183 リザトルの大望
ファイヤーイーグル2 、 サンダーホーク1、ワイバーン1、今日の獲物だ。
リザトルさんに報告しにギルマスの部屋へ行く。
俺:「リザトルさん、狩ってきましたよ。ファイヤーイーグル。」
デスクで何やら書類に目を通していたリザトルが手を止め俺の方を向く。
リザトルさん、字が読めたんだ、、ギルマスともなると字は読めないと務まらないか。
リザトル: 「アグル、今なんて言った、ファイヤーイーグルって言ったか?」
俺: 「ファイヤーイーグルを狩ってきましたよ。」
俺はもう一度繰り返した。
リザトルは席を立つとドアの方に。
リザトル: 「解体所に行くぞ、卸してくれるんだろう!」
俺: 「は、はい。そのつもりですけど。」
解体所に急ぐリザトルに俺は付き従った。
解体所に着くと解体職人を呼びながら、リザトルは「ここに出してくれ」と俺にうながす。
俺は言われた場所に今日の獲物を置いた。
リザトル: 「ファイヤーイーグルが2も サンダーホークとワイバーンが1ずつか
しかもコイツは傷が少ないな、、、一撃か?」
俺: 「はい、コツをつかんだかもしれません。気づかれる前に急所をグサリと。
まともにやりあうのは厳しいですからね!」
リザトル: 「そうか、この方が良い剥製ができるぞ。うん、これは素晴らしい。」
俺: 「剥製って、そんなに欲しいですか?」
リザトル: 「剥製は物によっては貴族が凄く欲しがるだろうな。
特に珍しい魔獣は高値で売れる。
だがこれは売らんよ。
まずゴーモリンに魔獣パークを作るための剥製を揃えるんだ。
そこの目玉にサンダーホークとファイヤーイーグルはなる事間違い無い。
ワイバーンだって他で見る事は珍しいんだ。
ここに国中から見にくる人が増えてゴーモリンが栄える。
そういうもののために使うんだ。」
俺: 「流石は師匠ですね。俺の狩ってきたものが
リザトルさんの目的のためになるならもっともっと狩って来ますよ。」
リザトル: 「頼むぞ、 アグル。 みんなでゴーモリンを栄えさせよう。」
俺: 「はい!」
流石はリザトルさんだと改めて見直すのだった。
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