後仕末と買い物と

ノモマのダンジョンの事を、リザトルに話し、第30階層までの地図を作って渡した。


そこに出る魔物の事も、宝部屋の宝も、描いて有る地図だ。


そしてノモマと言う縛られた魔物の事を報告した。


解き放つべきではないと言う意見もした。


そのためダンジョン自体を非公開にしておいた方が安全だという提案もした。


リザトルには、協議して対処すると返事をされた。


後のことはリザトルに全て任せれば良いと思った。


「明日からどうする?」アポン


「さてどうするかなあ、 鎧と盾を試してーとは思うんだよなあ。」アゴン


「イカズチの杖は、俺とアポンとエンビーで良いんだよね、アゴン」俺


「良いぜ、俺は杖は使わんからな。」アゴン


「エンビーは、杖だけになっちゃうけど良いのかな?」俺


「鎧も盾も使えないから仕方ないわね、それで良いわよ。」エンビー


「じゃ、エンビーに何か装備、服とか?店で買ってあげようよ。」俺


「そのくらいはしてあげないと、不公平になっちゃうよね。」アポン


「魔法か何かの防御がかかったローブとか服とか?」俺


「ビキニの鎧なんかいいんじゃないか?」アゴン


「そんなもの着るわけないでしょ。バカなの!」エンビーが怒った。


「冗談、冗談、、、」アゴン


「でもゴーモリンだと売ってないかもね?」アポン


「ドア、ソルトビルに設置してないの?エンビー」俺


「あるけど、遠すぎて繋がらないわよ。どれだけ魔力がいると思うの、馬鹿なの!」エンビー


「距離と魔力量に関係があるんだ?」俺


「そうよ、多分ね!」エンビー


「それにしては、魔力減らない気がするけど?」俺


「よくわからないわよ、そんな事。」エンビー


「そ、そうだよね、、、ハハ」俺


「アラストルの街ならきっといいものがあるよね。エンビーの装備」アポン


「そうだ今度アラストルに行ったら買ってあげるよ。」俺


「ありがとう、いつになるかしら?期待しないでまってるは。」エンビー


「そうだ、気分転換にアラストルの街に行かないか?アゴン、アポン」俺


「いいね、」アゴン


「ボクもいいよ、楽しそうだね」アポン


「エンビーは?」俺


「旅は好きよ、ソルトビルでおばさんに会って行きたいわね、久しぶりに。」


「じゃあ、決まりだね。」俺


「リザトル師匠に許可をもらったら出かけようぜ」アゴン



リザトルはエンビーの装備を整えるためという目的に反対はできないので、


本当はゴーモリンにいて欲しかったみたいだが、許可を出してくれた。


俺たちは、馬車を手配してソルトビル経由アラストルにむかった。


 

馬車の中、また来るのかなと思っていると、やはり盗賊があらわれる。


「また出たね。」アポン


「どこから来るんだろうね。通るたびに出てくる。」俺


「降りるのもめんどくせーから、魔法で散らせねーかね」アゴン


「イカズチの杖で雷撃してみるか?」俺


馬車の中から盗賊集団にイカズチ攻撃を落とす。


盗賊に一団は散り散りになって逃げ出した。


馬車は妨げられる事もなく通過していった。


「これが良いね、楽だわ、これからイカズチだな!」俺


「まったく、馬鹿な事してるんだから。」エンビー



馬車はソルトビルについた。


ここに寄った目的は、中継地として一休みする事以外にテスリーに会う事。


エンビーは、Sランク冒険者のテスリー叔母さん、師匠に会う事を楽しみなしている。


ソルトビルに着くなりテスリーの家に向かう。


家の中には強そうな人族の影(索敵)、テスリーってやっぱり強いんだな再認識。


エンビーが家の扉を開け「テスリー叔母さーん」と声を掛けながら入っていった。


男3人はそとでまつ。


そういえば、俺たちまだテスリーさんの家の中に入った事ないんだな、と思った。


エンビーが出てきて


「入りなさい!」


と中に招く。


3人は顔を見合わせてから、中に入った。



小さいが綺麗に整えられた家の中で、テスリーが椅子を指して


「そこにお掛けなさいな。」とすすめてくれた。


4人掛けのテーブルと椅子だが長椅子と1人掛けの椅子2つという組合せ。


3人は長椅子に詰めて座った。


きつそうに座る俺たちを見てテスリーに笑みが浮かぶ。


「今、お茶をいれるわね」テスリーがウェッジウット風のカップに


紅茶をポットからお茶を注いでくれた。


エンビーがパウンドケーキを切って銘々皿で出してくれた。


「テスリー叔母さんのケーキはとても美味しいのよ。」自慢げに言うエンビー


エンビーはテスリーの横に座ると今までのことを話し出す。


コロコロと笑いながら話すエンビー、にこやかな笑顔で聞くテスリー。


フォークでパウンドケーキを食べながら、


俺は、2人の話に聞き入っている。美味しい。


紅茶もいい香りだ。


突然俺にテスリーが話しかけた。


「あなた、また成長したかしら?」


「いえ、でもエンビーに色々魔法を見せてもらったので、いくつか覚えました。」


「例えば?」テスリー


「たとえば、1番便利に使わせてもらってるのが、、、」


俺はドアを設置して開けるた。


ドアはシェアハウスに続いていた。


「これとか」


エンビーが驚いて言った。「シェアハウスにつながってる。」


あ、、、繋がれない距離、、、でもなかったみたいだ、、、俺にとって。


「スゴイ、、、、」エンビーが小声を漏らした。


「チョット、通って良いかしら?」テスリーがそう言うとドアを通り


玄関から部屋に戻ってきた。


「ゴーモリンにドアを設置してきたわ、私も。ありがとう、助かったわ。」テスリー


「これでいつでもゴーモリンに行けるわ。


お礼にアラストラルには私のドアで連れて行ってあげる」テスリーが微笑む。


「私、普段着買いたい。」エンビー


「私も買いたいから一緒に出かけましょうね。」テスリー


お茶お楽しんだ後、俺たちはテスリーのドアを通ってアラストルへ。


すかさず、俺用のドアをアラストルにも設置、


これで3都市を楽に移動できるようになった。


街に向かう。


瞬足のブーツ、身代わりの腕輪、聖域のネックレスを防具として買ってあげた。


テスリーとエンビーは、オシャレな私服を選んでいくつか買った。


アラストラルで外食をして楽しみ、ソルトビルに帰った。


ゴーモリンにドアが通じたので、馬車はここで返し、自分達もドアで帰った。


俺たちの早すぎる帰還にシェアハウスのみんなは驚いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る