69『キノコのお菓子ばかり食べている人に、タケノコのお菓子をお勧めするような心境』

 未明も未明にジムに訪れてみれば、美寧と鉢合わせて二人きりになってしまうのは、これで何回目であろうか。毎度のことで慣れてきてしまった感がある。

 さてやろうかな、と気合いを入れている美寧の方をちらりと見やれば、トレーニンググローブを装着し、秋水の隣にあるパワーラックからセーフティバーを外して、がちゃりとそれを床に置いた。

 セーフティ設定なし。

 バーベルを下から引き上げる系の種目か、もしくは自信過剰な自殺志願者か。

 微妙に高重量を求める感じがする美寧であっても、流石に後者ではないだろう。


「それで美寧さん、本日は何をなさるので?」


「ん? 昨日のリベンジだけど?」


 何となしに美寧に尋ねてみれば、特に気負うこともなくさらりと答えが返ってくる。

 ふぅん、と秋水は鼻を鳴らした。

 バーベルのベントオーバーロウか。

 昨日、最後までフォームを体得出来なかった種目である。

 気概があるなぁ、と秋水は感心しつつ、同時に、昨日の今日では流石に無理だろうな、と察してしまう。


 美寧が昨日、ベントオーバーロウを体得出来なかった原因は、単純に体が硬いから、である。


 それ自体はストレッチをして体を解していき、同時に背中の筋肉をきちんと動かせるようにさえしてしまえば、それで解決する話ではある。

 だがしかし、流石に1日で硬い関節が柔らかくなる、と言うのは無理がある。

 ヒップヒンジさえ問題なく出来るようになるならば、ベントオーバーロウはすぐにでも体得出来るだろう。それどころか、スクワットやベンチプレスに並ぶビッグ3の残りの1つ、デッドリフトも視野に入れられる。それにスクワットの亜種フォームだって一気に解禁されるし、怪我の予防の観点からも重要である。ヒップヒンジ1つで筋トレの幅が一気に広がるのは間違いない。

 美寧はチャレンジ精神旺盛ではあるものの、最低でも1週間はストレッチを頑張って、ハムストリングスを柔らかくした方が良い。


 とは言え、それは秋水が言う台詞ではなかった。


 別に秋水はトレーナーではないし、筋トレの種目は好きにやるのが一番だと思っている。

 種目が偏ろうと、重量を求めようと、それは個人の好みだ。

 筋トレをしているからと言って、全員が全員高ムキムキのマッチョになりたいわけではないだろうし、高重量を扱える力持ちになりたいわけでもないだろう。目標としているものは人それぞれだ。

 美寧には美寧の目標があるのだろうし、それを知らない秋水がごちゃごちゃ横から言うのは筋が違うってものである。指示厨は嫌いだ。

 でもなぁ、と秋水は考え込んでしまった。


「あ、今日は独りで頑張るから大丈夫だよ」


「そうですか?」


「うん、先生は先生で筋トレ頑張って、ってなんか重量ヤバいくらい増えてるじゃんね!?」


 うーん、と考えてしまった秋水に何かを思ったのか、美寧は筋トレ講習必要なしと言いかけてから、秋水の後ろにあるバーベルを見て目を剥いてしまった。

 はて、と秋水は美寧の視線の先を辿るように一度振り向いてから、ああ、と納得する。

 秋水の後ろには総合計180㎏のバーベル。

 美寧がウォーミングアップに行く前に行っていたベンチプレスは、ダンジョンを発見する前に行っていた定番重量の総合計120㎏で行っていたのだった。

 その段階で、すげぇ、となっていたのに、ウォーミングアップから帰ってきたらその重量は5割増しである。そりゃ驚くだろう。

 だが安心して欲しい。これに関しては秋水だって驚いている。

 絶対筋肉細くなっちまったわ、と思って確かめに来たら、実は筋肉減っていないどころか、まさかの筋力増えているオチだったのだ。その事実に秋水だってビックリだし、ポーションの脂肪強制燃焼疑惑が出てきたことにガッカリしているところであった。

 脂肪強制燃焼。

 ふっと浮かんだそのパワーワードに、秋水のテンションがちょっと下がった。


「ええ、まあ」


「こ、これがガチ勢……」


 テンションが下がって少し淡泊になってしまった返しが、まるで60㎏増加なんて大したことがない、と言っているように美寧は受け止めてしまい、思わずごくりと喉を鳴らす。

 誤解である。


「よ、よーし、私もベントオーバー頑張るぞー……」


「ヒップヒンジは大丈夫ですか?」


「まだ硬いでーす。やると太ももピキちゃんでーす」


「…………ふむ」


 震える声で気合いを入れ直す美寧は、どうやらまだまだハムストリングスなどが硬い様子。

 まあ、当然か。

 1日で硬くなっている筋肉が柔らかくなるならば、リハビリ施設なんて存在しない。

 その状態でベントオーバーロウか。

 流石にバーベルの棒だけの20㎏で、いきなり怪我をすることはない、とは思いたいのだが、腰へのダメージはボディブローのようにじわじわ効いてくるものであるし、硬い筋肉に負荷を掛ければ当然肉離れのリスクはつきまとう。

 いや、ハムストリングスが硬いと言っても、普通のスクワットはなんとか出来るくらいの伸縮性はあるのだ。デスクワークばかりで完全なる運動不足の現代人らしい中高年が、いきなりバーベルベントオーバーロウをぶちかますのとは、そもそもリスク幅が違いすぎる。

 だがしかし、トレーニンググローブを着けているところ悪いのだが、引っ張る系の種目をするならパワーグリップの方が適切だし、腰を護るためにトレーニングベルトを着用して欲しい。トレーニングギアは上級者が着けるようなイメージなのかもしれないが、実際にはフォームをちゃんと体得出来ていない初心者の方がトレーニングギアを身につけて欲しい。

 いやいや、トレーニングベルトは貸し出し品がこのジムに置いてあるが、パワーグリップは個人で買ったのを持ってくるしかない。これは言っても仕方のないことだろう。

 などなど、他人のことであるのに秋水は色々と考えてしまう。


 いけないいけない。


 喋るようにはなっているし筋トレ同士だとは思っているがが、基本的に美寧との関係は赤の他人でしかない。

 過剰な心配は、それこそ余計なお節介でしかない。

 そもそもジムにおいて初心者の女子高生に絡む男とか最悪だ。いや、ジムにおいて、どころの話じゃなく普通に最悪だ。

 これは初めて美寧に会ったときにも思ったことである。

 初心を忘れてはいけない。親しき仲にも礼儀は必要なのだ。


「あー、ときに1つ、つまらない質問をしても宜しいでしょうか」


 と、思いつつ、秋水は口を開いていた。

 親しい、と言うほど美寧と仲が良くなっているとは思っていないし、他人の域から出てないだろうとは思っているものの、軽く質問するくらいはセーフであろう、という判断である。

 まあ、あくまでも質問だ。

 聞いてみるだけはタダだろう。


「え? スリーサイズとかは流石にヤだけど?」


「いえ、あの、ベントオーバーロウ以外の背中の種目はしないのかな、と」


 美寧の冗談を軽く受け流しつつ、秋水は遠回しに聞くことにした。

 下に置いたバーベルを上げ下げするバーベルベントオーバーロウ以外にも、背中の筋トレ種目は多数ある。

 その中には、体の硬さや怪我の問題やら、そういう秋水が心配していることを全て解決してくれている種目だって存在している。

 存在、は、している。

 している、のだが。

 いや、あくまでも、筋トレの種目は本人が好きにやるのが一番だ、とは考えている。

 だから、トレーナーでもなんでもない秋水が、この種目をやりましょう、と美寧にお勧めするのはお門違い、かつ、あまりにも無責任である。


 それにそもそも、その種目のジャンルはは、ぶっちゃけ人にお勧めする場合に気を遣うジャンルの種目なのだ。


 返答によっては言葉を選ばないとな、と秋水は頭の片隅で考えていると、秋水からの質問を聞いた美寧の反応は、あまり芳しいものではなかった。


「む」


 眉を、きゅっと顰められた。

 それは反射的なような一瞬のものであり、しかしながら、それを秋水ははっきり認識してしまった。

 顰められたそれはすぐに戻され、にへら、と美寧は笑みを浮かべる。

 作り笑いだ。




「え? なに? それ、お前には無理だ、とか釘刺す感じ?」




 あ、やべ。

 人の心情の機微に疎い秋水であっても、自分が美寧の何かしらの地雷を踏み抜いたのが分かった。

 にへら、と笑顔であるハズなのに、目がちっとも笑っていない。何処か薄暗さすら感じる目をしていらっしゃる。


「あー、いえ、そういうわけでは……」


 思わず否定をかけようとしたが、確かに自分は 『ベントオーバーロウはまだ無理じゃね?』 と思っているので、否定するのは筋が通らなくなってしまう。

 続く言葉を止めてしまった秋水に対し、作り笑いを浮かべていた美寧の目が若干鋭くなった。

 美人が睨むと怖い。


「なに先生? 随分もごもご言うじゃん」


「申し訳ありません、そのですね……」


 何処か口調にも刺々しさが出てきた美寧に、なんと言ったものかと秋水はそれこそ口籠もってしまう。

 確かに、チャレンジ精神旺盛な美寧に対して、そのやる気を削ぐような質問をしてしまったかもしれない。わざわざ再チャレンジでやって来た人に、他のをしないのか、みたいな発言は問題があった。これは秋水が言葉選びを完全に間違えてしまったようである。

 しまった。遠回しな聞き方を、するべきではなかった。

 失敗したなと反省していると、美寧は軽く口を尖らせてから、自分を落ち着かせるように深呼吸を1つ。


「はぁ……ま、別にあれに拘ってるわけじゃないけどね。今日は悔しいからただのリベンジってだけだし」


「ああ、そうなのですか」


「でも、他の背中って言うと、デットリフト、だっけ?」


「そうですね」


「あれもヒップヒンジ出来ないと、ってやつだよね?」


「……そうですね」


 正解である。

 よく勉強している。

 ヒップヒンジを知らなかった昨日の今日で、その情報を把握しているとは。

 筋トレのビッグ3であるデッドリフトは、先に秋水が考えていた通りヒップヒンジが問題なく出来るようになってからでなくては、腰やら尻やら膝やら背中やらがあっという間にやられてしまう。

 デッドリフトの難易度としては、ベントオーバーロウよりずっと上であり、フォームのミスに対して体に入るダメージ量はかなりデカい。トレーナーによっては、そもそもデッドリフトはやらない方が良い筋トレ、と位置付ける人もいるくらいの種目である。

 しかし違う、秋水が言いたいのはそれではない。

 そのジャンルの、種目ではない。


「自重だと懸垂とかだろうけど、あっちの方が難易度高いよね?」


「そうですね」


「あとはダンベルは……ごめん、種目が分かんない」


「そうですか」


 次に出てくるのがダンベルか。

 秋水は思わず微妙な顔をしてしまった。

 質問の言葉を間違えたみたいだが、質問の内容そのものが間違えてしまったかもしれない。


 美寧がやりたいと言ってくる筋トレは、どれもバーベルか、ダンベルか、もしくは自重で行う筋トレである。


 まあ、正直、嫌な予感はしていたのだ。

 いや、嫌な予感、という言い方は良くないか。

 美寧は 『そっち側の主義』 なのかもしれないな、とは、前から思っていたのだ。

 遠回しにそれについて聞いてみたかったのだが、どうにもこうにも質問しようとしたこと自体が間違いだった。




「で、先生、なに?」




 美寧選手、さらに圧力を掛けてくる。

 先の深呼吸でイラッときた感じを静めようとはしてくれているらしいが、それでも美寧の言葉からはトゲが見え隠れしている感じだ。気のせいか、目の薄暗さもドロリと深くなっているように感じる。

 あれか、美寧は負けん気が強いタイプか。

 妹と一緒だ。

 だとしたら、ベントオーバーロウ以外の背中の種目はしないのか、という言い方は駄目だった。妹に対して同じ感じの聞き方をしたら、絶対にブチ切れて意固地になってしまっていただろう。

 やはりコミュニケーションは苦手だ。


「随分言い辛そうだけど、はっきり言ってくれた方が、私は嬉しいかなー、って思うよ?」


「……えっと」


 言葉は明るく。

 口調はキツく。

 たぶん、本来の美寧の気質からすると、随分と抑えてくれているのであろうことを認識しつつ、これは駄目だ、と秋水は諦めることにした。

 やはり遠回しは駄目である。

 ストレートに聞くしかない。

 美寧だってはっきり言ってくれと言っている。

 観念して秋水は口を開くことにした。


「……あくまで、1つの提案として聞いて下さい」


「はぁ……」


「あくまでです。あくまで提案です。それ以上の意味がない点には、留意して頂けると助かります」


「めっちゃ予防線張るじゃんね」


 わりと意気地がなかった。

 いや、聞き辛いのだ。聞き辛い質問なのだ、これ。

 それに、美寧はどうやら 『そっち側の主義』 である可能性が高いから、今から口にする言葉が美寧の逆鱗に触れるかもしれないと思うと、予防線だって分厚く張りたくなると言うものである。秋水だって好きで火に油を注ぎたくはないのだ。

 質問と言うよりは、あくまでも提案、という形を取りながら、秋水は一拍置き、ようやく本題に入る。

 まあ、本題と言ってもたった一言で。




「ラットプルダウンをやってみては、いかがですか?」




 これである。

 いや、自分が他人に筋トレ種目を提案する立場じゃない一般人でしかないのは重々承知している。


 それに付け加え、美寧が最初から一貫してフリーウエイトの筋トレしか行ってないのも、重々承知している。


 初めて美寧に出会ったときも、初心者っぽい女子だから有酸素運動を中心とするだろう、とか思っていたのに、当たり前のようにバーベルのあるパワーラックに来たものだから驚いた記憶がある。

 まさか若い女の子が、こんな夜中のコンビニジムで、有酸素運動どころかマシントレーニングですらなく、初心者が敬遠しがちのフリーウエイトというガチの筋力トレーニングのエリアに来るとは。

 確か、そんな風に思った。

 その時点では、とんでもないフォームでスクワットをしていたのだが、そのスクワットは間違いなくバーベルを担いでいた。

 そして、色々と縁があって筋トレを教えるという関係にこそなったが、美寧がやりたいと言ってくる筋トレは、全てフリーウエイトの筋トレであった。

 だから、秋水はうっすらと察して、そしてそれは口には出さなかった。




 あ、この人、マシントレーニングが大嫌いなタイプの人かも、と。




「うん?」


「あくまで提案です」


 再び美寧がきゅっと眉を顰めたのを目敏く見つけ、秋水は即座に予防線を張り直した。

 あぶねぇ。

 妹のように美寧がキレ散らかすとは考えたくないが、念には念を入れておく。

 やはりではあるが、美寧の反応は芳しくない。

 いるいる。

 いるのだ。

 筋トレ民の中には、極々少数ながら、いるのだ。


 マシントレーニングに親でも殺されたのかと思うくらいの、フリーウエイト至上主義みたいな筋トレ民が。


 フリーウエイトこそ最強。フリーウエイトこそ筋トレ。

 そしてマシントレーニングは邪道。

 なんでやねん。

 思わず関西弁のツッコミが出て来るレベルの思想である。

 だが、いるのだ。

 秋水には理解出来ないが、そういうマシントレーニングが大嫌いな方々が、実際にいるのだ。

 だから、美寧はそちら側の人間なのか、と薄々思っていたのだ。

 そして今、その地雷原で秋水はタップダンスを踊る羽目になっている。


「美寧さんは全くマシントレーニングをしないな、と、ふと少々僅かばかりにちらりとだけ思っただけです。ただラットプルダウンはケーブルなので、マシンともフリーウェイトとも言えない立ち位置ですから、一応お勧めしてみようかと思っただけです。他意はありません」


「……えーっと」


「ケーブルマシンもなかなか悪くはないと思いますよ。負荷が最後まで抜けないように出来るので、ストレッチが掛けやすいという利点があります。ただやはり、筋トレはその人の主義主張に好みがありますから、マシントレーニング否定派の気持ちも十分に汲めます。大丈夫です。フリーウェイトの種目で頑張りましょう、はい」


「めっちゃ喋るじゃんね」


 早く話を切り上げたいからだよ。

 どこか呆れたような美寧に対し、秋水の背中には嫌な感じの汗が噴き出している。


「いや、そもそもなんだけどさ先生」


「はい、私もフリーウェイトが好みです」


「や、そうじゃなくって先生」


 諦め悪くフリーウエイトをよいしょする秋水に、どことなく美寧はバツが悪そうな顔をする。




「らっとぷるだうん……って、なに?」




 どうやら、根本的に秋水は勘違いをしていたようである。




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:本編で説明されることがないであろう内容:


・フリーウエイトトレーニング

 ダンベルやバーベルを使い、重量(ウエイト)を様々な方向(フリー)に動かすことが出来るトレーニング。

 色々な部位の筋肉を少ない器具で鍛えることが出来る。自宅でも気軽に出来る。効率が良い。

 ただし、怪我を防ぐため、もしくはちゃんと筋肉に効かせるためには、ある程度の知識を求められる。


・マシントレーニング

 専用のマシンを使い、座ったり背中や胸を押しつけたりして体を固定して、単一方向に重量を動かすトレーニング。

 初心者でも簡単に行え、怪我のリスクはフリーウエイトに比べて低い。特定の部位を集中的に鍛えられる。

 ただし、1つのマシンでは特定の部位以外は鍛えられない。体幹やインナーのトレーニングが苦手。専用のマシンがだいたい大きいので、自宅に設置するにはハードルが高い。


・フリーウエイト VS マシントレーニング

 不毛な争い(;´Д`)

 どちらにもメリット・デメリットがある。

 似たような争いで、「自重派 VS 重量派」「高重量低回転派 VS 低重量高回転派」「全身法派 VS 分割法派」「追い込む派 VS 追い込まない派」 などがある。やめて争わないで(;´Д`)


・錦地 美寧

 じつは反骨精神強めの負けず嫌い。

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