魔物の森のノモマ

(なんとも驚いた奴だな。

リザードマン50匹を2日とかからずに殲滅するとは。

広域魔法を15発も連射しただと。

我が弟子ながら震えがくるようなことを、ことも無げに言いおって。

いや、俺の弟子というより、タックドラスの弟子と言ったほうがいいのだろうな。

魔法の師匠は奴なんだから。

そもそも今回の件、頼りになるのはドラスだものな。

それを、あいつに相談するまでもなく解決してくれるとは!)

リザトルは驚きと恐怖と安堵の入り混じった微妙な感情に包まれていた。

(まだ12歳なのにな、そもそもアゴンやアポンでさえ異常な強さなのに、

こいつは飛び抜けて異常だ。)

「アグル、これからも頼りにしてるからな。」

リザトルは、自分の手の中にアグルがいてくれる事をありがたく思うと同時に、

いつかは、自分の元を旅立つ日が来る漠然とした不安に駆られるのだった。


「ハイ、指名依頼、どんどんしてもらってかまわない。」俺



シェアハウスに戻ると、エンビーが寄って来た。

「アグル、無事だったの?ちゅうと半端な時間だけど、何かあったの?」

「イヤ、倒して来た。」俺

「え、なんですって?」エンビー

「だから全部討伐して帰って来たんだよ。」俺

「全部討伐したって、リザードマン50匹を?」エンビー

「そうだよ。」俺

「ウソ、、、、、、、」エンビー

「本当だよ。」俺

「エ〜〜〜〜〜」エンビー


エンビーの大きな声に俺は耳を塞いだ。


「もう、危なくないのね、、、、、、よかった〜」エンビー

「アゴンとアポンは?」俺

「近場で狩りしてるんじゃないかしら?出てったから。」エンビー

「そうか」俺

「私達も狩り行こう、2人で!」エンビー

「2人で、、、」俺

「もっと北にドア設置してこよ。」エンビー

「そうだね、それいいね」俺


俺たち2人は、再北部のドア、つまりはリザードマンの村近くのドアを使う。

エンビーは、戦闘の跡地を見て驚く。

「地形が変わってるじゃない?」

「あ、、、まあね」俺

「あなたがやったの?」

「まあね、、、、」俺、、、俺やりすぎちゃったのかな、自然破壊だよね、これ。

エンビーは、そんな俺のこと嫌いなんだろうか?怒ってる見たいだ。

でもリザードマンが打たれ強いんだもの、

死ぬまで打ち続けたらこうなっちゃったんだ。

仕方なかったのわかってくれるかな?

「、、、、進みましょうか」

「うう」


北へと向かう。

大型の魔獣を倒しながら進んでいくと

またしてもリザードマンの村らしき影を見つけた。

いくつも、このような村があるらしいぞ。

どうしようかな。

「エンビー、またリザードマンの村があるみたい。どうしようかな?」

「広域魔法の連射でいいんじゃない?」エンビー

「地形変わっちゃうよ。自然破壊は、イヤじゃないの?」俺

「アグルの魔法を見てみたい気持ちの方が強いわね。」エンビー

自然破壊は、気にしてたわけじゃなかったらしい。

「それじゃ、射程に入ったらやるよ。」


「メテオストリーム!」俺は連射した。

リザードマン55匹を包み込んで、隕石が降りそそぐ。

魔力が尽きたので魔石で魔力吸収、同時に索敵で残りを確認。

17瀕死のリザードマンに追加のメテオストリーム

5発で打ち滅ぼした。

「綺麗、、、、銀の流星雨だわ、、、」エンビー


俺たちはリザードマンの遺骸を収納して更に北に進んだ。


更に進むとまた別のリザードマンの村を発見。60匹。

この辺りにはリザードマンの村が点在しているようだ。


「メテオストリーム」俺はもう一度村を潰し遺骸を回収する。


「もう少しでボクのところだよ。」ノモマの声が頭に響いた。

見つめ合う俺とエンビー

「聞こえたかい?」

「聞こえたわ。」

「進むか戻るかどうしよう。」俺

「もう少し進んでみましょう。」エンビー

「うん、行こう。」俺

索敵にはノモマはかかっていない。「ノモマ、まだかなり遠いのかい?」俺

「あはははは!そうだね、もう少し進んでダンジョンの入り口を見つけてね。」

「ダンジョン!」俺とエンビーは、思わず大きな声を上げた。

「その中に君はいるのかい?」俺

「そうだよ。ボクに会いに来てね。」ノモマ

「うん」俺はそう答えたが、今日は一旦ドアを設置して

引き返すことになるに違いないと考えていた。

ダンジョンともなれば、その中だけでも何日もかかるだろう。

「ダンジョンを探そう!」俺はエンビーに向かっていった。

「ええ、そうしましょう。」エンビー

俺たちは北へと向かう


そしてダンジョンの入り口を見つけた。

ドアを設置して引き返す。


アゴン、アポンには相談するとして、ギルドにはどうしようか?

とりあえず、ノモマに会うまではこの4人の中の問題としておきたい。


ノモマと話しをしてから、ある程度状況を理解してからどうするか決めよう。

エンビーも俺の意見に賛成だった。


シェアハウスに戻るとアゴンとアポンは戻っていたので、相談してみた。

まずは、俺の考えでいいとのこと。


明日ダンジョンに潜る。

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