106 昼ご飯と昔の話し

アラストルで買ってきた食べ物を囲んで、お昼ご飯をたべる。


アストラルで買ってきた料理は異次元収納で暖かい出来立ての状態だ。


いつも味気ない食事を続けている両親達は、今までに食べたこともない味に大感激だ。


アギン: 「都会の者は、いつもこんなものを食べているのか、、、


     いいな!」


リエル: 「何で味をつけてるのかしら?」


アゴン: 「土産に香辛料を各種買い揃えてきたぜ。」


アペン: 「でかした! そしたら明日からこういう料理が食えるんだな!」


メルリ: 「そんなわけ ないでしょ! どうやって作るかわかんないんだから。」


アググ: 「それでも、今までよりは、マシな味付けにはできそうだよな。」


イムリラ: 「そうね、少しはマシになるんじゃない!」


アペン: 「期待してるぜ!」


アギン: 「しかし、、、ウメーな。」


アググ: 「今までの話し聞かせてくれないか?大変だったんだろう?


     うめ、うめー。」


アペン: 「うま、そうだよ、聞かせて、うまくれよ。」


アポン: 「そうだね、どこから話そうか?」


アゴン:「最初は、あれだよな、盗賊に襲われてな、」


アギン:「盗賊に襲われたのか?」


俺: 「う」


アポン: 「 ここからゴーモリンに行く時に、2回も盗賊に襲われたんだ。」


俺: 「う、そうそう。」


アゴン: 「強そうな人が同行しててね、最初の盗賊を退治してくれたときは、


     強い人が一緒に居てよかったとおもったけど、


     次の盗賊にその人達がやられた時には、


     ここで死ぬのかなと思ったよな。」


エンビー: 「自分でやっちゃえば良いじゃない?」


アポン: 「その時は、剣も持ったことないし、魔法もダメだったんだ。


     荷物持ちになりに行ったんだから。」


アゴン: 「ゴーモリンに行けばつよくなれるとおもってたんだ!あの頃は。」


アギン: 「そうだったな、ナイフしか使わせてなかったもんな。」


アググ: 「俺たちだって、ナイフと竹槍だものな!」


アペン: 「あと、弓」


エンビー: 「今はこんなに強いのに?」


アゴン: 「リザトル師匠に会ったのが大きかったよなあ!」


アポン: 「そうだね、あの人に剣を教わらなかったら今はないよね。」


俺: 「う、、、最初、剣も盾も、弓も貸してもらった。」


アポン: 「そうだったね。」


アゴン: 「それで、タックドラスさんに会って、アグルが弟子入りしたのも


     大きかったな。


     俺たち、ドラスさんとの旅でかなり強くなったもんな。」


アポン: 「ゴランさんが一緒に旅したのも大きいよ、第二の師匠だよね」


俺: 「第3の師匠。」


アゴン: 「目標でもあるな。」


俺: 「俺はドラス師匠に魔法を教わった。そして、育ててもらった。」


アポン: 「そうだね、アグルは、ドラスさんに会ってから


     急速度で強くなったよね。」


アギン: 「リザトルさんにタックドラスさんか、


     良い師匠に恵まれたんだな。


     で、ゴーモリンでどんな魔物を飼ってるんだ?」


アポン: 「最初は魔獣だったよね。」


俺: 「う」


アゴン: 「さいしょはな!リザトルさんにレクチャーされて一角みみながに


     限定して狩ったんだったな。」


アポン:「そうだったね」


アゴン: 「今ではなんでも狩れるんだぜ、親父」


アギン: 「大きくでたな、何でもってなんだ?」


アポン: 「例えば、知ってそうなところでは、


     タイガーホスとか、フォーハンドベアとか、、、」


アゴン: 「知らないだろうけど、リザードマンなんてのもいたんだぜ。」


アググ: 「聞いたことないな、リザードマン」


アペン: 「どんな奴なんだ?」


俺:「人型、二足歩行だが尻尾は大きい。


   体調は尻尾をいれずに2、5mくらいだが大きな口と歯、大きな爪。


    爪で引き裂き、噛み殺す、、爪には毒もある。」


アポン: 「ゴーモリンでリザードマンを狩った事があるのは銀の流星だけなんだよ。」


アゴン: 「だから、ゴーモリンのSランクパーティーなんだよ。俺たち。」


アギン: 「つえーのか、リザードマン?」


アゴン: 「メチャクチャ強いよ。


     剣でも簡単にはきれないほど硬いし、


     再生力もスゲーんだ。


     たとえ手を切り飛ばしても、手が生えてくるんだぜ。


     首を切り飛ばせば死ぬけどね」


アポン: 「一刀で切り倒す剣の腕か、剣をも切れる剣が必要なんだ。


アギン: 「剣を切れる剣なんてあるんかい?」


俺は賢者の杖剣をみせる。


俺: 「剣を切れる剣、作ってあげようか。ナイフと一緒に」


アググ: 「お前、作れるのか?」


俺は頷く。材料は異次元収納にたくさんあるはずだ。


アゴン: 「明日、一緒に狩りに行ってやるよ。なあ、アポン。」


アポン: 「そうだね、僕が索敵すれば罠にかかってなくても狩れると思うよ。」


アゴン: 「俺の気配察知でも十分だろうな。」


俺: 「エンビー異次元収納してくれる、俺明日剣作るから。」


エンビー: 「 わかった、狩りについて行けば良いのね。」


エンビーは少し不満なようだがOKしてくれた。


アゴン: 「明日は俺たちの力を見せてやるからよ、親父」


アギン: 「明日が楽しみだな!」


親父達は嬉しそうに笑った。

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