99『心残りは後1つ』

 入口をくぐったその1歩目を強く踏み込み、全力で地面を蹴った。

 爆ぜるようにして秋水が部屋に跳び込めば、角ウサギ3体が一斉に侵入者へと顔を向けて体を沈み込ませる。

 それが、ゆっくりと見えた。

 角ウサギが蹴り出すよりも、秋水の2歩目が蹴り出される方が早い。


「お」


 おっと、という言葉を漏らすよりも、今度は角ウサギが3体揃って地面を蹴る方が早かった。

 2歩目、右足で踏み込んだその勢いが強過ぎて、少しだけ体勢を崩してしまったが、問題なさそうだ。

 迫り来る角ウサギ。

 槍の如きご自慢のその角を前にして、弾丸のように突っ込んでくる。

 左足で着地するよりも、角突きタックルが着弾する方が先になりそうだ。

 その狙いは秋水の腹を目掛けて1体、脚を目掛けて2体。

 秋水の体は未だ空中。

 姿勢を直す暇はない。


「だけどなあっ!」


 その空中で、秋水は右手に持ったバールを振り下ろす。

 70㎝程のバールではない。


 130㎝の、巨大バールである。


 それを片手で、容赦なく、思いっきり振り下ろす。

 鈍い手応えは確かな感触。

 振り下ろしたそのバールは、腹部を狙っていた角ウサギへと突き刺さり、脚を狙っていた1体を巻き込んで岩肌のその地面へとまとめて叩きつけた。

 地面に足の付いていない状態で振るったにも関わらず、狙い通り、タイミングぴったり、ブレることなく巨大バールを振るうことが出来た。

 上等だ。

 そして、残った1体の角は、巨大バールを振るったついでに体勢を捻り、その角の先端から体をずらせば回避が終わる。

 いや、回避だけでは物足りない。


「おらよっ!」


 角を紙一重で避けながら、角ウサギの顔面へと右膝を叩き込む。

 角突きタックルで突っ込んできた角ウサギの速度と、勢い良く跳び込んだ秋水の速度。その双方の勢いがそのまま乗った、カウンターのニーキックである。

 膝のプロテクター越しから、肉にめり込む確かな感覚。

 ついでに、膝のプロテクターから、ピキ、と若干嫌な感触。

 勢いつけすぎたか。

 カウンターの膝蹴りが思ったよりも威力が大きくなったことに、秋水は少しだけ顔を顰めながら左足で着地する。予備のプロテクターのお値段が頭の中でチラついてしまう。


「やりやがったなっ!」


 やったのはお前である。

 理不尽なことを口走りつつ、カウンターを喰らって弾き飛ぶところであった角ウサギへ向け、大きく右足を踏み込む。

 反動で吹き飛ぶより、秋水の方がずっと速い。

 巨大バールから右手を離し、左腕を大きく後ろへと振り絞る。

 射程圏内。

 吹き飛ぶ方向には被らないように、首を狙ってフックの要領で左腕を振るった。


「スマッシュッ!」




 手刀が、その首へと突き刺さった。




 拳ではない。

 5つの指を真っ直ぐに伸ばし、指先で突き刺す手刀である。

 しかもチョップではない。

 突きだ。


 その突きが、文字通りに角ウサギの首へと突き刺さった。


 第3関節までずっぽりと角ウサギの首を貫き、それを固定させるように、ぐっ、と指に力を入れて軽く曲げる。

 生肉を強く握ったような、ぶんよりとした感触。

 切り口は光の塊で、噴き出すのも血ではなく光だというのに、不思議なものである。しかしながら、秋水にとってはもう既に慣れたものである。

 慣性の法則に従って、首を貫かれた角ウサギの体が大きくぶらんと揺れるのを、秋水は即座に右手で押さえる。

 秋水の左手は、手の平側に角ウサギの体がある。

 手の甲側に、頭だ。

 偶然だが、ナイスポジション。

 秋水は角ウサギを装備した。


「喰らえ必殺同士討ちブレイカアアッ!!」


 装備した角ウサギの角を、最初に打ち落とした2体の角ウサギへと向け、何も考えていない即興の必殺技名と共に叩き込む。

 ズドッ、と鈍い音を響かせて、巨大バールが突き刺さっている角ウサギの尻を真上からぶっ刺す。

 その角ウサギの口から、ぶしゃりと魔素が噴き出した。

 まず1体。

 左手に装備している角ウサギは微妙に動いているから、また息の根はある。しぶとい。

 難を逃れた方の角ウサギは、どうにか体勢を立て直して起き上がっているが、時すでに遅し。

 左指から力を抜いて、角ウサギの首からずぼりと指を引き抜く。魔素の光がキラキラと舞い散って幻想的であるが、リアルならこれは血飛沫だ。

 上体を起こして左足を引いて踏み込み、構える。

 流派の名前を全く覚えていない、何だったかの空手の構え方、を自分の楽な体勢にアレンジしたなんちゃってファイティングポーズ。

 武道を嗜む者からしたら、なんだその色々ガラ空きな構えは、と怒られそうではあるものの、我流で構えていたときと比べればその姿勢は雲泥の差であった。

 唯一軽傷の角ウサギの体が、沈む。

 脚が反応する。

 角ウサギの脚と、秋水の脚、両方がほぼ同時。

 構えの善し悪しは、反応の善し悪しに直結する。

 下手くそとは言えども、それなりの構えを取れている秋水の反応は以前よりも速く、鋭く、冴えていた。

 1m程しかないその距離を一瞬で0にする角ウサギの動きを、秋水の目はしっかりと捉えており、はっきりと見えている。


 至近距離で地面を蹴って跳びかかってきた角ウサギに対して、握った右の拳で応える。


 狙うは顔面。

 迫り来る角の先端を避け、それを掠めるように。

 体を捻って勢いをつけ、カウンターで拳を振るう。

 腰から肩へ、肩から肘へ、肘から拳へ。それぞれの力を合算させるように、勢いを殺さぬように。

 その力の流れに、魔力を乗せる。

 力を強く。

 体を硬く。

 されど、しなやかに。


 魔力で既に施されている身体強化の “上に” 魔力を流して、その魔力に意味という色を付ける。




「ストライクッ!!」




 角ウサギの頭が、爆散した。


 ついでに、ライディンググローブのプロテクターも、爆散した。


「ぐわぁぁっ!?」


 何故か秋水の方が大ダメージを受けたかのような悲鳴が響き渡った。











 身体強化を再び使えるようになったのは、本当にすぐであった。

 まさか当日中に再使用可能になるとは思ってもみなかったのだが、そもそもコンビニに野犬が乱入してきたときに無意識ながら不完全な状態で使えていた、その感覚が残っていたのが何より大きい。秋水は感覚さえ掴めれば、それを再現するのは得意なのである、筋トレ的な意味で。

 そして何より、魔素を遠隔で回収する技術、その魔法の習得も一役買っていた。

 遠隔で魔素を回収する魔法、秋水はそれを 『吸収』 という身も蓋もない名前で呼んでいる。

 『吸収』 の魔法は原理的に、魔力を回転させて魔素を引っ張り込むという、掃除機のようなイメージで行っている。


 イメージである。


 魔力を利用するときに必要なのは大きく分けて3つあり、その中の1つは魔力を動かすことで、もう1つは 『何をするかイメージすること』 だ。

 動かした魔力で何をするのか、それをしっかりイメージ出来るかどうかが大切なのだ。

 魔力で渦を作るように回転させ、その渦で魔素を掃除機の如く吸い寄せる、それが 『吸収』 のイメージ。

 そしてイメージをしたら、最後に魔力へ色を付けるのだ。

 色、と言うのは秋水の感覚的なものなのだが、なんと言えば良いのだろうか、動かした魔力に、イメージしたことを実行させるキーみたいなものである。


 意味付け、と言えば良いのだろうか。


 『吸収』 を最初に発動させたときは、吸収、と何となしに言葉を呟いた、それが発動の最終キーであった。

 もはやそれは感覚的な話であるのだが、これについては秋水はかなり納得出来ている。

 意味付け。

 理由付け。

 定義付け。

 どれが最適な表現かは分からないが、とにもかくにも、名前を付けるというのは魔法にとってはとてもとても大切な儀式なのだ、と秋水は勝手に解釈していた。

 なにせ、奇妙な力のことを魔力と認識したその途端に、魔力のコントロール権の大半を秋水自身が握ることが出来たのだ。それと同じ事なのだろう。

 名前を付ける。

 魔力に意味という名の、色を付ける。

 それが魔法を発動させる最終キーだ。




 と、格好を付けて説明したが、紗綾音の言葉を借りるなら、それは 『魔法の詠唱』 の一言で全部説明出来てしまう。




『魔法は意味分かんない中二心をくすぐるかっこいー呪文が必要だね! あと魔法名! ファイヤーボール! とか、唸れ疾風! みたいなかっこいー魔法名を恥ずかしげもなく叫んでくれるとテンション上がるよね!』


『恥ずかしげもないのは紗綾音だけで、一緒に居る私は普通に恥ずかしいから教室で叫ばないでお願い……』


 魔法の発動手順を一生懸命考えて体系化させた内容を、RPGの話で軽く説明されてしまい、謎の敗北感を味わわされたのは一昨日のことである。

 秋水はゲームのことに疎い、と知った紗綾音は、何故かことある毎にゲームのお決まりパターンとかいうのを説明してくれるようになったのだが、その1つが秋水が苦心していた魔法を発動する手順の説明にドンピシャであったのだ。


 魔法を発動するには良く分からないが格好良い感じの詠唱を行う。


 なるほど、イメージを行うという手順を儀式化すると言うか、ルーティンにしてしまうということか。いちいちイメージを一から構築するのは普通に面倒であり、詠唱というキーワードを口にすることでイメージを反射的に想起出来るなら、その方が圧倒的に効率的である。

 その詠唱とやらは必要なことなのか? と聞いた瞬間は疑問に思ったものの、すぐに自己解決で納得してしまった。悔しい。


 そして魔法名。


 これは魔法を発動するときに、魔力に意味という色を与える作業をルーティン化したものなのだろう。

 なるほど、イメージは詠唱でルーティン化、色付けは魔法名でルーティン化。

 型が決まっているならば頭の中であれこれと一から組み立てていくよりも、圧倒的に効率的である。

 なんだかもう、魔法のことに関しては紗綾音に全部聞いた方が良い気がしてきた。サブカルチャーに対しての知識の幅が根本的に桁が違いすぎるのだ。秋水があまりに疎いというのも悪いのだが。

 ちなみに、テンションの高かった紗綾音の巻き込み事故を喰らって恥ずかしそうにしていた沙夜は、詠唱なしで魔法名を叫ばない方が格好良い派、とのことで、何故か分からないが紗綾音と若干揉めていた。

 そんな派閥があるのか。良く分からない世界である。


『かっこいー詠唱、かっこつけた魔法名、それだけでワクワクするじゃん!』


『いや、だって今から使う魔法を的の前で宣言するとか、実戦的じゃないし……』


『ファンタジーは架空ですぅ! 架空のお話に現実ぶち込まないで下さいぷっぷくぷー!』


『あと普通に恥ずかしいし』


『かっこいーはファンタジーだと全てにおいて優先するんだよ! 胸に虎があるのと同じ理論だよ!』


 閑話休題。


 身体強化の魔法を再び習得した秋水は、それから3日間、ダンジョンで角ウサギ相手にひたすら暴れていた。

 完全なる弱い者イジメである。

 これに関しては秋水のテンションは若干下がったが、それでも身体強化をフルに使い、角ウサギを片っ端から血祭りに上げ続けていたのにはそれなりに理由はある。




 出力調整が上手くいかなかったから、である。




 出力の調整だ。

 そう、身体強化の出力の調整である。


 再び習得した身体強化は、出力の調整が可能となったのだ。


 それは前までの身体強化では不可能だったことである。

 前の身体強化は0か100か、身体強化をONにするかOFFにするかしか選べなかった。

 しかし、再び習得した新しい身体強化は違う。

 強化倍率を選択出来るようになったのだ。

 もちろん、最大強化倍率以上には出来ないのだが、それの半分、とか、25%、とかのように調整が出来るようになったのである。

 これはイメージのお陰だ。

 魔法を発動する前にイメージを行うその段階で、全力で強化しよう、半分くらい強化しよう、と出力を調整出来るのだ。

 しかも、出力は全体の強化だけではなく、もっと細かいところまで調整可能なのだ。

 腕だけ。

 脚だけ。

 筋力だけ。

 堅さだけ。

 動体視力だけ。

 それぞれの調整が可能となったのは、今までオート一括でしか行えなかった操作が、マニュアルで事細かく操作出来るようになった気分である。


 で、その調整の習熟に、時間が掛かってしまった。


 腕だけ強化する。

 パンチと共に肩関節が外れた。

 脚だけ強化する。

 走った瞬間に腰に激痛が走る。

 筋力だけ強化する。

 強化していない骨が砕ける。

 堅さだけ強化する。

 心臓が荒ぶって血圧が跳ね上がる。

 動体視力だけ強化する。

 強化していない頭ではその情報が処理しきれるわけもなく、頭痛で悶え苦しむ。


 この調整が、なかなか上手く行かなかったのだ。


 結論としては、一部分の強化は止めておいた方が良いな、である。こちらを立てればあちらは立たぬ、だ。

 基本的には前までの身体強化と同じく、全身をまんべんなく強化するのが1番であった。

 なので、身体強化自体は今まで通り、全身強化で出力のみをコントロールするように運用している。




 しかしながら、この一部分の強化というのは、身体強化の 『1つ上』 を成すには絶対必要な技術であった。




「いやー、酷い目にあった……」


 軽く息を弾ませながら、ダンジョン地下2階の最終部屋、ボス部屋に小走りで辿り着いた秋水は、軽い愚痴を吐きながら腕時計のボタンを押す。

 ピッ、と電子音をヘルメット越しに聞いてから、ふー、と深呼吸のように息を長くゆっくりと吐き出す。

 リュックサックは背負っていない。

 むしろ、そのリュックは辿り着いたボス部屋の中央に鎮座していた。


「あー、下手に格闘戦すると、プロテクターの方がダメになるっぽいのはどうしようもねぇ感じだなこれ……」


 最終的にため息になってしまった深呼吸で息を吐ききってから、秋水は右手のグローブを確認する。

 手の第3関節を守る硬質プロテクターは、ものの見事に粉砕されていた。完全に駄目になってしまっている。なるほど、硬質プラスチックでは駄目だと言うことか。しょんぼりである。


「チタンとかの方が良いのかね? お高いんだよなぁ」


 少し気落ちしながら、ボス部屋に置きっ放しにしていたリュックの傍に巨大バールを置いてから、秋水はゆっくりと伸びをする。

 深呼吸。

 弾んでいた息は、すっかりと整っていた。


「さて」


 そして、左の手首につけていた腕時計を、ちらりと見る。

 ストップウォッチモードであった腕時計の表示は、そのタイムを正確に表示していた。

 それを見て、ふー、と軽く息を吐く。


「だいたい20分か」


 ダンジョン地下2階、そこを1周した今回の時間であった。


 リセットボタンを発見したときは、1時間を越していたタイムであったのだが、ついにここまでタイムが縮まった。

 縮めてしまった。

 やり口は簡単である。

 リュックサックを置き去りにし、身体強化を掛けっぱなしで、最初の部屋から全戦、大した休憩なしでひたすら戦い抜けば、これくらいのタイムになるのだ。

 ミスがなければ、もはや余裕だ。

 そして今日は、ミスらしいミスもない。ライディンググローブのプロテクターが爆散したのはミスかもしれないが、秋水自身が怪我をするなどはしていない。

 全く、身体強化様々だ。




 なにせ現状、強化倍率は最大で110%なのだ。




 おかしい。

 ボスウサギを殺す前は25%程で、ボスウサギを殺したら一気に倍の50%に強化倍率が上がって驚いていたのだが、今では100%を超えている。


 いや、再び身体強化を習得した時点で、強化倍率は100%に達していたのだ。


 ボスウサギを討伐して2倍に跳ね上がり、魔法として再習得したらさらに2倍に跳ね上がる。倍々ゲームだろうか。

 そして角ウサギからの魔素を吸収の魔法で回収して、現在の110%の強化倍率に至っていた。そもそもが優秀な秋水の身体スペックが2倍になるとか、普通にイかれている。

 そんな身体強化をフルに使って、連戦で一気に戦い抜く。

 そうして、20分。

 魔素を吸収せずに全て放置していけば、10分くらいで終わっていたかもしれない。

 魔法として再習得した身体強化は、ほぼほぼ完璧に習熟出来たと考えて良いだろう。少なくとも、強化の調整失敗で自爆することはなくなった。

 タイムは上々。

 魔法も上々。

 気分も上々。

 なるほど。

 OKだ。


「間に合ったぜ……」


 安心したように、はー、と秋水は一息入れる。

 角ウサギとは、もう十分過ぎる程に戦った。1ヶ月も経っていないが、感謝の念しかない。

 タイムアタックに心残りはない。一方的に殺す弱い者イジメはもう沢山だ。

 急に再習得することになった新たな身体強化の魔法は、なんとかギリギリで使い熟せるようになった。

 強化倍率は時間を掛ければまだ上げられるだろうが、今で十分、心残りはない。

 気分はほっと一息、胸のつかえが取れたようだ。


 日付も変わり、本日は1月25日、金曜日だ。


 楽しい楽しい金曜日である。

 週末の金曜日。

 学校から帰ってきたら、大一番、最大の賭けが待っている。

 それまでに、色々な事柄にケリを付けることが出来て、一安心だ。

 これでもう、この地下2階での心残りは、ただ1つを除いて、なくなった。

 これならば、今日は覚悟をもって賭けに挑める。




 リセットボタンを、押せる。




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 律歌から教わる → ありがとうございます。

 紗綾音から教わる → くやしい。

 これが人徳と好感度の差。


 ちなみに、紗綾音は姉のせいで幼少期からロボアニメを見せられていて、そちらの方面にも不本意ながら明るい。

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