184 1人の山籠り
最近は山裾で3人が狩をして俺だけが山に登っている。
ファイヤーイーグルの狩り方を見て、エンビー1人を山に置いてゆくことに危険を感じたからだ。俺の話をエンビーは素直に受け入れた。
タックドラス師匠の言っていたとうり、結局は一人で山籠りするようになった。
ワープドアのせいで籠ると言っても直ぐに行き来できるけれど。
俺はもっと奥に行くつもりだ。奥にはドラゴンもいると聞く。
ファイヤーイーグルを奇襲では狩っているとは言え、正々堂々戦って勝っているわけではない。
こちらが奇襲を受ければ殺されるのは俺の方だ。
そういう意味で、索敵、シールド、マジックリフレクション、身体強化系の常時発動は必然だ。
隠密、ステルスも狩の時は常時発動で良い。
俺の魔力量とその回復量ならこれらを常時発動してもさしたる負担にはならない。
1日で全回復が自然回復力だけで4回することを考えれば、8時間で11000回復、
つまり1時間で1400弱の魔力回復量が有るということだから。
つまり相当な防御魔法を常時発動していても魔力量は減らないという事だ。
だから常時発動した方が安全でしかも魔石の成長にも役だつということだ。
大鳥型魔獣を相手にし出して、俺は常時発動を余儀なくされたし、逆にそれによって自分の魔力回復量の威力を気付かされた。それからというもの常に常時発動している。
ファイヤーイーグルの影をとらえた俺は、今度はステルスと隠密無しで挑んでみた。
自分の力を確かめたい気持ちがそうさせたのだ。
ファイヤーイーグルは俺に気づくとファイヤーボールを撃ってきた。
まずは遠距離攻撃の攻防だ。
俺はスペシャルシールドの盾を展開して防御しながらアイアンバレットで反撃だ。
飛んで逃れるファイヤーイーグル。
高速飛行の空中戦が展開する。
しかし俺の攻撃に傷付き弱っていくファイヤーイーグルと攻撃を受け付けない俺の力の差は段々開いてゆく。
最終的には防御力に勝る俺の勝利に終わった。
そうした空中戦を3〜4日繰り返して、俺はサンダーホークとファイヤーイーグルの狩りは卒業してもいいと考えるようになった。
次のステップに入るため、偵察モード(ステルス、隠密)で別の魔獣を探した。
そして東の奥地にグリフォンを発見した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます