279 帝国四天王ドミトリー2
俺は人のいないところまで飛んで周囲が何もないところで地上に降りたった。
ドミトリーは俺を追いかけてついてきていた。
俺:「この辺で闘うぶんには住民に被害は出ないでしょう。ここでいいですか?ドミトリーさん」
ドミトリー:「まさか本当に逃げずに戦おうとするなんて思いもしなかったな。逃げられたと思ったのにな。」
俺:「俺もできれば戦わずに済ませたかったですよ。貴方みたいな人とはね。」
ドミトリー:「済まんな、これも帝国のためなんでね。」
俺:「帝国のため?皇帝のためでしょ、戦争好きの迷惑皇帝のため。帝国の人民のためでは決してない。」
ドミトリー:「難しいことはわからんが、貴様がいると帝国の兵がたくさん死ぬ事になるのでな。」
俺:「それも違いますよ。俺は攻めてきた軍以外は戦ったことはない。自分の仲間を守っただけさ。帝国の兵が死んだのは戦好きの皇帝が王国を攻めたせいだよ。だから俺はロビゴの城を攻めた時だって住民が逃げるのを待ってから攻めたくらいだからね。」
ドミトリー:「だがこれからは違うかもしれない。君のおおきすぎるちからはきけんすぎる。」
俺:「どうでもいいけれど、あきらめて帰ってもらえるとありがたいね。でないと貴方と闘わねばならないからね。」
ドミトリー:「もう話すことはないのさ、王国侵略は皇帝の命なのでね。俺は君を殺さねば帝国に戻れない。」
俺:「なら戻らなければいいだけさ、どこでだって生きてはいけるんだからね。」
ドミトリー:「うるさい、では闘いを始めようか。」
背中の大剣を抜くドミトリー。
俺は常時発動しているシールドの他にスペシャルシールドも三重に発動する。
ドミトリーは大剣で俺に斬りかかるがスペシャルシールドに阻まれてそのシールドを破るのに蓮撃を出しているがわりきれていない。
俺:「そろそろこちらからも攻撃させてもらいましょうか。アイアンバレット!」
幾多の鉄の弾丸がドミトリーを襲った。
ドミトリーは大剣を振ってアイアンバレットを叩き落としている。だが全てを叩き落とすことはできず少なからず被弾して血を流していた。
俺:「まだやりますか?」
ドミトリー:「戦いはこれからさ。」
ドミトリーが赤い光を発し全身が一回りいや二回り大きくそして筋肉が吹くれあがる。
ドミトリー:「バーサーーーーーク!」
ドミトリーの叫びが響く。
大剣を振り回し俺のスペシャルシールドがバキバキと破られ始めた、
オット危ない危ない俺は空を飛びバーサーカー化したドミトリーと距離をとった。
上空に逃れて距離を取る俺に向かってドミトリーはジャンプして追いすがり大剣を叩き込もうとする。
ガツンという音と共に奴の大剣を受けた俺は吹っ飛ばされ地面に叩き落とされるた。
三重のシールドとアダムタイトの鎧のおかげでダメージは大したことはないが、ドミトリーの畳み掛けるような次の攻撃が迫っていた。
俺はすぐさま後方に飛び上がりながらアイアンバレットで応戦した。
俺のいた辺りに奴の大剣が空を切って地にめり込んだ。奴はアイアンバレットを受けながらもダメージは少ない。攻撃力も防御力もスピードも跳ね上がっているようだ。
俺:「フン!やゆものだな。 だが少しずつ削ればいいし、バーサーク化している時間には限りがあるはずだろう。飛行機がタンクに負けることはまずないね。」俺は再びまいあがる。そしてブラックファイヤーをとなえた。
ドミトリーの両手両足に黒い炎が現れドミトリーはたおれこむ。
勝負はついたのではないかな?ここからまだ闘いを続けると?
俺は上空からドミトリーの様子を眺めながらバーサーク化がとけるのをまった。
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