79 初めての遺跡探索
ギルド前に行くと、タゴスさんが馬車を仕立てて待っていた。
馬車に乗り街の北に向けて出発。
探索対象の遺跡は街の北に幾つか点在しているという。
その一つにタゴスさんのよく行く遺跡が有り其処を案内人してくれるそうだ。
1時間ほど行ったところに遺跡の入り口が有り其処に入って行く。
入り口はトンネルの様だったが、途中から建物の中の様になった。
タゴス: 「もうここは古代遺跡のまかになります。
奥に行くとまだ探されてないところも有りますから、
その辺に行ったら声をかけますね。」
アポン: 「はい」
俺は一応サーチアイを唱えて、罠に備えた。
タゴスは驚いて「 それはなんですか?」と聞いた。
俺: 「罠を見つける魔法ですよ。」
タゴス: 「魔法使いだったんですね。」
俺は頷いた。
階段を降りて、3階層目で罠を発見、
隠し部屋と開けて入ると槍に刺される様になっていた。
解除して中に入ると未発見の通路が続いていた。
タゴス: 「こんなところにこんな通路があるなんて、
あなたたちを案内人してよかった。
普通は、案内しても何も見つからないんですよ。」
アポン: 「そうなんですか?」
タゴス: 「未踏破の場所で見つかるものなので、
案内でなくてもなかなか見つかりません。
案内人の仕事は探索者の大きな収入源なんです。
案内して手間賃を貰うって事ですね。」
アポン: 「見つからないものなんですね。」
タゴス:」「案内中に見つかったものの1割の金額を案内料に
加算させていただくことになってるんですけど
よろしいですか?
価値あるものが見つかる可能性が出てきましたからね。」
俺は新たにサーチアイを唱えて、見つけた通路を進み出した。
少し進むとドアがあった。特に罠はない様でサーチアイには反応が無い。
ドアを開けて中に入ると武器庫の様だ。
剣、槍、弓、矢、盾、鎧などが それぞれ20〜30置いてあった。
とりあえず収納するとタゴスがまた驚いていた。
通路の先に進むとまたドアが有り、中は、食糧庫だったのか
からの水瓶20が並び、乾燥した肉野菜と思われる塊とそれを置いてある棚があった。
水瓶や棚は歴史的資料の価値があるかもしれないのでとりあえず収納した。
また通路を先に進むと突き当たりにドアが有り、中に入ると大広間、
調理場と調理器具、 その奥にドアが有り、
ドアの奥の部屋にはフルプレートの鎧と剣
身代わりのネックレスが20ほどあった。
全てを収納しここは探索し終わり。元来た方に引き返す。
ドアを3階層と外に設置してギルドに帰り買取りしてもらう。
タゴスさんにめちゃくちゃ感謝された。
普通は、最初に入った人が見つけるため、
ミイラとかとの戦闘の後に見つけたりするそうだ。
そういう意味では運が良かった。
一区切りついて、さてこれからもう少し宝探しを楽しもうかと
みんなの意見がまとまったので、ドアで3階層に出る。
サーチアイで照らしながら先に進み 6階層まで降りた。
この辺りから時々罠が見つかるので、恐らくあまり人が入って無いのだろう。
奥の方には索敵にミイラがかかっているし。
俺: 「そろそろミイラさんとご対面ですよ。」
アゴン: 「アグル、燃やしてくれよ」
アポン、「そうして、軽いでしょ?」
俺: 「う」
ミイラが見えたのでファイヤーで焼却。
先に進む。
部屋があるとチェックして進むが、この辺は探索されてるのか、
持ち帰る様なものは無い。
ミイラを3〜4匹燃やして進んだ頃、まだ荒らされてなさそうな部屋にぶつかった。
古代の貨幣、金貨、銀貨、銅貨、を幾つか見つけた。
何かないかと探していると、金の腕輪、石のついた指輪幾つかを見つけた。
あとは、銀の燭台と胴のコップ。
アゴン: 「大したものは無いな」
アポン: 「普通のものばかりだね、もっと魔道具的なものがあれば良いのに」
エンビー: 「そんなに簡単に見つかるわけないわよ」
俺: 「もっと先を探してみようか?」
4人は先に進む。
普通のお宝を拾いながらいくつかの部屋を探索し、
次の部屋はミイラが13匹いる所らしい。
俺: 「次の部屋はミイラがたくさんいるから気をつけてね」
アポン: 「わかってる。僕も燃やすから」
部屋に入ってファイヤーを唱える。
ミイラの動きは遅いのでアポンの手を借りるまでもなく燃やし尽くせた。
俺: 「ごめん、大したことなかった。」
アゴン: 「オイ、あそこに人形の様なもんが寝てるぜ」
俺: 「どうやら人型の魔道具らしいね。鑑定によれば、魔石を組み込めば動くかも」
エンビー: 「あそこに、魔石がいくつもあるわよ」
さまざまな形の魔石が保管されている。
俺: 「どこにどれを組み込むかは、形でだいたい決まる様だね。」
アポン: 「組み込んだら動くのかな?」
アゴン: 「どうする、やってみるか?」
俺: 「両腕、両脚、胸、額の6か所に魔石を入れるみたいだね」
エンビー: 「やってみましょう」
アポン: 「アグル、やってみて、」
俺は両腕、両脚、胸、額の順にその加工された魔石を組み込んでみた。
最後の額の魔石を組み込んだ時、人形の全身が3度点滅する様に光り、
その後立ち上がると、俺の頭の中で、
「御主人様、何なりと御用を申し付け下さい。」と言った、、、
テレパシーで話すらしい。
俺: 「今の、聞こえた?」
3人が、「エ!」と聞き返す。
俺: 「今、テレパシーで話しかけられたのかも。
俺のことを御主人様だってさ。」
アゴン: 「スゲーじゃねーか!」
アポン: 「魔石をセットしたのがアグルだからかな、それで主人認定されたとか?」
俺: 「多分そうだな」
エンビー: 「試しに何かさせてみたら?」
俺: 「何をさせれば良いのかな?使い方がわからないよ。」
また頭の中で声がする。
「私は、コピーロボットです、あなたの姿になり、あなたの代わりに
仕事をすることを目的に作られました。
胸の魔石に手を当てて私に姿をコピーさせてみてください。」
俺は言われたとうりに魔石に手を当ててみた。
光ながら人形の姿が俺に変わってゆく。
アゴン: 「おどれーたな」
アポン: 「アグルになっちゃったよ!」
俺: 「俺に変わって、仕事をするんだと」
エンビー: 「まるで影武者ね」
俺: 「影武者君と呼ぼうかな。」
「シンクロ完了しました。一部コピー出来ない能力が存在します。
魔法は炎系の一部のみのコピーとなっております。
そのほか私のキャパシティーを上回る能力の再現はできませんのでご了承ください」
また頭の中で声が響いた。
簡単なことなら変わってやってもらえるらしい。
とりあえず、今は必要なさそうなので、収納した。
この部屋にあった魔石は予備の動力源として残さず収納した。
この部屋にはそのほかにも原料として集められたらしい、
魔石や鉱物、魔物の素材なども有り、それらも収納した。
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