108 料理は美味しく

「大丈夫ですかお婆さま、」エンビーがメアリ婆を介抱して、


メアリ婆はなんとか元に戻ったようだった。


アペン: 「おふくろ〜 よかった〜」


アギン: 「落ち着いてくれよ、婆さん、」


アググ: 「息子達は、すごく稼いでるみたいなんだ。」


メアリ: 「大丈夫だよ、驚いただけさね。


     わしの孫じゃもの、、、」


何がワシの孫なんだかわからんが、生きじゃえってよかったよかった。



メアリ婆: 「どれどれ、、、、どうやら本物の金貨じゃな。


      アギン、顔だしな」


アギン: 「なんだい婆さん」


メアリ婆は出されたアギンの頬を叩いた。「バシーーーン」


アギン: 「イテテテテ」頬を抱えて座り込むアギン。


メアリ: 「ふーーーむ、どうやら夢ではないようじゃな?」


アギン: 「夢じゃねーーーよ。」


メアリ: 「どうしたものかのう?  困ったぞい」


アペン: 「どうしたんだ?」


メアリ婆: 「うーーーむ」


アググ: 「おふくろ、、、」


メアリ婆: 「ワシこんなに使えんぞい。」


親父達はつんのめった。



アギン: 「たしかに、こんなにあっても使い切れんな。」


アゴン: 「あって困るもんじゃねーだろう。」


アググ: 「まあ、そうだがな。」


アペン: 「こんな大金どうしたら手に入るんだ?」


アポン: 「魔石を売った金だよね〜、それ。」


アゴン: 「そうだぜ、金も魔石もまだまだあるんだぜ。」


アギン: 「でかい魔石は法外な値段だと聞いたことがあるな。」


アポン: 「アグル、魔石出して見せてやってよ。」


俺はシルバーゴーレム15m級の魔石を出してアポンに渡した。


アポン: 「これがシルバーゴーレム15m級の魔石だよ。


     綺麗で大きいでしょ。」


親父達が覗き込む。「でけーなあ。」「キレー」「触っていいか?」


「なんじゃこりゃ」「いくらするんだ」「とんでもない魔力を感じるなあ」


メアリ婆: 「ワシにも見せんかい」と言ってジタバタしている。


アギン: 「婆さん、これだとよ。」


アギンがメアリに見せてやる。


メアリ婆: 「ムムムムム!  これ、ワシにくれ!」


アポン: 「良いよー」


「エーーーーーーー  いいのーーーー」親父達が叫ぶ。


アポン: 「いいよねえ、アゴン。」


アゴン: 「良いぜ、そんなものなあ。」


親父達: 「エンビーちゃん、もらっていいの?」


エンビー: 「ええ、それでよければいくらでも。」


メアリ婆: 「良い子じゃのう、アグル大事にするんじゃぞい!」


メアリ婆は満足そうに魔石を抱きかかえる。


メアリ婆: 「いい子いい子。」魔石を撫で回すメアリ婆。



オカン達が料理がの味見をしてくれとやって来た。


初めて使う調味料だから適当に肉にかけてみたと言う。


何かおぞましい妖気を漂わせたものが皿の上に乗って居た。


「スンスン、、スンスン、、」アギンが臭いを嗅いで言った。「大丈夫か?これ!」


「だから味見をして欲しいんでしょ!」


アギンがアググの顔を見て、いけと目が言っていた。


アググはアペンを見て、頼むお前が食べてくれと言っているようだ。


アペンが、「じゃあ、俺が食べよう」という。


アペンさん勇気あるな、、、


アペンは、料理を口にすると、、、、


アペンの顔色が、下の方から赤くなって真っ赤になると、


今度は上の方から青くなり、顔全体が真っ青になってたおれた。


アギンとアググ:「オイ大丈夫か、しっかりしろアペン!」


急いで食べたものを吐かせようとするふたり。


エンビー: 「ヒール」


アペンが生きかえった。


アググ:「よかった〜、助かった〜」


アギン: 「エンビーちゃんありがとう。」


アペン: 「アレ、、、俺は何してたんだ。」


アググ: 「気をしっかり持つんだぞ。アペン、!」


オカン達:「アレ、やっちまったかねえ、


     でもしょうがないさね、初めてなんだから!」


エンビー: 「私、調味料を使ったことあるのでお手伝いします。」


オカン達: 「エンビーちゃん ありがとうね、助かるよ。」


エンビーとオカン達が調理場にいってしまった。


やっと静かになって、俺はナイフ作りに集中した。


アググ: 「そうやって作るのか?上手いもんだな。いつ覚えたんだ それ。」


俺: 「この前、ランギラノのソリンドラという工房に行ったら、


   弟子になれって言われてさ、


   いつでもいいから時間があったら習いに来いって言われたんだ。


   そこで覚えたのさ。」


アググ: 「そんなに早く覚えられないだろー」


俺: 「普通はね、、でも俺色々普通じゃないからね。」


アギン: 「そーかー」


俺: 「はい、ナイフ 2本目。」


俺は3本目のナイフを作り出す。



エンビーとオカン達が調理ができたと言って呼びに来た。


ナイフ作りは後にして晩飯を食べにみんなで移動した。


エンビーが手伝った料理は、取り敢えず普通に美味しかった。


エンビーって料理も一応できたんだな、エンビーありがとう。


アペン: 「美味しいな〜」 涙を流している。


アペンさん、本当に嬉しそうだ、、さっきは本当に不味かったんだな。



その日のうちに俺は3本目のナイフを完成し、


超振動のエンチャントされた剣一本、ナイフ3本、


鉄の剣を切れる逸品を親父達にプレゼントした。

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