりするとテンションが上がるという、戦闘狂の一面がダンジョンで開花してしまう。

 殺すのが好きなのは、むしゃくしゃした気持ちが何処かにあるから。

 殺されても構わないと思うのは、自分だけが生き残ってしまったから。


 『魔力』 と 『魔素』 の概念を知り、何となくで使用していた身体強化を、身体強化の 『魔法』 として確立させた。

 さらに身体強化の魔法を、今までと同様の全身一括強化、一部分だけを強化する代わりに強化倍率が跳ね上がる部分強化、の2種類で運用が可能になった。しかも重ね掛け可能。

 また、魔法としては、モンスターの死亡時に撒き散らす魔素をその場で吸引する、回収の魔法も会得した。

 やってることは地味だが、魔法使いという意味不明なジャンルへ完全に足を突っ込んでいる。


 各種魔法は、ダンジョンの外でも使用可能。




:裏話:

 家族が死亡する直前に送られてきたメッセージに、もしも仮に秋水が即レス出来ていた場合、交通事故のタイミングが狂って3人とも無事に帰宅していたかもしれない。

 というのを、秋水自身はちゃんと認識している。

 してしまっている。






【渡巻 律歌】(わたりまき りつか)


 コンビニのアルバイト。ワンオペもしれっとこなせるくらい、もはや新人どうのこうの言えないくらいに優秀な人材。

 高校1年生。かなりの小柄。140㎝。140はある、一応、ギリギリ。夜に身長を測ったらどうなるか分からない。

 黒髪を腰まで伸ばしたロングヘア、は別にお洒落どうのこうのではなく、妹や母から綺麗だと褒められているから伸ばしているだけで、正直なところショートカットまでばっさり切りたいと思っている。


 秋水のクラスメイトである紗綾音の姉。

 趣味は機械弄りに工作。要はDIY。

 手先が非常に器用で、車やバイクのメンテナンス、家具の手作りに配管修理となんでもござれ。渡巻家の何でも屋である。

 機械系が大好きであり、ロボットアニメとか特撮物とかに熱中出来る、ある意味少年みたいな精神であり、要はオタク気質。

 現在は父親から貰ったばかりの原付バイクに夢中。

 一方、おしゃれや可愛い物などには全くと言っていい程に興味が湧かず、いわゆる 『女の子らしい趣味』 とやらに疎かったせいで友達から変な目で見られていた時期があり、それがトラウマになっている。


 性格は大人しく控えめ。

 家族みんな大好きだが、特に妹が可愛くて仕方がない。いわゆるシスコン。

 自身の体格がかなりの小柄であることについては何とも思ってないが、背丈を妹に追い抜かされてから頭を撫でられなくなったのが地味に悲しい。


 コンビニに野犬が乱入してくるというアクシデントのとき、秋水に助けられた。

 それ以前に酔っ払いに絡まれているときにも、秋水に助けられている。

 秋水とはあくまでも客と店員の関係でしかない。一応。

 最初の頃は秋水の威圧感にビビり散らかしていたものの、現在ではすっかり慣れ親しんでしまったという驚異の適応力。




:裏話:

 最初に得たアルバイトの給料は、家族の食事とバイクのヘルメットで全部消えた。

 ヘルメットはジェットタイプ。奇しくも秋水がダンジョンアタックで使用しているのと同系統のモデルである。






【渡巻 紗綾音】(わたりまき さやね)


 チワワ。

 秋水のクラスメイト。

 身長は155程。姉である律歌より背が高く、並ぶと紗綾音の方が姉に見られがち。長さは全然違うが、黒髪ストレートなのは姉とお揃い。

 明るいと言うべきか、精神的に幼いと言うべきか、脳天気と言うべきか。ノリが良いと言えば聞こえが良いが、やや短慮で自己中心的な気質がある。

 可愛い系。ただし、馬鹿な子ほど可愛い、が若干混じっている。結構なお洒落好き。


 クラスのマスコット的存在で人気者。秋水がノリでチワワ扱いしたら、その当日にはクラスですっかりチワワ扱いが浸透してしまったので、多かれ少なかれクラスメイトからはそれに近い風に思われていた。

 他者の恋愛話は好きだが、それが自分のこととなるといまいち実感がないタイプ。

 クラスメイト含み好意を向けている男はいるのだが、それに全く気がついておらず、姉や母や親友などは常に胃を痛めている。

 学校の成績は中の中だが、友達や優秀な姉のおかげもあり、ペーパーテスト自体は中の上程度の成績である。

 逆に言えば、試験結果よりも総合成績の方が下なのは、試験以外の項目が見事に足引っ張っているという意味である。宿題の提出とか。


 人相の悪い秋水相手にも全くビビることなくウザ絡みをするようになってしまった。

 長いこと秋水に怯えて、その間に仲良くなるチャンスを全ロスしていることを悔やんでおり、なるべく秋水がクラスへ馴染めるように浅い考えのわりには気を遣っている。

 ただし、特大地雷の件に関しては全く知らない。


 結構なゲーム好き。主にRPGを好んでいる。言葉の端々から滲み出ており、本人も隠す気は全くない。

 最近は秋水からファンタジーゲーの話を振られる機会が多くなった。

 当然ながら秋水の庭にあるダンジョンのことなど全く知らない。


 家族はみんな大好きだが、特に姉のことは大好き。いわゆるシスコン。


 なお、地雷を踏みつけた結果、秋水からの好感度はさらに低くなった。


 チワワ。




:裏話:

 物語上、学校生活に置いて現状は最重要キーパーソンであり、秋水に欠けているファンタジーの知識を説明するという、2重で重要な役割を担っている子なのに、秋水からはぶっちぎりで好かれていないという謎の立ち位置。






【竜泉寺 沙夜】(りゅうせんじ さよ)


 秋水のクラスメイト。秋水からは主に紗綾音の保護者(飼い主)だと思われている。

 紗綾音とは幼稚園からの付き合いがある腐れ縁。親友だと思っているが恥ずかしいから言えない系。

 紗綾音より少し背が高い。160ほど。

 実はがっつり金髪に染めたマイルドヤンキー。


 料理が趣味、かつかなりの健啖家。何の部活にも所属していないのに、運動部の男子並みに飯を食う。自覚はある。

 体重管理には余念はないが、基本的には運動オンリーで痩せようと思っているタイプで、栄養管理の面に関しては疎い。カロリー計算も詳しくはよく知らないレベルであった。


 秋水のことは怖いと思っているが、悪い奴ではないというのはちゃんと認識している。

 ただし、秋水の場合、面構えや体格という見た目が普通に怖いので、どうしても恐怖が先に来てしまう。特に、急に話しかけられたりするとビクリとしてしまう。

 もっとも、ダイエットガチ勢のためか、ダイエット系列の話となると恐怖心など何処かに家出するようで、秋水相手にグイグイ行くようになる。

 秋水の家族が死んでいることをニュースで何となく察しており、現状はクラスで唯一秋水の家庭環境を知っている人物。


 見た目がゴリゴリの不良みたいではあるが、成績は優秀であり、授業態度も良好である。

 教員からも、見た目がなぁ、と多少は思われている反面、秋水というそれ以上に見た目で特大のハンデを背負っている生徒がいるため、それほど問題視されていない。




:裏話:

 物語の流れ的に、紗綾音が担うはず立った役割をいくつか代わりに担うことになった子。具体的には、秋水の家庭環境を知っているという、特大地雷を共有する重要ポジション。

 今にして思えば、初期案の紗綾音は役割大渋滞だった。

 初期のプロットにはそもそも存在していなかったが、会話の導火線(4章の出出しに関わる)、ダイエットガチ勢その1(秋水にも日比野にも容赦なく絡む)、紗綾音のブレーキ役(そのお陰で紗綾音が存分にはっちゃけられる)、とかなり便利な子になってしまった。






【日比野 道】(ひびの みち)

 秋水のクラスメイト。

 当初は秋水にビビり倒していたが、1週間と経たずに慣れてしまった様子。穏やかさの中に図太さが見え隠れ。

 本格的にボクササイズをしようとジムに通うことになったのだが、選んだジムが有酸素運動メインのジムであり、ボクササイズは出来るものの他がちょっとな、という感じであった。秋水の紹介もあり、さくっとジムを移転した。大人しそうに見えて行動力は高い。

 運動自体は趣味の範囲内。筋力は並み程度。ベンチプレスは50キロを10回限界。






【覚王山 未来】(かくおうざん みらい)

 秋水のクラスメイト。

 なんのネタなのか坊さん扱いを受けている少年。元気なツッコミ役。口が悪い。

 紗綾音に矢印が向いている。ミッチに気がつかれている。沙夜に気がつかれている。紗綾音は気がついてすらいない。






【鶴舞 美々】(つるまい みみ)

 秋水のクラスメイト。

 ネイルアートに除光液ぶっかけようとする程度のちょいS寄り。だが秋水は怖い。

 人をからかうのが好き。だが秋水はからかえない。

 覚王山へ矢印が向いている。気がついてすらもらえていない。






【御器所 蜜柑】(ごきそ みかん)

 秋水のクラスメイト。

 ダイエットガチ勢その2。

 バスケ部を引退したらあっという間にぷにぷにになってきて凄い焦っている。

 一発でおもしろい女認定を食らった。






【錦地 美寧】(にしきじ みねい)


 深夜のトレーニングジムに出没する女子高生。

 背丈は160ほど。明るい茶髪のセミロング。美人系。


 雫金高校1年生。

 クラスでは孤立気味であり、友達は1人も居ない陰キャボッチ。

 表面上は周りに合わせて明るくノリの良さそうな子を演じているものの、その内心はかなりの毒舌家で、卑屈かつ根暗かつ根性が大分曲がっている。しかも卑屈なくせして筋金入りの負けず嫌いという滅茶苦茶厄介極まりない性格の持ち主。

 クラスメイトから人当たり良し、頭良し、運動神経良し、スタイル良し、という完璧美人だと思われて高嶺の花扱いされているのだが、本人にその自覚が一切無い。


 家庭環境が悪い。

 3つ年上の姉がいたが、2年程前に死亡。

 以降は両親揃って家庭を顧みなくなったどころか互いに不倫しているという、仮面夫婦も良いところ。

 それ以前に、姉があまりにも優秀な子だったため、両親揃って姉ばかり溺愛し、昔から美寧自身は出来損ないのように扱われていた。

 また、美寧がかなり鬱屈した性格になってしまった最大の要因は、両親以外からも常に優秀な姉と比べられて育ったせい。

 死んだ姉を含めて家族みんな大嫌い。

 姉と比べる奴は全員大嫌い。

 自分も嫌い。

 ただ、姉という分かり易い強敵がいたせいか、負けん気と向上心はかなり強い。


 負けん気と向上心はかなり強いせいで、逆に心を自分自身でへし折ってしまった。


 年相応かつ現代っ子らしく筋力はひ弱。

 運動神経そのものは優秀なので、ちゃんと教わればだいたいの筋トレは正しいフォームを習得出来るくらいに才能はある。

 しかし、今まで真夜中のジムにしか行かなかったのに、思いつきで夕方前のジムに顔を出してしまったせいで、自分が如何にひ弱であったかをむざむざと思い知らされてしまった。


 トレーニングジムで出会った秋水の強面には早々に慣れた。適応力が高い。自身をレベルアップさせる手段があるならなんでも使おうという貪欲さが勝っている。

 とは言えど、鬼みたいなゴリマッチョでヤバそうな人、という認識はしているので、彼氏いますよー、変な目で見たら殺しますよー、と牽制程度には行っている。

 ちなみに彼氏はいない。いたことがない。そして彼氏いる設定を若干忘れている。

 秋水からは凄く才能がある筋トレ新人だと思われている。

 逆に言えば、それ以上にもそれ以下にも思われていない。

 なお、秋水を完全に大人だと勘違いしている模様。


 趣味、広い意味でスポーツの鑑賞。




:裏話:

 秋水とは別のベクトルで家庭環境が可哀想なことになっている子。なお改善する見込みはない。

 趣味に関してを早く切り込みたいのだけれど、なかなか進まない。

 その前に別方向でのメインの話が先に来そう。






【棟区 鎬】(むねまち しのぎ)


 秋水の父親の妹。

 つまり叔母。23歳。

 秋水の父親よりも、秋水の方が年齢が近い。


 他者からはっきりと明言されるレベルでの美人、かつモデルとしても理想的な体型。

 資産運用に対して明るく、それに関連した様々な知識が豊富な上、その知識を応用できるだけの頭の良さがある。

 ひたすらに働いて稼ぎ、更にその給料を運用して膨らませ、資産額だけで言えばこの年齢で既に富裕層に足を突っ込んでいるという、いわゆる金持ち。

 容姿・頭脳・資産、と各種高スペックでまとまった完璧超人のようなふざけた人物である。

 ただ、口を開くとその魅力が下がってしまうボケ担当。微妙に残念なタイプのため、一歩引いた位置からの観賞用。


 良く言えば仕事大好き、悪く言えば仕事中毒。高卒で就職して、会社によく寝泊まりするレベルでバリバリに働いて結果だけを叩き出すが、会社側は正直休んで欲しいと泣いている。

 好きなことにとことん集中するのは、基本的に秋水と同じ。


 本業で働き、さらには質屋 『栗形』 で土曜と日曜はバイトをすることになった。

 接客業などやったことないはずなのに、持ち前のスペックで普通に板に付いている。

 また、質屋 『栗形』 の営業改善にも取り組んでおり、どちらが店長か分からないくらいに経営に口を出すという無茶苦茶っぷりを見せている。さらにはその店長に経営学を含めた金融教育も平行して行っており、もはやアルバイトの範疇を超えている。

 秋水から流れてくるダンジョンのドロップアイテム、白銀のアンクレットを海外メインで売り込む計画を実行中。


 両親を早くに亡くしており、さらに物語開始直前に兄と義姉と姪を一気に亡くしている。現状、血縁者は秋水だけになってしまった。

 現在、秋水の保護者であるが、秋水とは一緒に暮らしていない、と言うか一緒に暮らすことを誘ってもばっさりと断られてしまっている。本心では一緒に暮らしたいと思っている、寂しいから。

 その秋水からは嫌いではないものの苦手意識を持たれている。それについては認識しているが、それでも唯一の血縁者である甥に対してはかなりの愛情を持っている。その愛情の種類は不明だが。


 祈織のことはかなり気に入っている。

 経営に関しては落第点も良いところだが、審美眼はちゃんとある点と素直である点は高評価。

 かつ、両親を亡くしても頑張って店を続けていたというのが、兄と義姉と姪を亡くしたばかりの鎬自身の心情にぶっ刺さった。


 酒は好きだが、酒癖が非常に悪い。

 酔っ払うと性的に非常にオープンになり、脱ぐわ触るわセクハラをかますわ発情するわ、とかなり碌でもない酔い方をする。

 過去に酔っ払って秋水との間に大失敗中の大失敗をぶちかまし、それについてはトラウマ気味である。

 それ以降、外ではほとんど酒を飲まないことにしていた。

 質屋 『栗形』 で飲むまでは。


 祈織とアレコレしてしまったことに関しては、ガチで気にしていない。




:裏話:

 地味に4章で出番がなかった女。

 時系列的には、現在とある理由で頭を抱えている最中。なお女と寝てしまったという理由ではない。






【栗形 祈織】(くりがた いおり)


 質屋の店主。

 鎬と同じく23歳。

 身長は140㎝前半。秋水と会話すると首が痛いと思っている。

 スレンダー(好意的解釈)。童顔(好意的解釈)。若く見える(好意的解釈)。祈織自身は身長やら体型やらをかなり気にしている。


 最終学歴は高卒。両親が他界したため、大学を中退して店を継いだ。

 経営に関してはずぶの素人で、質屋は火の車の経営難だったが、鎬がアルバイトに入ったことにより僅かに経営が上向きかけている。現状では質屋のリフォームの費用と鎬を雇い入れた人件費で赤字のままだが、希望があるとないとでは大違いである。

 店の切り盛りは下手でも、質屋としての鑑定をする目は確か。

 暗算が速い、異常な程に。


 趣味はボディビルの鑑賞。ムキムキのマッチョが大好物。

 実は秋水の体を性的な目で見ている。しかし、その秋水の体がトドメとなって、現在は情緒がぶっ壊れてしまった。

 秋水からは厄介な叔母を押しつけてしまった感じで、純粋に申し訳ないという負い目がある。


 アルバイトとしてなんか勝手に入ってきた鎬に対してはかなり複雑な感情を抱いている。

 身長やら体型やらが正反対であり、見事に自分のコンプレックスを刺激してくる点は羨ましい前に妬ましい。顔面偏差値でも負けていると思っているので、同じ女としては太刀打ち出来ない気がしている。

 頭脳面では完全に劣っていると自覚していて、高学歴エリート様は良いよなぁ、と嫉ましい気持ちもある。なお、鎬は大学中退どころか高卒でそのまま就職したことは知らない。

 ネガティブな印象もあるが、フランクに接してくれる気安さと、店の経営方針に対しては確実に頼りに出来る点から、完全に嫌いにはなれない感じでもある。むしろ面倒見てくれるまであるので、申し訳なさもありつつ感謝もしている。

 が、鎬に酒を飲ませてしまい、結果として複雑な感情を性癖と情緒ごとまとめてひん曲げられた。酷い。


 男性経験0。

 女性経験1。


 現在、鎬に対して滅茶苦茶気不味くなっている。



:裏話:

 鎬とのあれこれで心が疲弊しているところに、中学生から小学生扱いをされて地味に凹んだ。






【奈加護 目貫】(なかご めぬき)


 刃物を中心に販売している 『刃物屋』 の店員。

 40代の男性。180と背は高いが、痩せているのでひょろっとしたように見える。ゴボウとかマッチ棒とか陰口言われているタイプ。それは完全に悪口である。

 刃物は美術品。その中の最高傑作は日本刀。そんな趣味のちょっと危ない人。


 昔から刃物が好きで、刀鍛冶に成りたかった。

 紆余曲折あって今は 『刃物屋』 の店員をしているが、古参であり、実質的な副店長を任されている。

 なお、他の従業員からは舐められている。

 裏を返せばフレンドリーで慕われている。あと、わりとちゃんと頼りにされている。


 『刃物屋』 で取り扱っている商品に関しては熟知しており、取り扱っていない品についても様々な知識を持っているので、販売員として向いている。しかし、本人は刃物を研いだり修理したりする工房側に回りたがっているという、職に対して若干の不一致感がある。


 ゴキブリは勘弁してくれ。



:裏話:

 鎬と同じく4章では出番のなかった男。

 しかし、彼の勧めた鉈と斧は立派に役目を果たした。壊れたけど。





【名前について】


 メインキャラの名前は基本的に日本刀から由来している。

 棟区、渡巻、錦地、鎬、栗形、目貫、というメインキャラの名字や名前は、日本刀の部分名称から由来している。

 さや(紗綾音)、みね(美寧)、いおり(祈織)、なかご(奈加護)、は文字は違えど日本刀から由来した名前。

 秋水は「研ぎ澄まされた曇りのない刀」を意味している。


 ただし、竜泉寺 沙夜だけは当てはまらない。





【5章は人間関係にメスを入れてくよ(*'ω'*)】






【ダンジョン】


 秋水の家にある庭の、その地下に突然出現した不思議なダンジョン。不思議不可解なことが平然と起こる異世界のような空間。

 基本的には岩が剥き出しの洞窟だが、何故か壁面が適度に発光して明るい。

 1階はセーフエリア。秋水の秘密基地。モンスターは出現しない。

 2階以降よりも何故か魔素が濃く充満していて、セーフエリアで寝ると4倍速で休息が可能。2時間睡眠が8時間睡眠と同等になる。

 また、水が噴き出している所がある。その水は、飲むと疲労回復、かければ傷が治る、という魔法のポーションである。


 2階以降は、各階層に特定のモンスターが闊歩しており、そのモンスターは別の階へは移動しない。モンスターを殺すと、一定時間後にリポップする。

 モンスターは魔素で構成されており、血も肉も涙もない。表面を裂いたり砕いたりして内部の魔素を一定以上消失すると活動を停止し、消滅する。生物的な部位ダメージが存在しないので、頭を潰すのと足を潰すのでは、潰した面積が同じであればダメージも同等という扱いになる。ただし足を潰せば行動に支障が出る。

 また、倒したモンスターからは一定の確率でドロップアイテムがある。基本的には装飾品で、武器や防具がドロップすることはない。装飾品でぶん殴れば武器になるかもしれないが。

 ほとんどゲーム。


・2階

 出現モンスター:角ウサギ

 ドロップアイテム:白銀のアンクレット

 ボスモンスター:ボスウサギ


・3階

 出現モンスター:スライム

 ドロップアイテム:不明

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