ノモマのダンジョン2

ノモマは、俺ならこのダンジョンの最深部までいけるのにと言った。


最深部に賢者の実があるとは言ってない。


でも、その口ぶりはまるであるかのようだった。


「ねえ、アグル、あのダンジョンこれからどうするの?」エンビー


「第九階層とか調べないの?」アポン


「今んとこ リザードマンしか出ねーけどここからだろ、お宝部屋」アゴン


「第10階層にあるかもね。」アポン


「そうだね、、、、もっと奥まで調べるか?」俺


「良いと思うよ」アポン


「俺も賛成だぜ、あいつとは関係なくな。」アゴン


「私も行くわ。でも、あいつは解放しちゃダメな気がするわ。」エンビー


「そうだね」俺


「ダンジョン攻略と行こうか。」アポン


「行こうぜ」アゴン


翌日、、第8階層ドア前


第9階層を目指し進む。


第9階層では、リザードマンが2匹ずつ現れた。


俺のサンダーからのアゴン、アポンの斬撃で首を飛ばす。


第10階層、3匹一組で現れるリザードマン、、、同様に倒し宝部屋を発見した。


中に入るとボスはリザードナイト、鎧と剣で武装したリザードマンだった。


たいしたことはない。サンダーは効いたし、首を刎ねるのに苦労はしなかった。


たからのはこには、イカズチの杖が入っていた。


第11階層に潜る。ミノタウロスが徘徊していた。


身長は2、5mくらい、片手に手斧を持っていてその斧で攻撃してくる。


頭部は牛の様での本の角が生えている。


ミノタウロスの斧攻撃を盾で受けたアゴンが後ろに弾かれる。


「こいつはやばいぜ!  盾がもたねー」


シールド魔法をかけているのに盾が割れるほどの斧撃を繰り返すミノタウロス。


「離れろ! ファイヤー」俺


頭が燃え上がるミノタウロス。


右から回り込んだアポンがミノタウロスの背中から切り付ける。


ミノタウロスの背中から炎の魔剣の炎が上がる。


「グアオーーーー」雄叫びを上げるミノタウロス。


「フリーズ!」


エンビーがミノタウロスの両足を氷魔法で凍りずけにした。


上が炎で、下が氷だ。


俺も賢者の杖剣に魔力を流し込み超振動斬!


ミノタウロスの右腕を斧ごと斬り落とした。


後はこちらの攻め放題だ。


足は氷漬けで動くことができず、右腕は斬り飛ばされ左手のみでかわそうとしても


3人の剣撃を抑えることはできるはずもない。


ミノタウロスは魔石となって消えた。


アゴンが盾をチェックしながら、「一旦戻って盾をなんとかしないといけねーな」


「一度、ゴーモリンにかえって、盾を買いに行こうか?」アポン


「今度はミノタウロスの斧攻撃に耐えられる盾を買わなきゃな。」俺


ドアを開きゴーモリンへ、そのまま街の防具屋へ行く。


店のオヤジさんに盾を見せると、


「コリャひどいな、だいぶ強敵を相手にしたんだね。」店主


「ミノタウロスって知ってるかい。それにやられた。斧で。」アゴン


「ミノタウロスって、牛頭のか?  魔物の森にいるのかい?」店主


「奥の奥にな」アゴン


「奥の奥って?」店主


「こう見えて、Sランク冒険者なんだぜ、俺たち」アゴン


「エ、、、 何歳なの?」店主


「12歳だ。  リザトルさんの弟子。」アゴン


「ギルマスのリザトルさんの弟子かい?」店主


リザトルさんって有名人だな。だいたいの人が知ってるな。


「そうだ。壊れにくい盾が欲しいんだけど、金はあるから。」アゴン


「リザトルさんの自慢の弟子の話は聞いたことがあるな?


確かに子供3人組で、3人とも規格外なんだとか。」店主


「普通よりしつこく練習するだけなんだけどな、


規格外ってほどでもないぜ、アグル以外はな。


俺たちが強いには魔剣のおかげだから。」アゴン


「これがうちで1番硬い盾だ、だけど壊された盾もかなり良い素材でできてるからな


多少こいつの方が強いだろうが、


ミノタウロスってのにはあんまり殴れれない方が良さそうだぞ。」店主


「ミノタウロスにやられてもヘッチャラな盾が欲しいんだけどな」アゴン


「アダマンタイトか、ダンジョンから出た魔盾しかないな。


でかい街の高級品を扱う店に行くんだな。」店主


「なるほどね!わかったよ。とりあえず、それ買っておく。」アゴン


「みんなの分も買っておいた方がいいんじゃない?」アポン


「全部で3つくれ」アゴン


「3つね、、 ありがとうよ。」


店主は上機嫌になった。


店を出てダンジョンに向かう。もちろんドアで。


第11階層、ミノタウロスは俺とエンビーの遠距離連射攻撃を主体に攻めることにした。


俺はストーンバレット三重連射、エンビーはアイシクルランス。


途中から、魔力節約のため、イヤ、魔力回復薬節約のためエンビーは不参加。


薬は不味いしあまり飲みたくないそうだ。


今日は第15階層まで到達し、俺が魔法の練習連射の1日だった。


俺としては、魔法を思う存分撃てて有りがたい1日だった。


翌日も第20階層まで撃ちっぱなしで気分爽快。


ミノタウロスも多少の個体差は有るようだがあまり関係がなかった。


たから部屋の主は、アーマードミノタウロス、鎧を着たミノタウロスで斧もデカい。


メテオストライクを3回食らわしてやった。


メテオストライクは一つの巨大隕石をぶつける魔法だ。


メテオストリームは小さい隕石が沢山降り注ぐ広域魔法。


1匹が相手ならメテオストライクの方が良い。


宝箱の中身は 自己再生の鎧 だった。


宝部屋の前にドアを設置、周回して人数分は確保したい逸品だ。


「ここは何回もお宝取りにこようね。」俺


「そうしようぜ、使えるよ、この鎧。」アゴン


「ボクも欲しいから3回は来ようね。」アポン


「じゃ、私イカズチの杖もらった良いかしら?」エンビー


「もう、今から使ってもらった方がパーティーとしてはありがたいよ。」俺


俺は杖を手渡した。


第21階層  マンテース 2mくらいのカマキリ型の魔物でその鎌の斬撃に注意だ。


鎌は硬く、攻防自在と言ったところか、弱点は柔らかい腹だろう。


そして動きが意外に速い。静と動を使い分けると言うのだろうか。


こいつの倒し方はどうしたものか?


「ホールド ムーブ ストーンバレット」俺


以前タックドラスさんがやって見せたこのコンボ攻撃。


動きを止め 弱点をストーンバレット連射。


マンテースの腹にストーンバレットの連射が突き刺さる。


「これだな」俺はつぶやいた。


手ごたえを感じつつも、多数で現れた時の事を想定してみる。


マンテースの魔石を拾いながら、2匹以上で来られるとちと辛いか。


2匹同時にこのコンボを出すのはちとハードルが高いな。


練習有るのみか。何かもっと楽に斃す方法はないだろうか?


腹を燃やしてみるか?


「ファイヤー」次の戦いでは、腹を燃やしてみた。


やはり柔らかそうな腹が弱点だったらしく、魔石となって消えた。


良し、これなら何匹一緒に現れても心配ない。



翌日には、第30階層の宝部屋に到達した。


主は5mは有る巨大なマンテース、グレートマンテースだった。


こいつの鎌で薙ぎ払われたら真っ二つにされかねない。


鎌の射程に入らずに戦うに限る。


相手が攻撃体制に入る前に、先制攻撃をする。


「メテオストライク」相手が消えるまで連射する。


13発目で魔石となって消えた。


機先を制せなかったらこちらに被害者が出たに違いない。


危ない奴だった。


宝は 魔法攻撃反射の魔盾 だった。


「いいね!」アゴン


「欲しいね」アポン


「周回するか」俺


部屋の前にドアを設置、第31階層へ、


この階層には蜘蛛型の魔物がいた。


1、5mくらいの体長で沢山の眼と8本の脚、口の周りに触手と牙が有る。


動きもはやい。


糸をけつの穴から出して巣を作っている。


まず、ファイヤーですごと燃やした。


炎に耐えて敵意を向けている。


エンビーがサンダーを打つ。


杖で攻撃して見たかったのかしら。


耐える。かなり魔法耐性も持っているらしい。


集中攻撃で削り尽くすしかないか?


「ストーンバレット」俺の連射


魔石になるまで撃ち尽くす。


「結構強いぞ、これ、ボスはどんだけか想像もつかん。」俺


「ここまでにしといた方が良いかもね、私、蜘蛛嫌いだし」エンビー


「俺もこれは、早めに撤退しといた方が良い気がする。」俺


「かなり魔法撃たないと狩れないから、進むの大変そうだしね。」アポン


「ここで引き返しとくか。後はボチボチ、お宝周回すれば。」アゴン


俺たちは、いったん攻略を諦め、たから部屋を周回して3個ずつお宝をゲットした。

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