指名依頼

俺は1人で指名依頼に向かう。

出かける俺にエンビーが

「気をつけてね、、、無理しないでね」と心配そうに話しかけた。

惚れてまうやろ〜〜

可愛い、俺はメロメロだよ。彼女いない歴=年齢の俺には強すぎる刺激だ。

気の強いエンビーの優しい姿は強烈に魅力的だ。

「うぅん」

俺は、赤くなる顔を隠す様にうつむきながらシェアハウスを出て行った。

ゴーモリンを出てすぐのところにドアを設置、

Fゾーンの奥に進む。1時間ほど走ったところにドアを設置、そこからベース小屋を設置したところのドアを開ける。

索敵には、リザードマンの影は、、、離れたところにあった。

隠密とステルスをかけて素早く移動。ドアを閉める。ドアは見えなくなった。

リザードマンの影は3匹一組で捜索しているのがわかった。

ドアから離れて森の中に身を隠す。

俺に気づいたと思われる動きはない。よし。


第三中継小屋方向の安全確認のためそちらに移動し始める。

そちらの方向にも3匹組一組のリザードマンは見つけられた。

冒険者たちとリザードマンが近接している影がある。

もし遭遇したら闘いになるだろう。助けに向かわなくては。

俺は急いでそちらに向かうが、闘いははじまってしまった。

4人の冒険者対3匹のリザードマン、どう見ても不利な戦いに違いない。

俺がついた時、さすがは、Sランク冒険者、まだ誰も戦線離脱していなかった。

俺は、走り寄り賢者の杖剣で1匹の首を切り落とす。

そして離れる。ヒットアンドアウェイだ。

これで4対2 奇襲で1匹を倒した。

「ストーンバレット」

2匹に連射し続ける。

倍の威力に上がったストーンバレット、流石にボロボロになるリザードマン。

すかさず膝をつく1匹の首を刎ねた。

後1匹。

もう1匹は、自己再生が終わろうとしている。

俺はステルスで消えながら、「ファイヤー」で奴の頭をこうげき。

燃える頭を守るリザードマン、後ろに回り込む俺を見失っている。

火を消して冒険者を睨むリザードマンの首が上に飛ぶ。

俺は姿を現して、冒険者達に話しかけた。

「余計な手出しをしてすみませんでした。」

「イヤ、君がきてくれなければ全滅してたかもしれないよ。

君は命の恩人さ。」

「リザードマンが、3匹一組でうろついています。避難を考えて下さい。」俺

「俺はギルドの指名依頼で動いています。」俺

「非常自体なのか?」

「ギルドからは注意喚起が出ています。

第三中継小屋まで間にはリザードマンはいないので今なら安全に引き返せます。」

傷ついた冒険者にエクヒールをかけて回復させた。

4人は礼を言って第三中継小屋に引き返していく。

その姿を見送って、リザードマンの死骸を収納、探索を再開する。

隠密とステルスで身を隠しながら、中継小屋に近いリザードマンに近づいて行く。

3体同時にサンダーを当て、痺れて動けないところで首を落とす。

3体一期に行けると思ったが、最後の1匹は腕で剣を避け頭をずらしてかわされた。

2匹の首と3匹目のみぎうでが飛び、顔から血が噴き出す。

もう一度サンダー攻撃からの剣撃、首を飛ばした。

だいたいこのパターンで3匹なら行けるかという感触を掴んだ。

死骸を収納して次に向かう。

次の3匹も同様に倒して残りは41匹。

少しずつ削ってゆく。

3匹ずつになってくれたのはありがたかったな。

3匹のリザードマン部隊はあと2隊が動いているのでそれを潰して回ろうと思うが、

移動距離もあるので今日はこれだけしか倒せなかった。

ドアを使いFゾーンに遠回りをしてからゴーモリンにもどる。

そして倒した9匹を買い取り所に卸し、リザトルに報告した。

「3匹で1隊を組んで5隊がSゾーンを動き回っていました。

そのうち3隊までは倒しました。死体は引き取り所に卸しときました。」

明日また行ってきます。」

「そうか、9匹削ってくれたのはありがたい。」リザトル

「Sゾーンじゅうを探しまわってたようです。」俺

「そうか。あと41匹、少しずつ削ってくれ、だが決して無理はするなよ。」リザトル

「わかりました。明日また行って来ます。」俺


シェアハウスに戻ると、アゴン、アポン、エンビーが寄って来た。

心配してくれていたらしい。

「今日は帰って来たよ。」俺

「無事か?」アゴン

「良かった、戻って来たんだね。」アポン

「怪我なんかしてないんでしょうね!無理したら許さないんだから。」エンビー

「大丈夫だよ。9匹倒して来た。あと41匹だ。」俺

「スゲー」アゴン

「9対1で闘ったの?」アポン

「いや、三体ごとに分かれてSゾーンを調べてたんだ。だから各個撃破した。」俺

「大丈夫なんでしょうね!無理しないでよ。」エンビー

「大丈夫だよ。無理はしてないから。冒険者をたすけたんだ。」俺

「明日も行くの?」エンビー

「うん、明日状況によっては、村に全体攻撃してみようかと思うんだ。」俺

「私も行く。」

「じゃ俺も」アゴン

「僕も」アポン

「隠密とステルス使って見つからないようにしてるから、

一緒には行動できないんだよ」俺

「そうか、見えないところから遠距離魔法攻撃か」アゴン

「それで倒せるの?」エンビー

「判らない。だからやってみるだけさ。

練習にもなるし、思いっきり魔力使い切ってみたいんだ。」俺

「見つかったら すぐ ドア使って逃げるのよ。」エンビー

「もちろんさ」俺

「わかった、我慢して待ってる。怪我なんかしたら怒るからね。」エンビー

「うん」俺


翌日リザードマンの様子を確かめに、

昨日残した2隊は、やはり探索をしているようだ。

同様のやり方で6匹倒し、探索に出ている部隊を片付けると、

本隊?の方を探りに行く。

やはり同じところに41匹の影、近づいてみると村だった。

逃げるためのドアを設置、攻撃に移る。

広域魔法で村全体攻撃 「メテオストリーム」

魔力の尽きるまでメテオストリームの10発以上の連射だ。

魔石から魔力吸収を行いつつ索敵で敵の数を調べる。

12匹生き残っていた。

追加のメテオストリーム5連射

索敵に敵影はない。魔力吸収を行いながら、現場確認。

村はボロボロに打ち抜かれリザードマンの死骸がコロがっていた。

収納しつつ数を確認。35匹の死骸を回収して引き返した。


ギルドでは早く帰ってきた俺を見て

モルネットさんとリザトルが事情を聞きに寄って来た。

「何か緊急事態が起きたのか?」リザトル

「いえ、、、リザードマンの村、、潰して41匹全部死骸を持ち帰りました。」

「なんだって!」信じられない顔のリザトル

「買い取り所に卸しに行きますので確認お願いします。」

「お、おお」リザトルはついてきて、数を確認し、改めて驚き直す。

「どうやって倒した?見たところ首チョンが6、残りは魔法か?」

「そうです、探索していた奴らを首チョンしてから、

村に広域魔法の連射15発以上で全滅させました。」俺

「広域魔法15発!、、、、、どんだけ魔力があるんだ!」リザトル

「さすがに魔力を補給しながらですけどね。」俺

「補給しながらって言ってもなあ、、、、、」リザトルは呆れたように言った。

「指名依頼完了でいいでしょうか?」俺

「50匹のリザードマンを狩ってきてるんだから、

依頼以上の事をしてもらったと思うよ。

依頼完了だ。」リザトル

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