76 狩り、4日目

狩り4日目、昨日の設置したドアから北へ向かう。

俺1人で狩るのと、残りの3人が協力して狩るのを交互に繰り返していたが、

賢者の杖のレベルアップ以来俺の余裕が目立つので、

俺2回、3人I回の割合に変更する。

それと、とりあえず初見の魔獣には4人で当たることにした。

まず、エレクトリックヌー、大きなトナカイのような魔獣でサンダーの魔法を使う。

奴のサンダーを俺のシールド重ねがけ、及び防御結界で防ぎ、

ホールドで押さえ水球に囲んで水死させた。

1匹目だし、綺麗な形で持ち帰りたいと思ったからだ。

次に出会った初見の魔獣は、パオーン。象のような魔獣だ。

身体強化と物理攻撃耐性を持つ打たれ強そうな魔獣だ。

こいつも同様に水死をさせたが、長い鼻が曲者でホールドするのに苦労した。

最終的には綺麗な形で狩ることに成功した。

そしてリザードマンとの2度目の対決。

俺の賢者の杖剣の切れ味が奴の防御力を上回り首を切り落として倒した。

2度目は楽なものだった。

続いてもリザードマンに遭遇した。

この近辺はリザードマンの生息域なのかもしれない。

もう苦戦することもなく首を落とす。

ホールドで押さえて、超振動の剣で一撃だ。

もうこいつは余裕で倒せるようになった。

武器の違いは大違いなのだと改めて思う。


エレクトリックヌー、パオーンともまた遭遇した。

こいつらとの遭遇が多くなってきている。

2匹目以降はいつも通りの物理攻撃、魔法攻撃を試すが問題なくたおせた。

北へ北へと進む。

果ての山脈が遠いものではないように感じる。

まだ登る感じはないので、裾野にかかってはいないのだが、

以前より山々が大きく見える。

その山の手前にまだまだ魔物の森が続いている。

北の方に50くらいのまとまった敵影を感じる。これは群れ又は村だろう。

ムム、リザードマンが50匹、、、リザードマンの村があるのか?

これは流石に避けて通るべきだろう。

「エンビー、アゴン、アポン、、、、リザードマンの村があるのかもしれない。」俺

「エ、私に索敵にはまだかかってないわ。」エンビー

「僕のにも」アポン

「50匹のリザードマンがいる。逃げたほうがいい。」俺

「50もいたら大変だぜ、逃げよう。」アゴン

「わかった。」アポン

俺はドアをここに設置した。「さあ小屋に避難しよう」俺

「アグルったらもうこの魔法を使いこなしてるのね。」エンビー

「急ごう、村から10匹こちらに向かってきている。」俺

「向こうにも索敵使いがいるのね。」エンビー

「とにかく急ごう。」俺はドアを開いてみんなを通した。

最後に俺が通りドアを閉める。驚くほど急速にリザードマンは接近してきていた。

間に合ってよかった。10匹相手では ぶが悪すぎる。

小屋の中で俺は言った。

「ノモマは、あの村の先に行かなければ会えない。

あの村を越えるのは、かなりのリスクがある。会うのは諦めたほうがいいと思う。

そこまでして会いたいというわけではないからな。」俺

「そうだね、そこまでの危険を冒す必要はないよね。」アポン

「問題は リザードマンの村があるのかもしれないということ。

そして俺たちが今日だけで5匹のリザードマンを狩っているということ。」俺

「そうね、それにさっきは確実にわたしたちを狙って10匹のリザードマンがちかずいてきていた。かられたリザードマンの復讐のためかもしれない。」エンビー

「という事は、俺たちを探して追ってくるとか?」アポン

「その可能性は大いにあるということね。」エンビー

「俺の恐れているのもそれなんだ。」俺

第三中継小屋からこのベース小屋まで2日、ここから移動ドアまで2日

つまりリザードマンの村から第三中継小屋まで4日の距離

もしリザードマンがここを見つけたら?もしリザードマンが第三中継小屋を見つけたら

復讐心に燃えたリザードマンの集団が人間に攻撃を仕掛けるかもしれない。

足取りを消し第三中継小屋まで来づらくするか、リザードマンの村自体を滅ぼすか。

どうするか。

「まず一度、この小屋もなくしてギルドに戻ろう。」俺

「それで?」アゴン

「50匹のリザードマンの群れ、又は村を見つけたことを報告する。」俺

「そうね。危険なものと接触したことを報告して対策を打ったほうがいいわね。

取り越し苦労ならいいんだけれど。」エンビー

「ドアとドアの間はたどれないだろう。」俺

「たぶんたどれないとしか言えないわね。」エンビー

「ここから第三中継小屋までもたどれないとすれば奴らが人間の街にまで来る事はないと思うけど。」俺

「そうね。」エンビー

「とりあえず、引き上げだ。」アゴン

「あれが10匹相手ではやばすぎだよ。」アポン

俺は小屋をストレージにしまった。

エンビーがドアを開け、みんな第三中継小屋に移動した。

その後シェアハウスのドアを使い帰宅した。

俺たちはギルド本部の受付に報告に行った。

モルネットにこのことを話すと、

後でギルドマスターのリザトルに相談すると言っていた。

俺たちは、獲物を買い取ってもらうための手続きを始めた。

「とりあえず、報告はしたし、成り行きを見守ろう。」俺


俺たちはリザトルに呼ばれて詳しい説明を求められた。

「少し様子をみよう。Sゾーンで狩りをしてる連中には、注意喚起をしておく。」

リザトルは難しい顔で言った。

「それから、アグル、指名依頼だ。

Sゾーンの、奴らの偵察とできたら間引きをしてくれないか?」

「わかりました。明日からで良いですか?」俺

「悪いな、危ない仕事だ。充分気をつけろよ。決して無理はするなよ。」リザトル

俺は静かに頷いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る