魔法のプレゼント2

エンビー: 「ねえ、アグル、どうして君はそんなに魔力量が大きいの?」


俺: 「賢者の石が育ったからだよ。たくさん魔力を吸収したり、


   知識を蓄えたりすると、賢者の石は育つのさ」


エンビー: 「じゃあ、私もアグルのようになれるのね」


俺: 「もちろんさ、たくさん魔法を使って、減った魔力が元に戻る分だけ


   魔力を魔力の経験値を得たことになるんだ。」


エンビー: 「じゃ、魔法をたくさん使えばいいのね、」


俺: 「今から魔法、うちに行くかい?ボス部屋に行って連射してこようよ。」


エンビーは、コクンと頷いた。


俺たち2人はドアをつかってボス部屋の前へ、そしてボス部屋に入って魔法の連射。


魔力を使い尽くしたエンビーにまた魔力供給をしてあげる。


エンビー: 「少しずつ入れてね、意識が真っ白になっちゃうから」


俺: 「うん、少しずつ入れれば大丈夫なんだね。」


エンビーは頷いた。


3つのボス部屋を回って、3回魔力供給を行なった。


だいぶ普通の表情で魔力供給を終えられるようになった。


エンビー: 「アグル、だいぶ上手に入れられるようになったわよ。」


俺: 「少しずつ入れるのが結構難しいんだよ。魔力のコントロールがね、


   エンビーのおかげでだいぶ完成したね、この魔法。」


エンビー: 「私のための魔法だもの、仕方がないわよ。お腹タポタポよりいいしね。」


俺は思わずまたエンビーを抱き寄せて、キスをした。


エンビーは今では元気一杯という感じだった。


俺:「エンビー、それとね、この前話した空飛ぶ魔法、


  一緒に空飛べるように練習したんだ。


  一緒に飛ばないかい?」


エンビー: 「嬉しいわ!夜空を飛ぶのね、ロマンチックだは。」


俺たちはドアをつかって外に出ると、手を繋いだ。


俺: 「行くよエンビー」


エンビー: 「うん」


俺: 「フライ!」


2人の体がふわりと浮かぶ。


ゆっくりと上へ、上へ、


俺はエンビーの顔を見る。


エンビーも俺のことを見ていた。


かなり空の上に登り、今度は横に。


しっかりと手を握ってエンビーを連れて行く。


空中の散歩、、、下を見れば向こうにゴーモリンの町。


遠くを見れば、アレはソルトビルの明かりかしら。


上を見れば、夜空には大きく明るい月と小さな星が光っていた。


しばらくエンビーを連れて飛び回ったのちにゴーモリンに降りたつ。


俺: 「どうだった。」


エンビー: 「楽しかったし、綺麗だったわ。」


エンビーは俺の首に抱きつくと


エンビー: 「ありがとう、アグル、とても素敵だった。」


エンビーの甘い香りと胸の感触、俺はエンビーの背中を抱きしめた。


ドアでエンビーを部屋の中に送り、ドアで自分の部屋に戻る。


部屋と部屋がワープドアでつながっててもいいよね。



翌日またダンジョン31階層に、


アポン、アゴンに新魔法(魔力供給)をお披露目。


魔力残量を気にせず闘える。


アゴン: 「いつの間のこんな魔法できるようになったんだよ。」


俺: 「昨日、あれから練習したんだ。 エンビーに手伝ってもらってね。」


アポン: 「それでね昨日は、、、、そうか、、そうなんだね」


エンビー: 「ナニヨ、、、、いいでしょう」


アポン: 「もちろんさ。良いことだよね、アゴン」


アゴン: 「良いことだぜ、仲良くやれよ」


なんとなく、2人公認の中になったらしい。


俺: 「ありがとう」


エンビー: 「さっさと行くわよ」



昨日と同じように交互に狩りをしながら進む。


昨日より闘いに余裕が出て来ている。


31階層を踏破し、32階層へ下りてゆく。


32階層では時々イエロースパイダーが2匹で現れる事がある。


その時は俺が参戦して1匹を受け持つ。


賢者の杖剣で微塵切りにしちゃうんだけどね。


アポン: 「その剣 凄い切れ味だよね、羨ましいよ。」


アゴン: 「本当だよな。」


俺: 「魔力を込めればこめるほど切れ味が増すんだ。斬撃を飛ばしたり、


   刀身を魔力の刀身を伸ばしたりできるんだぜ」


エンビー: 「凄い剣なのね、あ、杖か?」


俺: 「賢者の杖、 この杖は俺をだけを持ち主と認め


   て俺と一緒に成長していく杖なんだよ。


   俺の思うような形にかわりながらね。」


アポン: 「2回形を変えたよね。


     僕の賢者の杖はもう形が変わったりしないんでしょ。」


俺: 「残念だけど、アレはもう他の誰かを持ち主と認めて


   その人と共に成長しちゃったものだから、その人の魔力でないと


   成長しないはずだよ。」


エンビー: 「何度も魔力を込めているうちに成長するのね」


俺: 「そうだよ。俺が剣と両用できれは良いと思いながら使ってたから


   こいつは俺の気持ちが伝わるみたいにこういう形になったんだ。」


アポン: 「一心同体って言うか、アグルの一部みたいだね」


俺: 「その通りさ、これを手に入れられたことは凄いラッキーだったよ。」


アポン: 「それも格安でね!」


俺は頷いた。


エンビー: 「どこで手に入れたの?格安ってことは何処かのお店ってことよね?」


アゴン: 「サンジェルスの店さ」


エンビー: 「私も欲しいなあ、賢者の杖」


アポン: 「僕と同じ誰かの賢者の杖ならまだ有ったけど、


     持ち主を決めてない杖はなかったし、


     相当な魔力量が無いと認めてもらえないんだよね?アグル」


俺: 「うん、俺も初めは認めてもらえなかったからね。


   認めてくれた時に吸われた魔力量は半端無かったよ。」


エンビー: 「じゃあ、魔力量が増えないと、、認めてもらえないのね」


俺: 「俺の杖くらいに育った杖をサンジェルスさんの所に売ってたけど、


   まだ売れ残ってるかな?」


アゴン: 「そんなに客が多い訳じゃねーし、タケー杖だから、


     まだ売ってるんじゃねーかな。」


アポン: 「買っておいた方が良いよ、魔法の威力がぐんと増すから。」


アゴン: 「久しぶりに買いに行ってみるか」


アポン: 「久しぶり、、、、、、にね」


俺: 「そうだね、久しぶりに行ってみよう。エンビーは初めてだしね」


エンビー: 「うん、行きたいわ」


アゴン: 「きりもいいから 今日はここで帰って 買い物に行こうぜ」


俺たちはここで切り上げることにした。

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