3章時点でのキャラ紹介 ※読み飛ばしOK

 脳内設定を置いているだけです。


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【棟区 秋水】(むねまち しゅうすい)


 筋肉系大柄強面主人公。ただし中学生。15歳。

 身長は190近い。頭の丸刈りを止めたらもう少し威圧感はなくなる、かもしれない。

 趣味はダンジョンアタックと筋トレ。


 筋トレによってめちゃくちゃマッシブな体をしているが、本人的には筋トレライトなエンジョイ勢だと思っている。残念ながら世間一般からすればガチ勢である。

 自分より高重量でトレーニングする人もいるし、と本人は軽く思っているが、それは世界的ランカーの上位勢との比較であり、秋水はまだ15歳である。また、その自分よりも高重量でトレーニングする人が、その高重量を何回何セットしているかは考えていない。

 元よりガチ勢中のガチ勢みたいな重量でトレーニングをしていたが、ダンジョンの恩恵により現在では普通に化け物レベルのトレーニング領域である。一般人は真似しちゃいけない。

 ちなみに筋トレが趣味なのは、筋肉が育つから趣味という感じではなく、正真正銘、筋トレが趣味、である。筋トレで最も過酷と言われる脚トレも嬉々として行う変態。


 対人関係にはやや奥手。他者からは否定や拒絶ばかりを受けて育ったので、他人に近寄りたくないのが本音。友達はゼロだが欲しいとも思っていないし、外見のせいで友達が出来るわけないと思っている。

 独りのときはラフな喋り方をしているが、基本的には誰に対しても敬語で接する。自身の凶悪な外見をちゃんと理解しているので、なるべく周りを怖がらせないようにという配慮である。

 しかし、身内など気を許している相手には、ノリの良いツッコミキャラ。わりと喋る方であり、年相応にそこそこ陽気な子である。

 ただ、その身内である父・母・妹は物語開始直前に、交通事故によりまとめて亡くなっている。

 現時点では叔母である鎬以外に、そういう喋り方で接する人はいない。


 年齢の割に老成した考え方を持っているのは、単に色々と諦めながら育ったという理由もあるが、そもそも両親と妹を亡くして間もないので喪失感が半端なく大きいからである。

 色々となくしてしまった心の隙間を、ダンジョンアタックで埋めている面がある。


 新年早々、家の庭にダンジョンを発見してしまった。

 殺されそうになったり殺したりするとテンションが上がるという、戦闘狂の一面がダンジョンで開花してしまう。

 殺すのが好きなのは、むしゃくしゃした気持ちが何処かにあるから。

 殺されても構わないと思うのは、自分だけが生き残ってしまったから。


 ダンジョンアタックには、武器として現在はコンクリートも砕ける防災用の巨大バールをメインとしながらも、通常のバールを複数本と使い分けしている。

 鉈と斧も使ってみたものの、現時点ではあまりお気に召していない様子。他には相手の動きを拘束する強靱なゴムネットがある。

 防具はバイク用の装備を着用しており、手足のプロテクターは攻撃用にも使える。




:裏話:

 本編中では描写する機会が全くないが、実は学校の成績はトップ勢であり、クラスで限れば学力1位である。叔母の教育。

 筋トレの重量は結構適当。いや、作者にとって100㎏より上は雲の上すぎて想像出来ないだけだけど……(;´д`)





【渡巻 律歌】(わたりまき りつか)


 コンビニの新人アルバイト。新人なのにワンオペさせられているが、普通にそれをこなせるくらいに優秀な人材。

 高校1年生。誕生日を迎えたばかりで、秋水より1つ年上。

 かなりの小柄。140㎝。140はある、一応、ギリギリ。夜に身長を測ったらどうなるか分からない。

 黒髪を腰まで伸ばしたロングヘア、は別にお洒落どうのこうのではなく、妹や母から綺麗だと褒められているから伸ばしているだけで、正直なところショートカットまでばっさり切りたいと思っている。


 秋水のクラスメイトである紗綾音の姉。

 趣味は機械弄りに工作。要はDIY。

 手先が非常に器用で、車やバイクのメンテナンス、家具の手作りに配管修理となんでもござれ。渡巻家の何でも屋である。

 機械系が大好きであり、ロボットアニメとか特撮物とかに熱中出来る、ある意味少年みたいな精神であり、要はオタク気質。

 現在は父親からもらったばかりの原付バイクに夢中。

 一方、おしゃれや可愛い物などには全くと言っていい程に興味が湧かず、いわゆる 『女の子らしい趣味』 とやらに疎かったせいで友達から変な目で見られていた時期があり、それがトラウマになっている。


 性格は大人しく控えめ。

 家族みんな大好きだが、特に妹が可愛くて仕方がない。いわゆるシスコン。

 自身の体格がかなりの小柄であることについては何とも思ってないが、背丈を妹に追い抜かされてから頭を撫でられなくなったのが地味に悲しい。


 秋水とは基本的にコンビニでの店員と客の間柄でしかない。

 怖い客が来たと最初は思っていたが、何だかんだと礼儀正しく、迷惑なこともせず、何なら絡んできた酔っ払いを追い払ってくれたので、怖い人ではないのかな? くらいには思っている。

 ただ、オタクな面を一切否定されずに受け入れ、そしてすぐに頼られたのは嬉しかった。

 恐らく、本人が思っている以上に、嬉しかった。



:裏話:

 40話、雪に足をとられて紗綾音の目の前ですっ転んでいるのはこの子。

 コンビニのバイトは3月いっぱいで辞めることが決まっている。

 工業高校には進学していない。





【渡巻 紗綾音】(わたりまき さやね)


 チワワ。

 秋水のクラスメイト。

 身長は155程。姉である律歌より背が高く、並ぶと紗綾音の方が姉に見られがち。長さは全然違うが、黒髪ストレートなのは姉とお揃い。

 明るいと言うべきか、精神的に幼いと言うべきか、脳天気と言うべきか。ノリが良いと言えば聞こえが良いが、やや短慮で自己中心的な気質がある。

 可愛い系。ただし、馬鹿な子ほど可愛い、が若干混じっている。結構なお洒落好き。

 体重を気にしている。


 秋水の強面具合に周りと同じく当初はビビっていたものの、現在ではすっかり慣れてしまい、平然と秋水にウザ絡みをするようになってしまった。中学がもう終わってしまうので、最後は仲良くなりたいという浅い思惑あり。

 基本的に何も考えないで絡んでいる。


 クラスのマスコット的存在で人気者。秋水がノリでチワワ扱いしたら、その当日にはクラスですっかりチワワ扱いが浸透してしまったので、多かれ少なかれクラスメイトからはそれに近い風に思われていた。

 基本的にアレコレ考えないでノリで生きているタイプ。不思議と他者と距離を詰めるのが上手く、同性異性年齢関係なく友達は多い。陰口を叩いていたことも普通に仲良くなって帰ってくる冗談みたいなタイプ。

 相手の立場になって物事を考えられる。

 恋愛的ないざこざを起こしそうな性格だが、男子とはボディタッチを控えたり名前呼びを控えたりと気を遣っていないわけではない。どれも姉や母からの教育の賜物で、本人としては、そんなに気を遣わんでも、と思っており、危機感は薄い。

 そもそも、性的に見られる、という自覚がない。


 結構なゲーム好き。主にRPGを好んでいる。言葉の端々から滲み出ており、本人も隠す気は全くない。

 学校の成績は若干難があるものの、友達と優秀な姉のおかげでテストでは中の上、総合成績では中の中くらいの成績を維持しているという、他力本願ながらも地味に結果を出せている。


 家族はみんな大好きだが、特に姉のことは大好き。いわゆるシスコン。


 なお、秋水からの好感度は低い。


 チワワ。



:裏話:

 実はプロット時点でのキャラ設定とは大きく逸脱してしまっている子。

 初期設定ではもうちょっと思慮深い面がある道化師みたいな役回りだったのに、登場する度に大きくキャラがあらぬ方向に進んで、現在では思慮の浅いお調子者みたいになってしまった。何故だ。

 クラスの空気を地獄に変えた45話の話は、本来であればもっと後で発生するべき話だったのだけど……正直扱いに困ってどうしようか悩んでいる(;´д`)





【竜泉寺 沙夜】(りゅうせんじ さよ)


 秋水のクラスメイト。秋水からは主に紗綾音の保護者(飼い主)だと思われている。

 紗綾音とは幼稚園からの付き合いがある腐れ縁。親友だと思っているが恥ずかしいから言えない系。

 紗綾音より少し背が高い。160ほど。


 実はがっつり金髪に染めたマイルドヤンキーである。


 言葉遣いが若干乱暴であったり、ビビり散らかしながらも秋水相手に頭を下げて紗綾音を回収したり、紗綾音が秋水に襲われそう(勘違い)になっていたときは体を張って止めに行ったり、一定の漢気があったのはヤンキー気質によるもの。

 実は過去に1度だけ喫煙経験もある。

 煙い、むせる、臭い、味覚が鈍るというリスクあるとか馬鹿じゃないのか、と1本をちょっと吸っただけで全部捨てた。

 ちなみに父のタバコであり、それ以降沙夜の父は強制的に禁煙させられている。家に帰ったらストックしていたタバコを何故か全部捨てられており、「こんなもん吸うな馬鹿。吸ったら2度と飯作らんからなクソ親父」と唐突に言われた父親は涙目であった。


 趣味は料理。中華料理は作り甲斐があるが、繊細な和食の料理はちょっと苦手。作るなら豪快にやりたい、というのは男の子の考え方である。そして家族からも好評なので調子に乗って沢山作る。腹一杯食えれば幸せだよな、というのも男の子の考え方である。

 なお食べ過ぎなのを自覚しており、体型管理に余念が無い。朝にジョギングをしたり体操したりと運動を欠かさないタイプ。

 ダイエットガチ勢。ただし運動オンリーで、栄養管理の面に関しては疎い。


 紗綾音のことはかなり大切に思っている。


 秋水には普通にビビっている。平気で突っ込んでいく紗綾音を回収するために秋水と接する機会は増えたが、それでも普通に怖い。悪い奴ではないんだろうな、とは思い始めているものの、それでも怖いものは怖い。背が高いし顔が怖いし声が怖いし。出来れば近寄りたくない。

 ただ、秋水からは紗綾音を回収してくれるので感謝されていて、地味に好感度は高め。

 秋水の家族が死んでいることをニュースで何となく察している。


 ちなみに、成績自体は優等生だが見た目がゴリゴリの不良であるものの、秋水の視点からあまり問題視されていないのは 『見た目は自分の方がヤバいから』 である。

 なお、クラスメイトからも、秋水に比べたら可愛いもの、という認識。



:裏話:

 紗綾音の設定と言うか性格が大きく変わってしまったので、実は第3章に入ってから唐突に生えてきた子。

 正確には40話で適当につけた紗綾音からのニックネームと、それに続いた41話で適当につけた名字から、急遽必要になってキャラが立ったという経緯があり、主要キャラの中で唯一、刀剣に関する言葉を一切含んでいない名前となってしまった。





【錦地 美寧】(にしきじ みねい)


 深夜のトレーニングジムに出没する女子高生。

 背丈は160ほど。明るい茶髪のセミロング。美人系。

 秋水からはギャル風味と思われているが、ジムでの芋いジャージ姿(かコート姿)しか知らないので、あくまでもギャル、風味。

 本人にその気は無いが、パーソナルスペースが極端に狭い、のは、ある意味で処世術だったのかもしれない。


 年相応かつ現代っ子らしく筋力はひ弱。

 運動神経そのものは優秀なので、ちゃんと教わればだいたいの筋トレは正しいフォームを習得出来るくらいに才能はある。

 ただし、座り姿勢の多い現代人の宿命らしく、背面の筋肉が総じて硬い。

 現在は背面の筋肉のストレッチと、背筋を意識して動かせるようになることが目標。

 秋水と出会った当時からフリーウエイトをばんばん行うという初心者らしからぬトレーニング内容であり、美寧自身もフリーウエイトでのトレーニングばかり興味がある様子だったため、秋水からはマシントレーニング否定派なのではという疑念を持たれていた。

 実際は、なんかマシンの方が難しそうで怖い、という謎の理由。独りぼっちでトレーニングをしていた弊害である。


 ちなみに、何故筋トレを始めようと思ったかは現状で謎。

 趣味が関係しているが……

 なお、微妙に筋トレに高重量を求めている節がある。


 家庭環境が悪い。

 3つ年上の姉がいたが、2年程前に死亡。

 以降は両親揃って家庭を顧みなくなったどころか互いに不倫しているという、仮面夫婦も良いところ。

 それ以前に、姉があまりにも優秀な子だったため、両親揃って姉ばかり溺愛し、昔から美寧自身は出来損ないのように扱われていた。

 また、両親以外からも常に優秀な姉と比べられて育ったため、明るく振る舞ってこそいるものの、実際にはかなり鬱屈した性格になってしまった。

 死んだ姉を含めて家族みんな大嫌い。

 姉と比べる奴は全員大嫌い。

 自分も嫌い。

 ただ、姉という分かり易い強敵がいたせいか、負けん気と向上心はかなり強い。


 トレーニングジムで出会った秋水の強面には早々に慣れた。適応力が高い。自身をレベルアップさせる手段があるならなんでも使おうという貪欲さが勝っている。

 とは言えど、鬼みたいなゴリマッチョでヤバそうな人、という認識はしているので、彼氏いますよー、変な目で見たら殺しますよー、と牽制程度には行っている。

 ちなみに彼氏はいない。いたことがない。そして彼氏いる設定を若干忘れている。

 秋水からは凄く才能がある筋トレ新人だと思われている。

 逆に言えば、それ以上にもそれ以下にも思われていない。

 なお、秋水を完全に大人だと勘違いしている模様。


 陽キャの仮面を被っただけの陰キャ。



:裏話:

 腹の中でムカついているときの作り笑いは、にへら。

 にへら、と笑っているときは、だいたいハラワタが煮えくり返っているか、心の中で無茶苦茶毒を吐いているときか。

 つまり、秋水くん相手にめちゃくちゃムカついている場面が何度かあった。





【棟区 鎬】(むねまち しのぎ)


 秋水の父親の妹。

 つまり叔母。23歳。

 秋水の父親よりも、秋水の方が年齢が近い。

 170㎝程と女性としては十分な身長ではあるのだが、190近い奴と比べると……


 他者からはっきりと明言されるレベルでの美人、かつモデルとしても理想的な体型。

 資産運用に対して明るく、それに関連した様々な知識が豊富な上、その知識を応用できるだけの頭の良さがある。

 ひたすらに働いて稼ぎ、更にその給料を運用して膨らませ、資産額だけで言えばこの年齢で既に富裕層に足を突っ込んでいるという、いわゆる金持ち。

 容姿・頭脳・資産、と各種高スペックでまとまった完璧超人のようなふざけた人物である。

 ただ、口を開くとその魅力が下がってしまうボケ担当。微妙に残念なタイプのため、一歩引いた位置からの観賞用。


 良く言えば仕事大好き、悪く言えば仕事中毒。高卒で就職して、会社によく寝泊まりするレベルでバリバリに働いて結果だけを叩き出すが、会社側は正直休んで欲しいと泣いている。

 好きなことにとことん集中するのは、基本的に秋水と同じ。


 本業で働き、さらには質屋 『栗形』 で土曜と日曜はバイトをすることになった。

 接客業などやったことないはずなのに、持ち前のスペックで普通に板に付いている。

 また、質屋 『栗形』 の営業改善にも取り組んでおり、どちらが店長か分からないくらいに経営に口を出すという無茶苦茶っぷりを見せている。さらにはその店長に経営学を含めた金融教育も平行して行っており、もはやアルバイトの範疇を超えている。

 秋水から流れてくるダンジョンのドロップアイテム、白銀のアンクレットを海外メインで売り込む計画を実行中。


 両親を早くに亡くしており、さらに物語開始直前に兄と義姉と姪を一気に亡くしている。現状、血縁者は秋水だけになってしまった。

 現在、秋水の保護者であるが、秋水とは一緒に暮らしていない、と言うか一緒に暮らすことを誘ってもばっさりと断られてしまっている。本心では一緒に暮らしたいと思っている、寂しいから。

 その秋水からは嫌いではないものの苦手意識を持たれている。それについては認識しているが、それでも唯一の血縁者である甥に対してはかなりの愛情を持っている。その愛情の種類は不明だが。


 祈織のことはかなり気に入っている。

 経営に関しては落第点も良いところだが、審美眼はちゃんとある点と素直である点は高評価。

 かつ、両親を亡くしても頑張って店を続けていたというのが、兄と義姉と姪を亡くしたばかりの鎬自身の心情にぶっ刺さった。


 酒は好きだが、酒癖が非常に悪い。

 酔っ払うと性的に非常にオープンになり、脱ぐわ触るわセクハラをかますわ発情するわ、とかなり碌でもない酔い方をする。

 過去に酔っ払って秋水との間に大失敗中の大失敗をぶちかまし、それについてはトラウマ気味である。

 それ以降、外ではほとんど酒を飲まないことにしていた。

 質屋 『栗形』 で飲むまでは。



:裏話:

 第2章でおかしな言動があった原因のほとんどが、家族を亡くしたばかりだったから。

 20話、「今は他人じゃない」 → 今では唯一の血縁者。

 20話、戸籍謄本 → 保護者になった証明でもある。その他諸々の書類を年末に用意出来ていたのに年明けまで渡さずグダグダしていたのは、そもそも死後手続きと精神的にとそれどころではなかったから。

 20話、秋水の進学について金を出す → 金を出すべき秋水の両親が死んだので。

 30話、家になかなか入らない → 秋水の家はそもそも鎬自身が育った家でもある。が、育ての親みたいな兄は死んだばかりである。

 30話、挨拶 → 仏壇に挨拶。それを邪魔しないために秋水はわざわざシャワーを浴びに行ってる。若干目の周りが赤かったのは。

 31話、邪悪な秋水 → 庭のテントに興味を持った鎬を強引に黙らせた手段は、亡くなったばかりの両親や妹の何か思い出の品を埋めている、と勘違いさせること。そもそもテントは秋水の父、鎬の兄が使っていたテントであった。そんな場所を茶化して入ってしまったのだと勘違いした鎬は、その後しばらく顔面蒼白で大人しくなっていた。人の心とかないんか。





【栗形 祈織】(くりがた いおり)


 質屋の店主。

 鎬と同じく23歳。

 身長は140㎝前半。秋水と会話すると首が痛いと思っている。

 スレンダー(好意的解釈)。童顔(好意的解釈)。若く見える(好意的解釈)。祈織自身は身長やら体型やらをかなり気にしている。


 最終学歴は高卒。両親が他界したため、大学を中退して店を継いだ。

 経営に関してはずぶの素人で、質屋は火の車の経営難だったが、鎬がアルバイトに入ったことにより僅かに経営が上向きかけている。現状では質屋のリフォームの費用と鎬を雇い入れた人件費で赤字のままだが、希望があるとないとでは大違いである。

 店の切り盛りは下手でも、質屋としての鑑定をする目は確か。

 暗算が速い、異常な程に。


 趣味はボディビルの鑑賞。ムキムキのマッチョが大好物。

 実は秋水の体を性的な目で見ている。しかし、その秋水の体がトドメとなって、現在は情緒がぶっ壊れてしまった。

 秋水からは厄介な叔母を押しつけてしまった感じで、純粋に申し訳ないという負い目がある。


 アルバイトとしてなんか勝手に入ってきた鎬に対してはかなり複雑な感情を抱いている。

 身長やら体型やらが正反対であり、見事に自分のコンプレックスを刺激してくる点は羨ましい前に妬ましい。顔面偏差値でも負けていると思っているので、同じ女としては太刀打ち出来ない気がしている。

 頭脳面では完全に劣っていると自覚していて、高学歴エリート様は良いよなぁ、と嫉ましい気持ちもある。なお、鎬は大学中退どころか高卒でそのまま就職したことは知らない。

 ネガティブな印象もあるが、フランクに接してくれる気安さと、店の経営方針に対しては確実に頼りに出来る点から、完全に嫌いにはなれない感じでもある。むしろ面倒見てくれるまであるので、申し訳なさもありつつ感謝もしている。

 が、鎬に酒を飲ませてしまい、結果として複雑な感情を性癖と情緒ごとまとめてひん曲げられた。酷い。


 男性経験0。

 女性経験1。



:裏話:

 色んな意味で酷いキャラ、かつ色んな意味で酷い目に遭っているキャラ、および作者が書いていて一番面白いキャラ。





【奈加護 目貫】(なかご めぬき)


 刃物を中心に販売している 『刃物屋』 の店員。

 40代の男性。180と背は高いが、痩せているのでひょろっとしたように見える。ゴボウとかマッチ棒とか陰口言われているタイプ。それは完全に悪口である。

 刃物は美術品。その中の最高傑作は日本刀。そんな趣味のちょっと危ない人。


 昔から刃物が好きで、刀鍛冶に成りたかった。

 紆余曲折あって今は 『刃物屋』 の店員をしているが、古参であり、実質的な副店長を任されている。

 なお、他の従業員からは舐められている。

 裏を返せばフレンドリーで慕われている。あと、わりとちゃんと頼りにされている。


 『刃物屋』 で取り扱っている商品に関しては熟知しており、取り扱っていない品についても様々な知識を持っているので、販売員として向いている。しかし、本人は刃物を研いだり修理したりする工房側に回りたがっているという、職に対して若干の不一致感がある。


 ゴキブリは勘弁してくれ。



:裏話:

 唐突に登場した感じのおじさんだが、実は第2章の時点ですでにキャラは固まっていた。

 秋水くんからの好感度で言えば、第3章終了時点では作中トップ。どうなってるの(;´Д`)





【名前について】


 メインキャラの名前は基本的に日本刀から由来している。

 棟区、渡巻、錦地、鎬、栗形、目貫、というメインキャラの名字や名前は、日本刀の部分名称から由来している。

 さや(紗綾音)、みね(美寧)、いおり(祈織)、なかご(奈加護)、は文字は違えど日本刀から由来した名前。

 秋水は「研ぎ澄まされた曇りのない刀」を意味している。


 ただし、竜泉寺 沙夜だけは当てはまらない。





【第3章は学校生活をメインにするはずだったんだけどなぁ……(´Д⊂】






【ダン・ジョンさん(仮)】

 架空の人物。誰だお前は。


 秋水の家にある庭の地下に広がる不思議なダンジョン。不思議なことが平然と起こる異世界のような空間。

 基本的には岩が剥き出しの洞窟だが、何故か壁面が適度に発光して明るい。

 1階はセーフエリア。秋水の秘密基地。モンスターは出現しない。

 2階以降よりも何故か○○が濃く充満していて、セーフエリアで寝ると4倍速で休息が可能。2時間睡眠が8時間睡眠と同等になる。

 また、水が噴き出している所がある。その水は、飲むと疲労回復、かければ傷が治る、という魔法のポーションである。


 2階以降は、各階層に特定のモンスターが闊歩しており、そのモンスターは別の階へは移動しない。モンスターを殺すと、一定時間後にリポップする。

 モンスターは○○で構成されており、血も肉も涙もない。表面を裂いたり砕いたりして内部の○○を一定以上消失すると活動を停止し、消滅する。生物的な部位ダメージが存在しないので、頭を潰すのと足を潰すのでは、潰した面積が同じであればダメージも同等という扱いになる。ただし足を潰せば行動に支障が出る。

 また、倒したモンスターからは一定の確率でドロップアイテムがある。基本的には装飾品で、武器や防具がドロップすることはない。装飾品でぶん殴れば武器になるかもしれないが。

 ほとんどゲーム。


・2階

 出現モンスター:角ウサギ

 ドロップアイテム:白銀のアンクレット

 ボスモンスター:ボスウサギ


・3階

 出現モンスター:不明

 ドロップアイテム:不明

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